DCMホールディングスの強みとは:ホームセンター「DCM」を中心に918店、ネット通販のエクスプライスも。2026年2月期は前年の防災・防犯用品の反動で営業利益310億円(−6.7%)、エンチョーを統合
DCMホールディングスを、2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月14日、東証の適時開示)で分析しました。営業収益5,423億円(−0.4%)、営業利益310億円(−6.7%、営業利益率5.8%)、経常利益292億円(−5.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益173億円(+1.0%)、ROE6.2%、自己資本比率44.4%。売上高の約88%がホームセンター事業、約12%がネット通販のエクスプライス事業。部門別ではホームインプルーブメント1,082億円、ハウスキーピング801億円、園芸766億円など。猛暑でエアコン・空調服は好調も、前年の防災・防犯用品の需要の反動。DCMブランド商品の構成比が上昇。2025年9月にエンチョー(53店)を株式交換で統合、12月にリフォームのホームテック(20店)を取得し、店舗数918。年47円の配当(配当性向37.0%)、2027年2月期は営業収益5,773億円・営業利益312億円・年48円の予想。ニトリHDとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

メル美DCMって、ホームセンターの会社だよね

プレ男決算短信だと、ほかの会社をグループに加えて、918店まで増えたんだって。前の年は防災用品がよく売れた反動もあったみたい
企業分析の連載、272社目はDCMホールディングスです。2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月14日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のニトリホールディングスの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、DCMホールディングス株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の店や商品をすすめるものでもありません。
1. ひとことで言うと
ホームセンターの「ホームセンター事業」と、ネット通販の「エクスプライス事業」の会社。M&Aで店舗網を広げてきた
| 項目(日本基準・連結) | 2026年2月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 営業収益 | 5,423億円 | −0.4% |
| 営業利益 | 310億円 | −6.7% |
| 営業利益率 | 5.8% | 前期 6.2% |
| 経常利益 | 292億円 | −5.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 173億円 | +1.0% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 6.2% | 前期 6.7% |
| 自己資本比率 | 44.4% | 前期 40.8% |
| 配当 | 年47円(配当性向37.0%) | 前期 45円 |
- 夏の猛暑でエアコンや空調服は好調でしたが、前年度の防災用品・防犯用品の需要の反動を各部門で大きく受けました
2. 何で稼いでいるか
| 事業・部門 | 売上高 | 構成比 |
|---|---|---|
| ホームセンター事業 | 4,671億円 | 87.7% |
| うちホームインプルーブメント(作業用品・工具・建築資材など) | 1,082億円 | 20.3% |
| うちハウスキーピング(日用消耗品・文具・食品など) | 801億円 | 15.0% |
| うち園芸 | 766億円 | 14.4% |
| うちホームレジャー・ペット | 740億円 | 13.9% |
| うちホームファニシング(インテリア・寝具・キッチンなど) | 581億円 | 10.9% |
| うちホームエレクトロニクス | 511億円 | 9.6% |
| エクスプライス事業(ネット通販) | 658億円 | 12.3% |
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① PB商品
- 「DCMブランド」の商品の売上の割合を引き上げました。エクスプライスのPB商品「MAXZEN」の販売にも取り組んでいます
② M&Aによる店舗網の拡大
- 2025年9月にエンチョー(53店)を株式交換でグループに加え、12月にはリフォームのホームテック(20店)を取得しました。店舗数は918店です
③ 財務
- 自己資本比率は44.4%に上がりました
4. 弱み・リスク
① 前年の特需の反動
- 前年度の防災・防犯用品の需要が大きかった反動で、営業利益は−6.7%でした
② 仕入れコスト
- DCMブランド商品は、原材料価格の高騰と円安による仕入価格の上昇、物流コストの上昇の影響を受けています
③ 業態を超えた競争
- 会社は、物価上昇による生活防衛意識の高まりと、業態を超えた販売競争で、厳しい経営環境が続いているとしています
5. ライバルとの比較
家具・インテリアなどを売るニトリホールディングスと並べます。会計基準(ニトリはIFRS)と決算期、売っているものが違うので、おおまかな比較です。
| DCM HD(2026年2月期) | ニトリHD(2026年3月期) | |
|---|---|---|
| 営業収益(売上収益) | 5,423億円(−0.4%) | 9,122億円(−1.8%) |
| 営業利益 | 310億円(−6.7%) | 1,255億円(+6.7%) |
| 営業利益率 | 5.8% | 13.8% |
| ROE | 6.2% | 9.4% |
| 自己資本(親会社所有者帰属持分)比率 | 44.4% | 62.9% |
- ニトリのくわしい中身はニトリホールディングスの強みとはへ。業務スーパーの会社は神戸物産の強みとはも
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
DCM HDの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年2月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| ホームセンター事業の売上高 | 4,671億円 | 決算短信(部門別売上高) |
| エクスプライス事業の売上高 | 658億円 | 決算短信(部門別売上高) |
| 店舗数 | 918店 | 決算短信(経営成績の概況) |
| 会社の業績予想 | 2027年2月期 営業収益5,773億円、営業利益312億円、当期純利益174億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年47円、2027年2月期予想48円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

メル美前の年に防災用品がよく売れると、次の年は反動が出るのね。エンチョーとの統合の効果も見ておきたいな
まとめ
- DCM HDは、ホームセンター(売上の約88%)とネット通販の会社
- 2026年2月期は営業利益310億円(−6.7%)、前年の防災・防犯用品の反動
- DCMブランド商品の割合が上昇
- エンチョーとホームテックを加え、店舗数は918店
- 2027年2月期は営業利益312億円・年48円の予想
参考文献
- DCMホールディングス. 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月14日). https://www2.jpx.co.jp/disc/30500/140120260414503594.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- ニトリホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月14日). https://www.nitorihd.co.jp/ir/items/IFRS202603_4Q_tanshin_20260212.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。