幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Ghost StoriesNo.060

小泉八雲の怪談「生霊(いきりょう)」医者にも治せない病気の若い番頭。「毎晩、女の影がのどをしめに来る。それは生きている人の憎しみ——この家のおかみさんです」。正体は、死者ではなく、生きた人の心だった

小泉八雲『骨董(Kotto)』の「生霊(IKIRYŌ)」。江戸・霊岸島の大きな瀬戸物店で、大阪から来た22歳ほどの有能な番頭が、原因のわからない病気でやせおとろえていきます。「女の影が、昼も夜もつきまとい、目をとじるとのどをしめに来る。それは死んだ人の幽霊ではない、生きている人の憎しみがつくったものだ」。生霊を生んでいたのは、だれの、どんな気持ちだったのか。英語の原文と田部隆次訳で読みます。

2026年10月10日

目次
  1. 生霊とは(八雲の注)
  2. あらすじ1:医者にも治せない病気
  3. あらすじ2:「女の影が、のどをしめに来る」
  4. あらすじ3:おかみさんの告白
  5. そして、生霊は消えた
  6. まとめ

メル美「生霊」って、生きてる人の魂が、体からぬけ出して人にとりつくことなんだって。

プレ男幽霊よりこわいかも…。だって、相手はまだ生きてるんでしょ?

今回は、小泉八雲『骨董(Kotto)』の「生霊(IKIRYŌ)」です。英語の原文(1903年のマクミラン社版)をプロジェクト・グーテンベルクで、日本語訳(田部隆次訳)を青空文庫で読みました。人名・地名は田部隆次訳の漢字を、いまの字体にして使っています。読みは青空文庫の図書カードによります。

生霊とは(八雲の注)

あらすじ1:医者にも治せない病気

あらすじ2:「女の影が、のどをしめに来る」

プレ男えっ、おかみさん!?何もしてないのに、なんでうらまれるの?

あらすじ3:おかみさんの告白

そして、生霊は消えた

メル美こわいのは「影」より、子どもを心配するあまりの、おさえきれない気持ちのほうかもね。はなれることで、みんなが救われたんだ。

小泉八雲の注によると、生霊は、まだ生きている人の霊で、怒りのために体からはなれ、その原因になった人にとりついて苦しめることがあるとされます。

まとめ


参考文献

  1. Lafcadio Hearn. Kotto: Being Japanese Curios, with Sundry Cobwebs(New York: The Macmillan Company, 1903). “Ikiryō”. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/55473 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. 小泉八雲(田部隆次訳). 生霊(底本:『小泉八雲全集第八卷 家庭版』第一書房). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000258/card59424.html (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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