男性ホルモン(テストステロン)の血液検査は午前中に:朝高く夕方に下がり、16時の値は朝8時の76〜89%。採血は午前8〜11時が望ましい。肥満や2型糖尿病、睡眠障害、一部の薬でも値は下がる
日本泌尿器科学会などの「LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き」(2022年12月)によると、血液中のテストステロンは朝に高く夕方に下がり、16時の値は朝8時にくらべて30歳代で76%、70歳代で89%まで下がるため、採血は午前8〜11時が望ましいとされます。性欲や元気の低下、勃起障害などの症状があれば、総テストステロン・フリーテストステロン・LHの測定がすすめられます。テストステロンが低くなる原因には、加齢だけでなく、肥満・2型糖尿病・睡眠障害、栄養障害や過剰な運動、オピオイドや筋肉増強のための蛋白同化ステロイドなどもあり、肥満では減量でテストステロンが改善します。値と症状は必ずしも一致しないため、総合的に判断します。

プレ男男性ホルモンを測ってもらおうと思って、仕事帰りの夕方に病院に行こうとしたんだ。時間って関係ある?

メル美ホルモンって、一日の中でも変わるのかな。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、男性ホルモン(テストステロン)の血液検査の話です。日本泌尿器科学会などの「LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き」(2022年12月)の「テストステロン測定の臨床的意義」の章をもとにまとめました。
採血は午前中に
- 血液中のテストステロンは、朝に高く、夕方に下がります
- 16時の値は、朝8時にくらべて、30歳代で76%、70歳代で89%まで下がります
- そのため、採血は、いちばん高くなる午前8〜11時が望ましいとされています

プレ男夕方に測ると、30歳代だと朝の4分の3くらいになっちゃうんだ。午前中に行かなきゃ。
何を測る?
- テストステロンは、血液中で大部分がたんぱく質(SHBG・アルブミン)とくっついていて、くっついていないフリーテストステロンは約2%です
- 性欲や元気の低下、勃起障害などの症状があれば、一度、総テストステロン(フリーテストステロン)とLH(テストステロンを出すよう指令するホルモン)を測ることがすすめられています
- LHを測ると、原因が精巣にあるのか(LHが高い)、脳(指令を出す側)にあるのか(LHが低い)を見分ける手がかりになります
- SHBGの測定は保険がきかないため、総テストステロン・フリーテストステロン・LHを測って総合的に判断します
加齢以外にも、下がる原因がある
手引きの表では、テストステロンが低くなる原因として、次のようなものがあげられています(一部)。
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高度の肥満、2型糖尿病、睡眠障害
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栄養障害、過剰な運動
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オピオイド(強い痛み止め)、蛋白同化ステロイド(筋肉増強に使われる薬)の使用
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アルコール中毒、高プロラクチン血症
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がんの治療(抗がん剤、精巣への放射線)のあと、精巣の炎症・けが・ねじれ
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肝臓・心臓・肺の病気など
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とくに大切なのは肥満で、減量でテストステロンが改善します(くわしくはお腹の脂肪と男性ホルモン)
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総テストステロンとフリーテストステロンがどちらも低く、LHが上がっていないときは、加齢以外の原因がないかを考える必要があります

テストステロンは朝に高く夕方に下がるので、採血は午前8〜11時が望ましいとされています。値と症状は必ずしも一致しないので、症状と合わせて総合的に判断します。
値と症状は、必ずしも一致しない
- 症状ごとに多くみられるテストステロン値を調べた報告はありますが、症状とテストステロン値は必ずしも相関しないため、あくまで参考にとどめるとされています
- 診断のめやすや補充療法についてはテストステロン補充療法とは?、症状のチェック表は男性更年期のチェック表(AMSスコア)の記事にまとめています

メル美採血は午前中に。体重や睡眠のことも、お医者さんに伝えるといいね。
まとめ
- テストステロンは朝高く、夕方に下がる。16時は朝の76〜89%
- 採血は午前8〜11時が望ましい
- 症状があれば総テストステロン・フリーテストステロン・LHを測る
- 肥満・2型糖尿病・睡眠障害・一部の薬などでも下がる。肥満は減量で改善
- 値と症状は必ずしも一致しない。総合的に判断
参考文献
- 日本泌尿器科学会・日本Men’s Health医学会 LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き作成委員会. LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き(2022年12月). 9 テストステロン測定の臨床的意義. https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/44_loh.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。