企業分析2026年10月12日

ヤマダホールディングスの強みとは:家電量販店のヤマダデンキが売上の約8割、注文住宅・分譲住宅などの住建も。2026年3月期は売上高1兆6,918億円(+3.9%)、戦略的な在庫処分で営業利益162億円(−62.2%)。住建が営業利益の6割超に

ヤマダホールディングスを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月8日、東証の適時開示)で分析しました。売上高1兆6,918億円(+3.9%)、営業利益162億円(−62.2%、営業利益率1.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益148億円(−45.1%)、ROE2.3%、自己資本比率48.6%。第4四半期の戦略的な在庫処分、ポイント施策の収益認識の影響、LABI大型店の退店で、デンキセグメントの営業利益は25億円(−91.7%)。住建セグメントは売上高3,339億円(+12.3%)・営業利益103億円(+9.4%)で、ヒノキヤグループ・ヤマダホームズ・ハウステック。会社は在庫処分の影響を除いた概算の最終利益を308億円としています。直営957店舗。年17円の配当(配当性向77.4%)、2027年3月期は営業利益515億円・年17円の予想。ニトリホールディングスとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

プレ男ヤマダデンキって、家電を売っている会社だよね

メル美決算短信を見ると、住宅の会社もグループにあって、2026年3月期はそっちのほうが営業利益が大きかったんだって

企業分析の連載、149社目はヤマダホールディングスです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月8日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のニトリホールディングスの強みとはで確認した数字を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、ヤマダホールディングス株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の店や商品をすすめるものでもありません。

1. ひとことで言うと

家電量販店のヤマダデンキ(デンキ)を中心に、注文住宅・分譲住宅・住設機器(住建)、ローン・保険(金融)、リユース家電(環境)も手がける会社

項目(日本基準・連結) 2026年3月期 前期比
売上高 1兆6,918億円 +3.9%
営業利益 162億円 −62.2%
営業利益率 1.0% 前期 2.6%
経常利益 200億円 −58.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 148億円 −45.1%
ROE(自己資本当期純利益率) 2.3% 前期 4.3%
自己資本比率 48.6% 前期 48.1%
配当 年17円(配当性向77.4%) 前期 13円

2. 何で稼いでいるか

セグメント 中身(決算短信の記載) 売上高 営業利益
デンキ ヤマダデンキの家電販売など 1兆3,294億円(+1.3%) 25億円(−91.7%)
住建 ヒノキヤグループ(注文住宅・断熱材)、ヤマダホームズ(分譲住宅)、ハウステック(システムバス・キッチン) 3,339億円(+12.3%) 103億円(+9.4%)
環境 リユース家電・PC 428億円(+18.6%) 19億円(+14.5%)
金融 リフォームローン、少額短期保険など 47億円(+4.8%) 13億円(−3.7%)

3. 強み

会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。

① 店舗網と売場面積

② 住宅事業との組み合わせ

③ リユース家電

4. 弱み・リスク

① デンキの利益

② 低い利益率

③ 住宅の法改正

5. ライバルとの比較

家具・インテリアのニトリホールディングスと並べます。会計基準(ニトリはIFRS)と扱う商品が違うので、おおまかな比較です。

ヤマダHD ニトリHD
売上 1兆6,918億円(+3.9%) 9,122億円(−1.8%)
営業利益 162億円(−62.2%) 1,255億円(+6.7%)
営業利益率 1.0% 13.8%
ROE 2.3% 9.4%
自己資本(帰属持分)比率 48.6% 62.9%

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

ヤマダHDの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2026年3月期 どこに書いてある
デンキセグメントの営業利益 25億円 決算短信(セグメント情報)
住建セグメントの営業利益 103億円 決算短信(セグメント情報)
会社の業績予想 2027年3月期 売上高1兆7,800億円、営業利益515億円、当期純利益278億円 決算短信のサマリー
配当 年17円、2027年3月期予想17円 決算短信

プレ男在庫処分で家電の利益が大きく減った年だったんだね。来年にデンキの利益がどこまで戻るかを見ておこう

ほかの家電量販店の会社はケーズホールディングスの強みとはも参考にしてください。

まとめ


参考文献

  1. ヤマダホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月8日). https://www2.jpx.co.jp/disc/98310/140120260508519030.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
  2. ニトリホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月14日). https://www.nitorihd.co.jp/ir/items/IFRS202603_4Q_tanshin_20260212.pdf (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。