企業分析2026年10月10日

パン・パシフィック・インターナショナルHD(ドン・キホーテ)の強みとは:ドン・キホーテとユニー(アピタ・ピアゴ)の国内事業に、北米・アジアの店舗。2026年6月期は売上高2兆4,453億円・営業利益1,748億円で増収増益。免税売上高は過去最高

パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)を、2026年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年8月18日)で分析しました。売上高2兆4,453億円(+8.8%)、営業利益1,748億円(+7.7%、営業利益率7.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,101億円(+21.6%)、ROE16.8%、自己資本比率44.0%。セグメントは国内事業(売上高2兆682億円、営業利益1,658億円、+4.9%)、北米事業(2,779億円、35億円、+53.2%)、アジア事業(991億円、55億円、+186.0%)。国内は価格戦略と販促で既存店の客数が伸び、IPコンテンツ商品・トレンド商品が好調、免税売上高は東南アジア・欧米からの客の増加で過去最高、25店舗を新規出店、新業態「ロビン・フッド」を5店舗出店。総店舗数は799店舗。2025年10月に1株→5株の株式分割、2026年7月に株式交換でOlympicグループを子会社化。年9.5円の配当、2027年6月期は営業利益1,790億円・年10円の予想。セブン&アイとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

プレ男ドンキって夜中まで開いてて、なんでも売ってるよね。外国の観光客もすごく多い!

メル美会社の名前は「パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス」なんだって。スーパーのアピタも同じグループらしいよ

企業分析の連載、58社目はパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)です。2026年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年8月18日)で確認しました。比較には、この連載のセブン&アイ・ホールディングスの強みとはで確認したセブン&アイの数字を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、PPIH株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の店での買い物をすすめるものでもありません。

1. ひとことで言うと

ドン・キホーテなどのディスカウントストアと、ユニーの総合スーパーを日本で展開し、北米・アジアにも店を持つ小売の会社

項目(日本基準・連結) 2026年6月期 前期比
売上高 2兆4,453億円 +8.8%
営業利益 1,748億円 +7.7%
営業利益率 7.2% 前期 7.2%
親会社株主に帰属する当期純利益 1,101億円 +21.6%
ROE(自己資本当期純利益率) 16.8% 前期 15.8%
自己資本比率 44.0% 前期 40.1%
配当 年9.5円(配当性向25.8%) 前期 35円(分割前)

2. 何で稼いでいるか

セグメント 中身(決算短信の記載から) 売上高 営業利益
国内事業 ドン・キホーテなど、ユニー(UNY事業) 2兆682億円(+9.1%) 1,658億円(+4.9%)
北米事業 ハワイ・カリフォルニアなどのディスカウントストア・スーパー 2,779億円(+7.1%) 35億円(+53.2%)
アジア事業 アジアのDON DON DONKI 991億円(+8.7%) 55億円(+186.0%)

3. 強み

会社の資料で確かめられる事実から、強みと考えられる点を挙げます。

① 客数を伸ばす価格戦略

② 免税売上(インバウンド)

③ 出店と新しい業態

4. 弱み・リスク

① 人件費などの費用

② 海外事業の規模

③ 2027年6月期の見通し

5. ライバルとの比較

小売大手のセブン&アイ・ホールディングスと比べます。決算期(セブン&アイは2月期)と業態(コンビニ中心)が違うので、おおまかな比較です。

PPIH(2026年6月期) セブン&アイ(2026年2月期)
売上(営業収益) 2兆4,453億円(+8.8%) 10兆4,303億円(−12.9%)
営業利益 1,748億円(+7.7%) 4,230億円(+0.5%)
営業利益率 7.2% 4.1%
ROE 16.8% 7.6%

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

PPIHの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2026年6月期 どこに書いてある
国内事業の営業利益 1,658億円 決算短信(セグメント)
免税売上高 過去最高(金額は決算短信のこの部分には記載なし) 決算短信・決算説明資料
店舗数 799店舗(国内676・海外123) 決算短信
会社の業績予想 2027年6月期 売上高2兆6,870億円、営業利益1,790億円 決算短信のサマリー
配当 年9.5円、2027年6月期予想10円 決算短信

プレ男観光客の免税売上が過去最高で、日本のお客さんも増えたんだ。でも人件費も上がっているから、利益率を見ておきたいね

インバウンドで伸びるスポーツ用品の会社はアシックスの強みとはへ。

工場用の間接資材をネットで販売する会社はMonotaROの強みとはも参考にしてください。

業務スーパーの会社は神戸物産の強みとはも参考にしてください。

まとめ


参考文献

  1. パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス. 2026年6月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年8月18日). https://ppih.co.jp/ir/library/earnings/pdf/PPIH_FY2026_Q4_Financial_Results_J.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
  2. セブン&アイ・ホールディングス. 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月9日). https://www.7andi.com/ir/file/library/kt/pdf/2026_0409kt.pdf (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。