幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Ghost StoriesNo.064

小泉八雲の怪談「死霊(しりょう)」死んだ代官の財産をうばおうと、うその報告をした下役たち。家族が国を追われる、そのとき、女中が代官の声で「帳簿を持ってこい」。一つのまちがいもなく、帳簿を正しはじめた

小泉八雲『骨董(Kotto)』の「死霊(SHIRYŌ)」。越前の国の代官・野本弥治衛門が亡くなると、下役たちは、借金を返すと言って財産をうばい、代官が財産以上の借金をしていたという、うその報告を出しました。代官の妻子が国から追放されると告げられたその時、家の女中がふるえだし、代官その人の声で「帳簿をここで調べなおせ」とさけびます。生霊と対になる「死霊」の話を、英語の原文と田部隆次訳で読みます。

2026年10月10日

目次
  1. 死霊とは(八雲の注)
  2. あらすじ1:下役たちのたくらみ
  3. あらすじ2:女中が代官の声で
  4. あらすじ3:一つのまちがいもなく
  5. その後
  6. まとめ

メル美「生霊」は生きている人の霊だったけど、こんどは「死霊」。死んだ人の霊の話だよ。

プレ男うらみをはらしに出てくる、こわい話?

今回は、小泉八雲『骨董(Kotto)』の「死霊(SHIRYŌ)」です。英語の原文(1903年のマクミラン社版)をプロジェクト・グーテンベルクで、日本語訳(田部隆次訳)を青空文庫で読みました。人名・地名は田部隆次訳の漢字をいまの字体にして使い、読みは青空文庫の図書カードによります。

死霊とは(八雲の注)

あらすじ1:下役たちのたくらみ

あらすじ2:女中が代官の声で

プレ男幽霊が「帳簿を持ってこい」って!会計のプロだ!

あらすじ3:一つのまちがいもなく

その後

メル美こわがらせるためじゃなくて、家族を守るために出てきた幽霊なんだね。

「代官」「宰相」「目附」の役職の説明は、八雲が英語でつけた注によります。

小泉八雲の「死霊」では、女中が代官の声と筆跡で帳簿を一つのまちがいもなく正し、借金どころか役所の金庫に余りがあったことを明らかにしました。

まとめ


参考文献

  1. Lafcadio Hearn. Kotto: Being Japanese Curios, with Sundry Cobwebs(New York: The Macmillan Company, 1903). “Shiryō”. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/55473 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. 小泉八雲(田部隆次訳). 死霊(底本:『小泉八雲全集第八卷 家庭版』第一書房). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000258/card59427.html (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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