テストステロン2026年10月12日

疲れやすい・寒がり・性欲低下やED…いくつものホルモンが足りなくなる「下垂体前葉機能低下症」:脳の下の小さな器官、下垂体のホルモンが十分出ない。原因は腫瘍・炎症・手術など。足りないホルモンを補えば健康な人と同じ生活が送れる

難病情報センター「下垂体前葉機能低下症」(令和7年10月更新、間脳下垂体機能障害に関する調査研究班)によると、下垂体前葉機能低下症は、脳の下にある下垂体の前葉から出る6種類のホルモンの一部またはすべてが十分に出ず、その調節を受ける副腎皮質・甲状腺・性腺などのホルモンも足りなくなる病気です。受給者証をもつ人は20,336人(令和5年度)で、実際はもっと多いと考えられます。原因は腫瘍、炎症、手術後が多く、最近は一部のがんの薬(免疫チェックポイント阻害薬)に関連したものも増えています。足りないホルモンによって、疲れやすさ・低血圧・食欲不振(副腎)、寒がり・肌の乾燥・記憶力の低下(甲状腺)、体脂肪の増加・筋肉の減少・気力の低下(成長ホルモン)、成人男性では性欲低下・ED・男性不妊(性ホルモン)などが出ます。足りないホルモンを補充すれば、多くは健康な人と同じ生活を送れますが、補充は生涯続くことが多く、発熱などのときは副腎のホルモンを増やす必要があります。

目次
  1. どんな病気?
  2. どのくらいの人に?
  3. 原因
  4. 症状(足りなくなるホルモンによってちがう)
  5. 治療と経過
  6. 日常生活の注意
  7. まとめ

プレ男先輩が、性欲が落ちてEDになって、ずっとだるくて寒がりになったんだって。テストステロンを調べたら低くて、さらに調べたら「下垂体」の病気だったらしい。

メル美男性ホルモンが低い原因が、脳のほうにあることもあるんだね。

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、下垂体前葉機能低下症の話です。難病情報センターの「下垂体前葉機能低下症」(令和7年10月更新、間脳下垂体機能障害に関する調査研究班)をもとにまとめました。

どんな病気?

どのくらいの人に?

原因

症状(足りなくなるホルモンによってちがう)

足りなくなるホルモン 出やすい症状(成人)
副腎皮質ホルモン 疲れやすい、血圧が低い、食欲がなくやせる、血糖やナトリウムが低く頭がぼーっとする・意識がなくなる
甲状腺ホルモン 寒がり、低体温、脱毛、皮膚の乾燥、脈が遅い、声が低くゆっくり話す、記憶力・集中力の低下
成長ホルモン 体脂肪の増加、筋肉の減少、骨粗しょう症、気力・体力の低下
性ホルモン 成人男性:性欲低下、ED、男性不妊。成人女性:無月経、不妊

プレ男だるさ、寒がり、性欲低下やED…ホルモンが何種類も足りなくなると、症状もいろいろ重なるんだ。

治療と経過

日常生活の注意

下垂体前葉機能低下症では、成人男性で性欲低下やED、男性不妊が起こることがあります。足りないホルモンを補充すれば、多くは健康な人と同じ生活を送れますが、補充は長く続ける必要があり、発熱などのときは副腎のホルモンを増やす必要があります。

メル美原因がわかって補充すれば、ふつうの生活に戻れることが多いんだね。

まとめ


参考文献

  1. 難病情報センター. 下垂体前葉機能低下症(指定難病78)(情報更新日:令和7年10月、間脳下垂体機能障害に関する調査研究班). https://www.nanbyou.or.jp/entry/4017 (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。