企業どうしの物価は前年比+7.6%:2026年8月の国内企業物価指数は前年同月比+7.6%、輸入物価(円ベース)は+24.8%。2026年春から伸びが急に大きくなった(日本銀行「企業物価指数」)
企業どうしで取引するモノの値段を、日本銀行の「企業物価指数(2026年8月速報)」(2026年9月11日)でまとめました。国内企業物価指数は前月比−0.2%、前年同月比+7.6%。輸出物価指数は円ベースで前年比+17.9%(契約通貨ベース+11.1%)、輸入物価指数は円ベースで前年比+24.8%(契約通貨ベース+16.7%)。国内企業物価の前年比は2025年8月の+2.7%から、2026年4月+5.5%、6月+7.4%、7月+7.7%と大きくなりました。輸入物価(円ベース)の前年比は2025年8月の−4.4%から2026年6月に+30.6%。消費者物価とのちがい、会社の利益との関係、読み方の注意も。

プレ男「企業物価」って、ふだんの買い物の値段とはちがうの?

メル美会社どうしで売り買いするモノの値段なんだって。日銀の統計だと、2026年8月は1年前より7.6%も高いみたい
今回は、企業物価指数です。日本銀行調査統計局の「企業物価指数(2026年8月速報)」(2026年9月11日)で確認しました(2026年10月12日閲覧)。
この記事は統計の説明です。特定の金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
企業物価指数とは
- 日本銀行が毎月まとめる、企業どうしで取引するモノ(財)の値段の指数です(2020年平均=100)
- 主なものは次の3つです
| 指数 | 何の値段か |
|---|---|
| 国内企業物価指数 | 国内で企業どうしが取引するモノ |
| 輸出物価指数 | 日本から輸出するモノ |
| 輸入物価指数 | 海外から輸入するモノ |
- 輸出・輸入物価には、取引に使う通貨での「契約通貨ベース」と、円に直した「円ベース」があります。円ベースは、為替レートの動きもふくみます
2026年8月の結果(速報)
| 指数 | 前月比 | 前年同月比 |
|---|---|---|
| 国内企業物価指数 | −0.2% | +7.6% |
| 輸出物価指数(円ベース) | −0.7% | +17.9% |
| 輸出物価指数(契約通貨ベース) | +0.6% | +11.1% |
| 輸入物価指数(円ベース) | −3.0% | +24.8% |
| 輸入物価指数(契約通貨ベース) | −1.0% | +16.7% |
- 8月は前の月より少し下がりましたが、1年前とくらべると大きく上がった水準です
- 8月のドル円は前月比2.4%の円高で、円ベースの輸入物価は契約通貨ベースより大きく下がりました

プレ男輸入するモノの値段が、1年前より4分の1くらい高いんだね
前年同月比の動き
| 月 | 国内企業物価 | 輸入物価(円ベース) |
|---|---|---|
| 2025年8月 | +2.7% | −4.4% |
| 2025年12月 | +2.5% | +0.2% |
| 2026年3月 | +3.0% | +8.3% |
| 2026年4月 | +5.5% | +21.7% |
| 2026年5月 | +6.8% | +26.4% |
| 2026年6月 | +7.4% | +30.6% |
| 2026年7月 | +7.7% | +29.3% |
| 2026年8月 | +7.6% | +24.8% |
- 2026年の春から伸びが急に大きくなりました
- 原油などの国際価格の動きは金・銀・銅・原油の価格はどう動いた?へ
消費者物価とのちがい
- 消費者物価指数は、わたしたちが買うモノやサービスの値段です。企業物価は、その手前の企業どうしの取引の値段です
- 2026年8月の消費者物価は前年同月比1.9%の上昇でした(→インフレ(物価上昇)と資産運用)
会社の利益との関係
- この連載の企業分析でも、多くの会社が決算短信で「原材料価格の高騰」や、それに対する「価格改定(値上げ)」を説明しています
- 経済全体の動きは日本のGDP(2026年4〜6月期)へ

メル美会社の決算を読むときに、仕入れ値の上がり方も知っておくとわかりやすいのね
読むときの注意
- 速報値は、あとで訂正されることがあります(表の「r」は訂正値)
- 円ベースの輸出入物価は、為替の動きで大きく変わります
- 企業物価の上昇が、そのまま消費者の値段に同じ割合で反映されるとは限りません
企業どうしのサービスの値段は企業どうしのサービスの値段は前年比+3.7%も参考にしてください。
まとめ
- 企業物価指数は、企業どうしのモノの取引の値段
- 2026年8月の国内企業物価は前年比+7.6%
- 輸入物価(円ベース)は前年比+24.8%、6月には+30.6%
- 2026年の春から伸びが急に大きくなった
- 決算短信でも、原材料高と価格改定の説明が多い
参考文献
- 日本銀行調査統計局. 企業物価指数(2026年8月速報)(2026年9月11日). https://www.boj.or.jp/statistics/pi/cgpi_release/cgpi2608.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。