企業分析2026年10月10日

ユニ・チャームの強みとは:紙おむつ・生理用品・大人用排泄ケアの「パーソナルケア」と、ペットフード・ペットトイレの「ペットケア」。2025年12月期は売上高9,453億円(−4.4%)、コア営業利益1,089億円(−21.4%)。中国とアジアで大きく減益

ユニ・チャームを、2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月12日)で分析しました。売上高9,453億円(−4.4%)、会社が重視するコア営業利益1,089億円(−21.4%、率11.5%)、親会社の所有者に帰属する当期利益652億円(−20.3%)、ROE8.3%、親会社所有者帰属持分比率65.0%。セグメントはパーソナルケア(ベビーケア・フェミニンケア・大人用排泄ケアなど。売上高7,744億円、コア営業利益832億円、−25.0%)とペットケア(1,561億円、241億円)。所在地別のコア営業利益は日本674億円、中国−54億円(前期122億円)、アジア167億円(前期307億円)。中国では風評被害による販売機会の減少、アジアではeコマースへのマーケティング投資と激しい価格競争、ベビーケアの一部で低価格品への移行がありました。インドでは3番目の工場が再稼働。2025年1月1日に1株→3株の株式分割。年18円の配当、2026年12月期はコア営業利益1,360億円・年22円の予想。花王との比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

メル美ユニ・チャームって、生理用品や紙おむつの会社だよね。ペット用品も多いよ

プレ男毎日使うものだから安定してそうなのに、2025年は利益が2割も減ったんだって!

企業分析の連載、50社目はユニ・チャームです。2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月12日)で確認しました。比較には、この連載の花王の強みとはで確認した花王の数字を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、ユニ・チャーム株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の商品をすすめる記事でもありません。

1. ひとことで言うと

紙おむつ・生理用品・大人用の排泄ケア用品と、ペットフード・ペットトイレ用品を、日本とアジアなどで売る会社

項目(IFRS・連結) 2025年12月期 前期比
売上高 9,453億円 −4.4%
コア営業利益(会社が重視する指標) 1,089億円 −21.4%
コア営業利益率 11.5% 前期 14.0%
親会社の所有者に帰属する当期利益 652億円 −20.3%
ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率) 8.3% 前期 11.1%
親会社所有者帰属持分比率 65.0% 前期 62.3%
配当 年18円(配当性向48.3%) 前期 44円(分割前)

2. 何で稼いでいるか

セグメント別

セグメント 中身(決算短信の記載から) 売上高 コア営業利益
パーソナルケア ベビーケア、フェミニンケア、ウェルネスケア(大人用排泄ケアなど) 7,744億円(−6.3%) 832億円(−25.0%)
ペットケア ペットフード、ペットトイレタリー 1,561億円(+5.0%) 241億円(−6.9%)

所在地別

所在地 売上高 コア営業利益 前期(利益)
日本 3,425億円 674億円 680億円
アジア(中国を除く) 3,113億円 167億円 307億円
その他 2,135億円 300億円 274億円
中国 780億円 −54億円 122億円

3. 強み

会社の資料で確かめられる事実から、強みと考えられる点を挙げます。

① 日本の安定

② 大人用排泄ケアとインド

③ ペットケア

4. 弱み・リスク

① 中国

② アジアの価格競争

③ 少子化と節約志向

5. ライバルとの比較

日用品大手の花王と比べます(どちらもIFRS・2025年12月期)。利益の物差しが違う点に注意してください。

ユニ・チャーム 花王
売上高 9,453億円(−4.4%) 1兆6,886億円(+3.7%)
利益 コア営業利益1,089億円(−21.4%) 営業利益1,641億円(+11.9%)
利益率 11.5% 9.7%
親会社の所有者に帰属する当期利益 652億円 1,201億円
ROE 8.3% 11.3%

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

ユニ・チャームの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2025年12月期 どこに書いてある
中国のコア営業利益 −54億円 決算短信(所在地別業績)
アジアのコア営業利益 167億円 決算短信(所在地別業績)
パーソナルケアのコア営業利益 832億円 決算短信(セグメント)
会社の業績予想 2026年12月期 売上高1兆100億円、コア営業利益1,360億円 決算短信のサマリー
配当 年18円、2026年12月期予想22円 決算短信

メル美毎日使うものでも、中国やアジアの価格競争で利益が大きく減ることがあるのね。国ごとの数字を見るのが大事なんだ

哺乳器を中心にした育児用品の会社はピジョンの強みとはも参考にしてください。

まとめ


参考文献

  1. ユニ・チャーム. 2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月12日). https://www.unicharm.co.jp/content/dam/sites/www_unicharm_co_jp/pdf/ir/library/earnings/2025%E5%B9%B412%E6%9C%88%E6%9C%9F%20%E6%B1%BA%E7%AE%97%E7%9F%AD%E4%BF%A1%E3%80%94%EF%BC%A9%EF%BC%A6%EF%BC%B2%EF%BC%B3%E3%80%95%EF%BC%88%E9%80%A3%E7%B5%90%EF%BC%89.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
  2. 花王. 2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月5日). https://www.kao.com/content/dam/sites/kao/www-kao-com/jp/ja/corporate/investor-relations/pdf/kao-results-fy2025-jp.pdf (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。