エクシオグループの強みとは:通信キャリア・都市インフラ・システムソリューションの3つの事業の会社。2026年3月期は売上高7,877億円(+17.4%)、営業利益520億円(+22.5%)。文教系(教育)向けのNext GIGA関連でシステムが+41.3%
エクシオグループを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日、東証の適時開示)で分析しました。受注高8,118億円(+14.0%)、売上高7,877億円(+17.4%)、営業利益520億円(+22.5%、営業利益率6.6%)、経常利益527億円(+21.2%)、親会社株主に帰属する当期純利益310億円(+15.5%)、ROE9.4%、自己資本比率49.5%。セグメントは通信キャリア2,557億円(利益233億円)、都市インフラ2,485億円(利益165億円、+27.7%、大規模データセンター・大型ビルの電気工事)、システムソリューション2,836億円(+41.3%、利益122億円、文教系・自治体向けのNext GIGA関連)。年68円の配当(配当性向45.0%)、2027年3月期は売上高7,500億円(−4.8%)・営業利益560億円(+7.7%)・年80円の予想。コムシスHDとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

プレ男エクシオもコムシスと同じような通信工事の会社なの?

メル美決算短信だと、通信工事に加えて、データセンターの電気工事や、教育向けのシステムなども大きいんだって
企業分析の連載、292社目はエクシオグループです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のコムシスホールディングスの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、エクシオグループ株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
1. ひとことで言うと
通信キャリア向けの工事、データセンターやビルの電気工事などの都市インフラ、システムソリューションの3つの事業をほぼ同じくらいの規模でもつ会社
| 項目(日本基準・連結) | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 受注高 | 8,118億円 | +14.0% |
| 売上高 | 7,877億円 | +17.4% |
| 営業利益 | 520億円 | +22.5% |
| 営業利益率(決算短信の値) | 6.6% | 前期 6.3% |
| 経常利益 | 527億円 | +21.2% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 310億円 | +15.5% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 9.4% | 前期 8.5% |
| 自己資本比率 | 49.5% | 前期 50.0% |
| 配当 | 年68円(配当性向45.0%) | 前期 63円 |
2. 何で稼いでいるか
| セグメント | 主な動き(決算短信の記載) | 売上高 | セグメント利益 |
|---|---|---|---|
| 通信キャリア | 光回線工事が好調、都市部のモバイルのつながりにくさ解消の工事 | 2,557億円(+1.3%) | 233億円(+10.5%) |
| 都市インフラ | 大規模データセンター・大型開発ビルの電気工事が好調、EV充電設備・蓄電池 | 2,485億円(+14.1%) | 165億円(+27.7%) |
| システムソリューション | 文教系・地方自治体向け、Next GIGA関連の受注が好調 | 2,836億円(+41.3%) | 122億円(+44.7%) |
- 売上高はシステムソリューション、利益は通信キャリアがいちばん大きい結果です
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① 3つの事業のバランス
- 3つの事業の売上高が、それぞれ2,500億〜2,800億円台で並んでいます
② データセンター関連
- 都市インフラ事業は、大規模データセンターの引き合いが強く、セグメント利益は+27.7%でした
③ 効率的な運営
- 通信キャリア事業では、子会社の再編や拠点の集約、アクセスとモバイルの一体運営で、収益性を高めています
4. 弱み・リスク
① 2027年3月期は減収の予想
- 2027年3月期の売上高は7,500億円(−4.8%)の予想です。営業利益は560億円(+7.7%)の予想です
② 一部のキャリアの設備投資への依存
- モバイル分野は、一部のキャリア事業者の積極的な設備投資に対応しているものです
③ グローバル分野の構造改革
- グローバル分野は、事業の取捨選択を含めた構造改革と収支の改善に取り組んでいる段階です
5. ライバルとの比較
通信工事などのコムシスホールディングスと並べます。どちらも2026年3月期・日本基準です。
| エクシオグループ | コムシスHD | |
|---|---|---|
| 受注高 | 8,118億円(+14.0%) | 6,856億円(+7.3%) |
| 売上高 | 7,877億円(+17.4%) | 6,307億円(+2.6%) |
| 営業利益 | 520億円(+22.5%) | 509億円(+10.7%) |
| 営業利益率 | 6.6% | 8.1% |
| ROE | 9.4% | 9.4% |
| 自己資本比率 | 49.5% | 70.7% |
- コムシスのくわしい中身はコムシスホールディングスの強みとは、電気・空調の設備工事はクラフティア(旧・九電工)の強みとはへ
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
エクシオグループの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年3月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| セグメントごとの受注高 | 通信キャリア2,697億円、都市インフラ2,532億円、システム2,889億円 | 決算短信(セグメント) |
| セグメントごとの利益 | 233億円・165億円・122億円 | 決算短信(セグメント) |
| 会社の業績予想 | 2027年3月期 売上高7,500億円、営業利益560億円、当期純利益355億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年68円、2027年3月期予想80円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

プレ男文教系の大きな案件で売上が増えた年のあとは、減収の予想なんだね。利益の予想は増えているのも見ておこう
まとめ
- エクシオグループは、通信キャリア・都市インフラ・システムソリューションの3つの事業の会社
- 2026年3月期は売上高7,877億円(+17.4%)、営業利益520億円(+22.5%)
- Next GIGA関連でシステムソリューションが+41.3%
- データセンター関連で都市インフラも増益
- 2027年3月期は売上高7,500億円(−4.8%)、営業利益560億円の予想
参考文献
- エクシオグループ. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日). https://www2.jpx.co.jp/disc/19510/140120260512527443.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- コムシスホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日). https://www2.jpx.co.jp/disc/17210/140120260511523806.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。