企業分析2026年10月10日

セブン&アイ・ホールディングスの強みとは:国内と北米のセブン-イレブンが営業利益の大半。2026年2月期は営業利益4,230億円、イトーヨーカ堂などのスーパーとセブン銀行を連結から外し「コンビニの会社」へ。北米は既存店の商品売上が前年割れ

セブン&アイ・ホールディングスを、2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月9日)で分析しました。営業収益10兆4,303億円(−12.9%)、営業利益4,230億円(+0.5%)、親会社株主に帰属する当期純利益2,928億円(+69.2%)。国内コンビニ(営業利益2,225億円)と海外コンビニ(2,222億円)でセグメント利益の約9割。2025年6月24日にセブン銀行、9月1日にヨーク・ホールディングス傘下の子会社(スーパーストア事業)を連結の範囲から除外。国内は米など原材料の高騰で荒利率が下がり減益、北米7-Eleven, Inc.はドルベースの既存店商品売上が前年を下回ったものの、コストの適正化でのれん償却前の営業利益は3,324億円。2027年2月期は営業利益4,050億円・年60円の予想。イオンとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

プレ男セブン-イレブンって毎日のように行くけど、会社としてはどこで稼いでるの?

メル美イトーヨーカドーも同じグループだったよね? 最近いろいろ変わったって聞いたよ

企業分析の連載、22社目はセブン&アイ・ホールディングスです。2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月9日)で確認しました。比較にはイオンの2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月9日)を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、セブン&アイ株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

1. ひとことで言うと

日本と北米を中心に、世界でセブン-イレブンを展開するコンビニの会社。スーパーや銀行を連結から外し、コンビニに集中している

項目(日本基準・連結) 2026年2月期 前期比
営業収益 10兆4,303億円 −12.9%
営業利益 4,230億円 +0.5%
営業利益率 4.1% 前期 3.5%
親会社株主に帰属する当期純利益 2,928億円 +69.2%
ROE(自己資本当期純利益率) 7.6% 前期 4.5%
自己資本比率 39.6% 前期 35.4%
配当 年50円(配当性向42.1%) 前期 40円

2. 何で稼いでいるか

セグメント 営業収益 営業利益 前期比(利益)
国内コンビニエンスストア 9,146億円 2,225億円 95.3%
海外コンビニエンスストア 8兆5,568億円 2,222億円 102.8%
スーパーストア(8月まで) 6,895億円 175億円 168.2%
金融関連(6月まで) 1,372億円 210億円 65.5%
その他 1,797億円 70億円 120.8%

3. 強み

会社の資料で確かめられる事実から、強みと考えられる点を挙げます。

① 国内セブン-イレブンの規模

② 北米の大きな店舗網とコスト管理

③ コンビニへの集中

4. 弱み・リスク

① 国内の荒利率の低下

② 北米の消費

③ 為替

④ 2027年2月期は減益予想

5. ライバルとの比較

小売大手のイオンと比べます(どちらも日本基準・2026年2月期)。イオンはスーパーやショッピングセンターが中心で、事業の形が違う点に注意してください。

セブン&アイ イオン
営業収益 10兆4,303億円(−12.9%) 10兆7,153億円(+5.7%)
営業利益 4,230億円(+0.5%) 2,705億円(+13.8%)
営業利益率 約4.1% 約2.5%
親会社株主に帰属する当期純利益 2,928億円 727億円

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

セブン&アイの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2026年2月期 どこに書いてある
国内コンビニの営業利益と荒利率 2,225億円 決算短信(セグメント別)
北米のドルベース既存店商品売上 前年を下回る 決算短信(セグメント別の営業概況)
7-Eleven, Inc.ののれん償却前営業利益 3,324億円 決算短信
会社の業績予想 2027年2月期 営業収益9兆4,480億円、営業利益4,050億円 決算短信のサマリー
配当 年50円、2027年2月期予想60円 決算短信

メル美イトーヨーカドーもセブン銀行も、もう連結じゃないんだ。今はほとんど「日本と北米のコンビニの会社」なんだね

日用品の会社は花王の強みとは、家具・インテリアの会社はニトリホールディングスの強みとはへ。

ディスカウントストアの会社はパン・パシフィック・インターナショナルHD(ドン・キホーテ)の強みとはへ。

小売・モール運営・金融を組み合わせた会社はイオンの強みとはも参考にしてください。

まとめ


参考文献

  1. セブン&アイ・ホールディングス. 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月9日). https://www.7andi.com/ir/file/library/kt/pdf/2026_0409kt.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
  2. イオン. 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月9日). https://ssl4.eir-parts.net/doc/8267/tdnet/2788178/00.pdf (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。