企業分析2026年10月12日

ダイフクの強みとは:工場・物流センター・半導体工場・空港で物を運ぶ「マテリアルハンドリング」のシステムの会社。2025年12月期は売上高6,607億円で過去最高、営業利益1,008億円で4期連続の過去最高

ダイフクを、2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年2月12日、東証の適時開示)で分析しました。決算期を3月から12月に変えたため、比較は会社が示した前年同期参考値とのものです。受注高6,726億円(+3.0%)、売上高6,607億円(+2.6%、過去最高)、営業利益1,008億円(+24.4%、営業利益率15.3%)、親会社株主に帰属する当期純利益781億円(+21.3%)で、各利益は4期連続の過去最高。ROE18.4%、自己資本比率59.9%。業種別の売上はエレクトロニクス2,511億円、商業・小売1,334億円、自動車858億円、空港769億円。米国の売上高は1,697億円(構成比26%)、2025年10月に米国の新工場が稼働。韓国のCFIは生成AI向け先端半導体投資で受注+55.6%。年78円の配当、2026年12月期は受注高7,800〜8,200億円・売上高7,000億円・営業利益1,050億円・年82円の予想。SMC・ファナックとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

プレ男ダイフクって、何をつくっている会社なの?

メル美決算短信だと、工場や物流センター、半導体の工場、空港などで物を運ぶシステムなんだって。利益は4年続けて過去最高みたい

企業分析の連載、279社目はダイフクです。2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年2月12日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のSMCの強みとは・ファナックの強みとはで確認した数字を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、ダイフク株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

1. ひとことで言うと

工場や物流センター、半導体工場のクリーンルーム、空港などで物を運び・保管する「マテリアルハンドリング」のシステム・機器をつくって売る会社。洗車機なども手がける

決算期を3月から12月に変えたため、前の期(2024年12月期)は9か月などの変則決算でした。下の前期比は、会社が期間をそろえて示した前年同期参考値との比較です。

項目(日本基準・連結) 2025年12月期 前年同期参考値比
受注高 6,726億円 +3.0%
売上高 6,607億円(過去最高) +2.6%
営業利益 1,008億円(過去最高) +24.4%
営業利益率(決算短信の値) 15.3% —
経常利益 1,046億円 +24.1%
親会社株主に帰属する当期純利益 781億円 +21.3%
ROE(自己資本当期純利益率) 18.4% —
自己資本比率 59.9% 前期末 57.8%
配当 年78円(配当性向36.7%) 前期 55円

2. 何で稼いでいるか

業種別の売上高(外部顧客) 金額
エレクトロニクス(半導体など) 2,511億円
商業及び小売業 1,334億円
自動車及び自動車部品 858億円
空港 769億円
運輸・倉庫 294億円
食品 249億円
報告セグメント 主な中身(決算短信の記載) 売上高 セグメント利益(当期純利益)
株式会社ダイフク 国内などのマテリアルハンドリングシステム・洗車機 2,466億円(−5.9%) 556億円(+28.2%)
DNAグループ 北米 1,659億円(−3.8%) 152億円(−6.6%)
DSA 主に中国の半導体メーカー向けクリーンルーム内搬送 410億円(−23.3%) 108億円(−11.6%)
CFI 主に韓国の半導体メーカー向けクリーンルーム内搬送 376億円(+45.2%) 33億円(+134.8%)
コンテックグループ 産業用パソコンなど 202億円(+4.7%) 11億円(+62.1%)

3. 強み

会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。

① 自動化の需要

② 半導体向け

③ 利益率の向上

4. 弱み・リスク

① 米国の通商政策

② 中国の受注残の減少

③ 自動車向けの受注

5. ライバルとの比較

工場の自動化にかかわる会社と並べます。決算期と事業の中身が違うので、おおまかな比較です。

ダイフク(2025年12月期) SMC(2026年3月期) ファナック(2026年3月期)
売上高 6,607億円 8,425億円(+6.4%) 8,578億円(+7.6%)
営業利益 1,008億円 1,906億円 1,838億円
営業利益率 15.3% 22.6% 21.4%
ROE 18.4% 8.3% 9.3%
自己資本比率 59.9% 91.5% 89.2%

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

ダイフクの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2025年12月期 どこに書いてある
受注高 6,726億円 決算短信(経営成績の概況)
業種別の売上高(エレクトロニクス・空港など) 2,511億円・769億円 決算短信(収益の分解情報)
米国の売上高 1,697億円 決算短信(米国通商政策等の影響)
会社の業績予想 2026年12月期 受注高7,800〜8,200億円、売上高7,000億円、営業利益1,050億円 決算短信
配当 年78円、2026年12月期予想82円 決算短信

プレ男売上は前の期末の受注残高をもとに動くから、受注高も見ておきたいね

まとめ


参考文献

  1. ダイフク. 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年2月12日). https://www2.jpx.co.jp/disc/63830/140120260212555870.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
  2. SMC. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月14日). https://www2.jpx.co.jp/disc/62730/140120260513531318.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
  3. ファナック. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月24日). https://www.fanuc.co.jp/ja/ir/announce/pdf/2026/financialresult202603.pdf (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。