幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Ghost StoriesNo.087

岡本綺堂「離魂病」江戸の御家人・西岡が町で3度見かけた、16歳の妹にうり二つの娘。妹はずっと家にいたはずなのに——盂蘭盆の夜、その娘が門の前を通りすぎたとき、妹は窓辺で冷たくなっていた。「自分で自分の姿を見るときは死ぬ」

岡本綺堂の短編「離魂病」(1925年7月『新小説』初出)。嘉永の初めごろ、小石川の江戸川端に住む御家人・西岡鶴之助は、町なかで妹のお福にうり二つの娘を見かけます。家に帰ると、妹は一歩も外に出ていない。二度、三度——盂蘭盆の入りの夜、下女も隣家の叔父も、門前を通る「お福さん」を見ました。そのとき、お福は奥の窓辺で冷たくなっていたのです。老学者が語る、只野真葛の『奥州咄』の「自分で自分のすがたを見るときは死ぬ」家の話。青空文庫の本文で紹介します。

2026年10月12日

目次
  1. 妹にうり二つの娘
  2. 二度目は、青山の草原で
  3. 三度目は、妹と一緒に
  4. 盂蘭盆の夜
  5. 『奥州咄』の話
  6. 明治まで生きた兄
  7. まとめ

プレ男「離魂病」って、魂が体から離れる病気?

メル美そういう言い伝えの名前なの。自分そっくりの人が町を歩いている…っていう、こわい話だよ。

今回は、岡本綺堂の短編「離魂病」(りこんびょう)です。青空文庫の本文(底本:原書房『異妖の怪談集 岡本綺堂伝奇小説集 其ノ二』)で読みました。初出は『新小説』1925年(大正14年)7月です。本文中の「」の言葉は、青空文庫の本文からの引用です。「離魂病」は作中の言い伝えの言葉で、医学の病名として紹介するものではありません。

妹にうり二つの娘

二度目は、青山の草原で

三度目は、妹と一緒に

プレ男本人がすぐうしろにいるのに、前にもう一人!これはさすがに空似じゃすまないよ…。

盂蘭盆の夜

『奥州咄』の話

メル美町を歩いていたのは、お福さんの魂だったのかもしれない…ってことなんだね。

明治まで生きた兄

「離魂病」の老学者は、只野真葛の『奥州咄』にある「自分で自分のすがたを見るときは死ぬ」と言い伝えられる家の話を紹介します。綺堂は、西岡が亡くなる前に自分の姿を見たかどうかを、最後まで書いていません。

まとめ


参考文献

  1. 岡本綺堂. 離魂病(底本:『異妖の怪談集 岡本綺堂伝奇小説集 其ノ二』原書房). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000082/card43548.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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