アークランズの強みとは:ホームセンター「ビバホーム」「ムサシ」と、とんかつ「かつや」などの外食をもつ会社。2026年2月期は売上高及び営業収入3,572億円(+7.9%)だが、コスト増で営業利益142億円(−12.5%)
アークランズを、2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月14日、東証の適時開示)で分析しました。売上高及び営業収入3,572億円(+7.9%)、営業利益142億円(−12.5%)、経常利益138億円(−27.8%、前年の投資有価証券売却益の反動)、親会社株主に帰属する当期純利益81億円(−20.1%)、ROE6.5%、自己資本比率36.9%。セグメントの営業利益は外食53億円(−10.5%、かつや506店・からやま159店、原材料高)、小売45億円(−19.1%、ホームセンター141店、フレッシュハウス・ペッツファーストHDの子会社化で増収、販売手数料や人件費の増加)、不動産36億円(アークスクエアの開業)、卸売5億円。年40円の配当、2027年2月期は営業利益170億円(+19.7%)・年40円の予想。DCMホールディングスとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

プレ男ホームセンターと、とんかつ屋さんが同じ会社なの?

メル美アークランズの決算短信だと、ビバホームなどのホームセンターと、かつやなどの外食の両方があるんだって。利益は外食がいちばん大きいみたい
企業分析の連載、273社目はアークランズです。2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月14日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のDCMホールディングスの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、アークランズ株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の店をすすめるものでもありません。
1. ひとことで言うと
ホームセンターなどの小売・卸売・不動産の「住関連」と、とんかつ「かつや」・からあげ「からやま」などの「外食」の2つを柱にする会社
| 項目(日本基準・連結) | 2026年2月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高及び営業収入 | 3,572億円 | +7.9% |
| 営業利益 | 142億円 | −12.5% |
| 経常利益 | 138億円 | −27.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 81億円 | −20.1% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 6.5% | 前期 8.5% |
| 自己資本比率 | 36.9% | 前期 36.1% |
| 配当 | 年40円(配当性向30.9%) | 前期 40円 |
- 経常利益の大きな減少は、前年の投資有価証券売却益の反動です
2. 何で稼いでいるか
| セグメント | 主な動き(決算短信の記載) | 売上高及び営業収入 | 営業利益 |
|---|---|---|---|
| 外食 | かつや506店(直営の既存店+2.9%)、からやま・からあげ縁159店。原材料高 | 608億円(+8.3%) | 53億円(−10.5%) |
| 小売 | ホームセンター141店。リフォームのフレッシュハウス、ペットのペッツファーストHDの子会社化 | 2,767億円(+8.4%) | 45億円(−19.1%) |
| 不動産 | 自社開発の商業施設のテナント賃料。アークスクエア茨木・須坂の開業 | 146億円(+3.7%) | 36億円(−2.3%) |
| 卸売 | 原価率の上昇 | 39億円(−12.1%) | 5億円(−19.6%) |
| その他 | フィットネス | 11億円 | 1億円 |
- 売上の約77%は小売ですが、営業利益は外食がいちばん大きい結果です(計算値)
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① 住関連と外食の2本柱
- ホームセンター・リフォーム・ペット・不動産の「住関連」と、「外食」の2つの柱をもっています
② ホームセンターを核にした商業施設
- 自社が開発した商業施設にホームセンターを核として出店し、家電量販店やスーパーマーケットなどのテナントを誘致して、賃料収入を得ています
③ かつやの既存店の伸び
- 「かつや」(国内)の直営店の既存店売上高は+2.9%で、店舗数は506店になりました
4. 弱み・リスク
① コストの上昇
- 小売では、新規出店コスト、キャッシュレス決済の比率上昇による販売手数料の増加、人件費や水道光熱費の上昇で減益でした。外食も原材料価格の高騰で減益です
② ホームセンター業界の競争
- 会社は、ホームセンター業界で業界再編が進み、異業態を含めた競争がさらに激しくなると予想しています
③ 金利の上昇
- 会社は、金利上昇にともなう資金調達コストの増加も企業収益の重荷になっているとしています
5. ライバルとの比較
ホームセンターのDCMホールディングスと並べます。どちらも2026年2月期です。アークランズは外食も大きいので、おおまかな比較です。
| アークランズ | DCM HD | |
|---|---|---|
| 売上高(営業収益) | 3,572億円(+7.9%) | 5,423億円(−0.4%) |
| 営業利益 | 142億円(−12.5%) | 310億円(−6.7%) |
| 営業利益率(決算短信の値) | 4.2% | 5.8% |
| ROE | 6.5% | 6.2% |
| 自己資本比率 | 36.9% | 44.4% |
- DCMのくわしい中身はDCMホールディングスの強みとはへ。外食の会社はゼンショーホールディングスの強みとはも
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
アークランズの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年2月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 外食の営業利益 | 53億円 | 決算短信(セグメント別の業績) |
| 小売の営業利益 | 45億円 | 決算短信(セグメント別の業績) |
| かつやの店舗数・既存店 | 506店・+2.9% | 決算短信(外食事業) |
| 会社の業績予想 | 2027年2月期 売上高3,600億円、営業利益170億円、当期純利益100億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年40円、2027年2月期予想40円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

プレ男ホームセンターは売上が大きくて、かつやは利益が大きいんだね。2027年の増益の予想も見ておこう
まとめ
- アークランズは、ホームセンターなどの住関連とかつやなどの外食の会社
- 2026年2月期は売上高及び営業収入3,572億円(+7.9%)、営業利益142億円(−12.5%)
- 営業利益がいちばん大きいのは外食(53億円)
- 販売手数料・人件費・原材料などのコスト増で減益
- 2027年2月期は営業利益170億円(+19.7%)・年40円の予想
参考文献
- アークランズ. 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月14日). https://www2.jpx.co.jp/disc/98420/140120260414503331.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- DCMホールディングス. 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月14日). https://www2.jpx.co.jp/disc/30500/140120260414503594.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。