テストステロン2026年10月12日

男性更年期のチェック表(AMSスコア)だけでは診断できない:当てはまる人を拾う力は83〜97%と高いが、当てはまらない人を見分ける力は約40%。診療の手引きは「スクリーニングには使わない」、治療の効果を見るのに使う

日本泌尿器科学会などの「LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き」(2022年12月)によると、男性更年期の症状を点数にするAMSスコアは17項目を1〜5点でつけ、17〜26点は「なし」、27〜36点は軽度、37〜49点は中等度、50点以上は重度とします。ただ、LOHの人を拾い上げる力(感度)は83〜97%と高い一方、LOHでない人を正しく除く力(特異度)はAMSで約40%と低く、AMSの点数は血液中のテストステロン値と相関しないという報告が多くあります。そのため欧州泌尿器科学会はスクリーニングに質問票を使わないよう強く推奨しており、手引きでも質問票は治療の前後で症状を見守るために使うとしています。診断の基準は血液検査のテストステロン値です。

目次
  1. AMSスコアとは
  2. 「拾い上げる力」は高いが、「見分ける力」は低い
  3. では、何に使うの?
  4. 診断は血液検査で
  5. まとめ

プレ男ネットの「男性更年期チェック」をやったら、中等度って出たんだ。ぼく、男性ホルモンが足りないのかな…。

メル美そのチェックの結果だけで、決まっちゃうものなの?

こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、男性更年期(LOH症候群)の症状のチェック表の話です。日本泌尿器科学会などの「LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き」(2022年12月)の「症状調査票」「症状調査票とテストステロン」の章をもとにまとめました。LOH症候群と補充療法はテストステロン補充療法とは?の記事にまとめています。

AMSスコアとは

合計点 訴えの程度
17〜26点 なし
27〜36点 軽度
37〜49点 中等度
50点以上 重度

(手引きの表「AMSスコア 日本語訳試案(札幌医科大学医学部泌尿器科)」より)

「拾い上げる力」は高いが、「見分ける力」は低い

プレ男チェック表で「中等度」でも、男性ホルモンが低いとは限らないんだ。

では、何に使うの?

診断は血液検査で

AMSスコアなどの質問票は、LOHでない人も多く「当てはまる」と出てしまうため、スクリーニングには使わないことが推奨されています。点数だけで判断せず、気になる症状があるときは医療機関で相談しましょう。

メル美チェックの点数は、お医者さんに症状を伝えるときのメモくらいに考えればいいんだね。

まとめ


参考文献

  1. 日本泌尿器科学会・日本Men’s Health医学会 LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き作成委員会. LOH症候群(加齢男性・性腺機能低下症)診療の手引き(2022年12月). 10 症状調査票、11 症状調査票とテストステロン. https://www.urol.or.jp/lib/files/other/guideline/44_loh.pdf (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。