企業分析2026年10月10日

花王の強みとは:洗剤・紙おむつ・スキンケア・化粧品と、油脂などの化学品。2025年12月期は売上高1兆6,886億円・営業利益1,641億円(+11.9%)。化粧品が黒字に転換し、36期連続増配。売上の約57%が日本

花王を、2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月5日)で分析しました。売上高1兆6,886億円(+3.7%)、営業利益1,641億円(+11.9%、営業利益率9.7%)、親会社の所有者に帰属する当期利益1,201億円(+11.4%)、ROE11.3%。セグメントはハイジーンリビングケア(衣料用洗剤などのファブリック&ホームケア、紙おむつなどのサニタリー。営業利益813億円)、ヘルスビューティケア(391億円)、化粧品(前期37億円の赤字から104億円の黒字)、ビジネスコネクティッド(23億円)、ケミカル(302億円、−55億円)。売上の海外比率は42.9%。年間配当154円で、2026年12月期は37期連続増配をめざすとしています。2026年7月1日に1株を2株に分割予定。ユニ・チャームとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

メル美花王って、洗剤やシャンプーの会社だよね。毎日使うものだから、売上も安定してそう

プレ男「何十年も連続で増配してる会社」って聞いたことがあるよ。本当?

企業分析の連載、24社目は花王です。2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月5日)で確認しました。比較にはユニ・チャームの2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月12日)を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、花王株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

1. ひとことで言うと

洗剤・紙おむつ・スキンケア・化粧品などの日用品と、油脂などを原料にした化学品をつくる会社

項目(IFRS・連結) 2025年12月期 前期比
売上高 1兆6,886億円 +3.7%
営業利益 1,641億円 +11.9%
営業利益率 9.7% 前期 9.0%
親会社の所有者に帰属する当期利益 1,201億円 +11.4%
ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率) 11.3% 前期 10.5%
親会社所有者帰属持分比率 56.7% 前期 57.1%
配当 年154円(配当性向59.2%) 前期 152円

2. 何で稼いでいるか

2025年12月期の第1四半期から、セグメントが変わりました(ビジネスコネクティッド事業の新設など)。

セグメント 主な製品 売上高 営業利益 利益率
ハイジーンリビングケア 衣料用洗剤などのファブリック&ホームケア、紙おむつなどのサニタリー 5,493億円 813億円 14.8%
ヘルスビューティケア ー 4,329億円 391億円 9.0%
化粧品 化粧品 2,616億円 104億円(前期 −37億円) 4.0%
ビジネスコネクティッド 業務用衛生製品、ライフケア製品など 392億円 23億円 5.8%
ケミカル ー 4,515億円 302億円(−55億円) 6.7%

3. 強み

会社の資料で確かめられる事実から、強みと考えられる点を挙げます。

① 日本の生活に根づいた製品

② 化粧品の立て直し

③ 長い増配の歴史

4. 弱み・リスク

① 海外の日用品

② 消費の二極化と低価格志向

③ ケミカルの減益

④ 配当性向の高さ

5. ライバルとの比較

日用品大手のユニ・チャームと比べます(どちらもIFRS・2025年12月期)。ユニ・チャームは「コア営業利益」という会社独自の利益を使っているので、利益の物差しが少し違う点に注意してください。

花王 ユニ・チャーム
売上高 1兆6,886億円(+3.7%) 9,453億円(−4.4%)
利益 営業利益1,641億円(+11.9%) コア営業利益1,089億円(−21.4%)
利益率 9.7% 約11.5%
親会社の所有者に帰属する当期利益 1,201億円 652億円

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

花王の決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2025年12月期 どこに書いてある
ハイジーンリビングケアの営業利益 813億円(14.8%) 決算短信(セグメントの業績)
化粧品の営業利益 104億円 決算短信(セグメントの業績)
売上の「数量等」と「価格」の内訳 合計:数量0.5%、価格3.2% 決算短信(売上高 対前期分析)
会社の業績予想 2026年12月期 売上高1兆7,500億円、営業利益1,820億円 決算短信のサマリー
配当 年154円(配当性向59.2%) 決算短信

プレ男売上の伸びは、ほとんどが値上げの分なんだ。たくさん売れて伸びたのかどうかも見ないとね

化粧品が柱の会社は資生堂の強みとはへ。

調味料・食品が柱の会社は味の素の強みとはへ。

紙おむつ・生理用品・ペット用品の会社はユニ・チャームの強みとはへ。

オーラルケアが中心の日用品の会社はライオンの強みとはへ。

まとめ


参考文献

  1. 花王. 2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月5日). https://www.kao.com/content/dam/sites/kao/www-kao-com/jp/ja/corporate/investor-relations/pdf/kao-results-fy2025-jp.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
  2. ユニ・チャーム. 2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月12日). https://www.unicharm.co.jp/content/dam/sites/www_unicharm_co_jp/pdf/ir/library/earnings/2025%E5%B9%B412%E6%9C%88%E6%9C%9F%20%E6%B1%BA%E7%AE%97%E7%9F%AD%E4%BF%A1%E3%80%94%EF%BC%A9%EF%BC%A6%EF%BC%B2%EF%BC%B3%E3%80%95%EF%BC%88%E9%80%A3%E7%B5%90%EF%BC%89.pdf (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。