積水ハウスの強みとは:注文住宅・賃貸住宅を建てる「請負型」、管理・リフォームの「ストック型」、マンション・再開発の「開発型」、米国の戸建住宅の「国際事業」。2026年1月期は売上高4兆1,979億円・営業利益3,414億円。国際事業は米国の様子見で営業利益が半減
積水ハウスを、2026年1月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年3月5日)で分析しました。売上高4兆1,979億円(+3.4%)、営業利益3,414億円(+3.0%、営業利益率8.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益2,321億円(+6.6%)、ROE11.3%、自己資本比率42.7%。営業利益は、請負型(戸建住宅・賃貸・事業用建物・建築土木)1,579億円、ストック型(賃貸住宅管理・リフォーム)970億円、開発型(仲介・不動産、マンション、都市再開発)950億円、国際事業391億円(−50.5%)。国際事業は2024年4月に買収した米国のM.D.C. Holdingsが通期で貢献した一方、米国経済の先行き不透明感による顧客の様子見でインセンティブが増え、棚卸資産評価損も計上しました。年144円の配当、2027年1月期は営業利益3,500億円・年145円の予想。住友林業との比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

プレ男住宅展示場でよく見る積水ハウス。家を建てる会社だよね

メル美アメリカの住宅会社を買ったって聞いたよ。今はアメリカでも家を売ってるのね
企業分析の連載、53社目は積水ハウスです。2026年1月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年3月5日)で確認しました。比較には住友林業の2025年12月期 決算短信を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、積水ハウス株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の住宅会社での建築や物件の購入をすすめるものでもありません。
1. ひとことで言うと
戸建住宅・賃貸住宅を建て、その管理・リフォームもし、マンションや再開発、米国での戸建住宅の販売まで手がける住宅会社
| 項目(日本基準・連結) | 2026年1月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 4兆1,979億円 | +3.4% |
| 営業利益 | 3,414億円 | +3.0% |
| 営業利益率 | 8.1% | 前期 8.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,321億円 | +6.6% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 11.3% | 前期 11.7% |
| 自己資本比率 | 42.7% | 前期 40.8% |
| 配当 | 年144円(配当性向40.2%) | 前期 135円 |
2. 何で稼いでいるか
事業別の売上高と営業利益(2026年1月期)です。
| 区分 | 事業 | 売上高 | 営業利益(率) |
|---|---|---|---|
| 請負型 | 戸建住宅、賃貸・事業用建物、建築・土木 | 1兆3,461億円 | 1,579億円(11.7%) |
| ストック型 | 賃貸住宅管理、リフォーム | 9,006億円 | 970億円(10.8%) |
| 開発型 | 仲介・不動産、マンション、都市再開発 | 6,820億円 | 950億円(13.9%) |
| 国際事業 | 米国の戸建住宅など | 1兆2,864億円 | 391億円(3.0%) |
- いちばん稼いでいるのは請負型で、なかでも賃貸・事業用建物(営業利益878億円、率15.5%)が大きいです
- 都市再開発は、営業利益460億円(+72.5%、率27.9%)と大きく伸びました
- 国際事業は売上が大きい一方、営業利益は半分に減りました(前期789億円)
3. 強み
会社の資料で確かめられる事実から、強みと考えられる点を挙げます。
① 賃貸住宅の建築と管理
- 賃貸・事業用建物を建て(営業利益878億円)、そのあとの賃貸住宅管理(690億円、+21.5%)でも稼ぐ流れがあります(サブリース契約の注意点はサブリース契約の注意点へ)
② ストック型の収益
- 管理・リフォームのストック型は、営業利益970億円(+16.2%)。建てたあとの家から収益を得るしくみです
③ 米国の戸建住宅
- 2024年4月に買収した米国のM.D.C. Holdingsが、通期で業績に貢献しました。2026年1月には、米国のグループビルダー4社を統合して“One Company”体制にしたとしています
4. 弱み・リスク
① 米国の住宅市場
- 米国の戸建住宅事業は、米国経済の先行き不透明感で顧客の様子見が続き、値引きなどのインセンティブが増えたことと、棚卸資産評価損の計上で減益でした。会社は、米国の住宅市場は関税政策・インフレ・金利の動きに注視が必要だとしています
② 日本の住宅着工
- 会社は、日本では建築コストの高騰の影響もあり、持家や貸家の新設住宅着工戸数は弱含みで推移しているとしています
③ 2027年1月期の見通し
- 営業利益は3,500億円(+2.5%)の予想ですが、経常利益は−4.2%、純利益は−6.1%の予想です
5. ライバルとの比較
米国でも住宅事業をする住友林業と比べます。決算期(住友林業は12月期)が違うので、おおまかな比較です。
| 積水ハウス(2026年1月期) | 住友林業(2025年12月期) | |
|---|---|---|
| 売上高 | 4兆1,979億円(+3.4%) | 2兆2,676億円(+10.4%) |
| 営業利益 | 3,414億円(+3.0%) | 1,687億円(−13.3%) |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,321億円(+6.6%) | 1,067億円(−8.5%) |
- 規模は積水ハウスが大きく、どちらも米国の住宅市場の影響を受ける年でした
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
積水ハウスの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年1月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 国際事業の営業利益(率) | 391億円(3.0%) | 決算短信(事業別) |
| 賃貸・事業用建物、賃貸住宅管理の営業利益 | 878億円、690億円 | 決算短信 |
| 受注高 | 4兆2,478億円(+4.8%) | 決算短信 |
| 会社の業績予想 | 2027年1月期 売上高4兆3,530億円、営業利益3,500億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年144円、2027年1月期予想145円 | 決算短信 |
- 住宅会社は、受注高(これから売上になる注文)も見るのがポイントです
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ。不動産の会社は三井不動産の強みとは

プレ男家を建てて終わりじゃなくて、管理やリフォームでも稼いでいるんだ。アメリカの住宅市場のニュースも関係あるんだね
商業施設・物流施設まで手がける住宅大手は大和ハウス工業の強みとはも参考にしてください。
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戸建分譲の会社は飯田グループホールディングスの強みとはも参考にしてください。
まとめ
- 積水ハウスは、請負型・ストック型・開発型・国際事業の住宅会社
- 2026年1月期は売上高4兆1,979億円、営業利益3,414億円
- 稼ぎ頭は請負型(特に賃貸・事業用建物)、伸びたのは都市再開発と賃貸住宅管理
- 国際事業(米国)は様子見とインセンティブ増で営業利益が半減
- 2027年1月期は営業利益3,500億円・年145円の予想
参考文献
- 積水ハウス. 2026年1月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年3月5日). https://www.sekisuihouse.co.jp/company/financial/library/ir_document/_227230/2025_kessan/t20260305.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
- 住友林業. 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年2月13日). https://sfc.jp/information/ir/library/statements/pdf/2025-4q_ren.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。