エディオンの強みとは:フランチャイズ727店を含む1,180店の家電量販店。2026年3月期はパソコンの買い替え特需や携帯電話・ゲーム機で売上高7,937億円(+3.3%)、営業利益258億円(+10.2%)
エディオンを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月11日)で分析しました。売上高7,937億円(+3.3%)、営業利益258億円(+10.2%、営業利益率3.2%)、経常利益266億円(+9.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益155億円(+9.5%)、ROE6.8%、自己資本比率54.1%。Windows 10のサポート終了にともなうパソコンの買い替え特需で、パソコン・周辺機器の販売台数は過去最高水準。携帯電話・家庭用ゲーム機も伸び、エアコンなどの季節商品も年間で前年を上回りました。店舗数はフランチャイズ727店を含む1,180店。プライベートブランド家電「e angle」、IoT家電操作アプリ。事業は家庭電化商品等の販売で、セグメント情報は省略。年48円の配当(配当性向32.8%)、2027年3月期は売上高8,160億円・営業利益270億円・年50円の予想。ヤマダHD・ケーズHDとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

メル美家電量販店って、最近はもうかっているの?

プレ男エディオンの決算短信だと、Windows 10のサポートが終わってパソコンの買い替えが多かったんだって。利益は1割増えたみたい
企業分析の連載、275社目はエディオンです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月11日)で確認しました。比較には、この連載のヤマダホールディングスの強みとは・ケーズホールディングスの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、エディオン株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の店や商品をすすめるものでもありません。
1. ひとことで言うと
家電量販店「エディオン」を、直営店とフランチャイズ店で展開する会社。事業はほぼ家庭電化商品等の販売
| 項目(日本基準・連結) | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 7,937億円 | +3.3% |
| 営業利益 | 258億円 | +10.2% |
| 営業利益率(決算短信の値) | 3.2% | 前期 3.0% |
| 経常利益 | 266億円 | +9.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 155億円 | +9.5% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 6.8% | 前期 6.5% |
| 自己資本比率 | 54.1% | 前期 51.2% |
| 配当 | 年48円(配当性向32.8%) | 前期 47円 |
2. 何で稼いでいるか
- 事業セグメントは「家庭電化商品等の販売」と「その他」で、その他がわずかなため、セグメント情報は省略されています
- 商品ごとの売上の金額は決算短信に載っていないので、決算短信に書かれた商品ごとの動きをまとめます
| 商品 | 2026年3月期の動き(決算短信の記載) |
|---|---|
| パソコンなど情報家電 | 2025年10月のWindows 10のサポート終了にともなう買い替え特需。パソコン・周辺機器の販売台数は過去最高水準 |
| 携帯電話 | 新商品の発売と買い替え需要で、販売台数が大幅に伸びた |
| 家庭用ゲーム機 | 新型ハードと有力ソフトの発売で、前年度を大きく上回った |
| エアコンなどの季節商品 | 4〜6月は好調、7〜9月は前年を下回ったが、年間では前年を上回った |
| 店舗数(2026年3月末) | |
|---|---|
| 合計 | 1,180店 |
| うちフランチャイズ店 | 727店 |
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① フランチャイズを含む店舗網
- 店舗の6割強がフランチャイズ店です(727÷1,180、計算値)
② プライベートブランド家電
- 「くらしを、新しい角度から。」をコンセプトにしたプライベートブランド家電「e angle(イーアングル)」を強化しています
③ 財務の改善
- 自己資本比率は54.1%に上がりました
4. 弱み・リスク
① 特需の反動
- パソコンの売上は、Windows 10のサポート終了による買い替え特需で押し上げられました
② 天候の影響
- エアコンなどの季節商品は、気温によって四半期ごとの売上が大きく変わりました
③ 生活防衛意識
- 会社は、物価上昇に対する生活防衛意識が定着したとしています
5. ライバルとの比較
家電量販店の会社と並べます。どれも2026年3月期・日本基準です。
| エディオン | ヤマダHD | ケーズHD | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 7,937億円(+3.3%) | 1兆6,918億円(+3.9%) | 7,597億円(+2.9%) |
| 営業利益 | 258億円(+10.2%) | 162億円(−62.2%) | 268億円(+23.0%) |
| 営業利益率 | 3.2% | 1.0% | 3.5% |
| ROE | 6.8% | 2.3% | 5.7% |
| 自己資本比率 | 54.1% | 48.6% | 58.9% |
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
エディオンの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年3月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 売上高・営業利益 | 7,937億円・258億円 | 決算短信のサマリー |
| 商品ごとの動き(パソコン・季節商品など) | パソコンは特需、季節商品は年間で増加 | 決算短信(経営成績の概況) |
| 店舗数 | 1,180店(うちFC 727店) | 決算短信(経営成績の概況) |
| 会社の業績予想 | 2027年3月期 売上高8,160億円、営業利益270億円、当期純利益157億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年48円、2027年3月期予想50円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

プレ男パソコンの特需が終わった次の年に、売上がどうなるかを見ておきたいね
まとめ
- エディオンは、フランチャイズ727店を含む1,180店の家電量販店
- 2026年3月期は売上高7,937億円(+3.3%)、営業利益258億円(+10.2%)
- パソコンの買い替え特需、携帯電話・ゲーム機が売上を押し上げ
- プライベートブランド家電「e angle」を強化
- 2027年3月期は営業利益270億円・年50円の予想
参考文献
- エディオン. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月11日). https://www.edion.co.jp/system/files/ir-library/pdf/ja/2026-05/20260511_ir_1.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- ヤマダホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月8日). https://www2.jpx.co.jp/disc/98310/140120260508519030.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- ケーズホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月8日). https://www2.jpx.co.jp/disc/82820/140120260507518592.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。