ふくおかフィナンシャルグループの強みとは:総資産33.6兆円の地方銀行グループ。2026年3月期は貸出金が1兆3,365億円増え、経常利益1,206億円(+16.4%)。配当性向40%程度を目安に、年180円→210円の予想
ふくおかフィナンシャルグループを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日、東証の適時開示)で分析しました。経常収益6,212億円(+36.3%、資金運用収益の増加)、経常利益1,206億円(+16.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益854億円(+18.4%)、ROE8.5%、自己資本比率3.2%。総資産33兆5,594億円、貸出金20兆3,068億円(+1兆3,365億円、法人部門が中心)、預金等21兆8,856億円、有価証券5兆4,515億円。国債等債券売却損などで経常費用も増加。配当は配当性向40%程度を目安とし、年180円(配当性向39.8%)、2027年3月期は経常利益1,495億円・当期純利益1,000億円・年210円の予想。しずおかFG・千葉銀行との比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

メル美ふくおかフィナンシャルグループって、どのくらい大きい銀行なの?

プレ男決算短信だと、総資産は33兆円を超えていて、貸出金は20兆円なんだって。1年で1兆円以上も貸出が増えたみたい
企業分析の連載、252社目はふくおかフィナンシャルグループです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のしずおかフィナンシャルグループの強みとは・千葉銀行の強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、ふくおかフィナンシャルグループ株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
1. ひとことで言うと
銀行を傘下にもつ地方銀行の持株会社。東京証券取引所と福岡証券取引所に上場
| 項目(日本基準・連結) | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 経常収益 | 6,212億円 | +36.3% |
| 経常利益 | 1,206億円 | +16.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 854億円 | +18.4% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 8.5% | 前期 7.4% |
| 総資産 | 33兆5,594億円 | +1兆2,968億円 |
| 自己資本比率(貸借対照表) | 3.2% | 前期 2.8% |
| 配当 | 年180円(配当性向39.8%) | 前期 135円 |
- 経常収益は、資金運用収益の増加などで大きく増えました
- 経常費用は、国債等債券売却損などのその他業務費用の増加で増えました
2. 何で稼いでいるか
主な勘定の残高(2026年3月末)です。
| 項目 | 残高 | 前年度末から |
|---|---|---|
| 貸出金 | 20兆3,068億円 | +1兆3,365億円(法人部門が中心) |
| 預金等(譲渡性預金を含む) | 21兆8,856億円 | +648億円 |
| 有価証券 | 5兆4,515億円 | −997億円 |
- 2026年3月期の経常収益の増加は、主に貸出金や有価証券などから得る資金運用収益の増加によるものです
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① 規模と貸出の伸び
- 総資産は33兆5,594億円で、貸出金は1年で1兆3,365億円増えました
② 金利上昇の追い風
- 資金運用収益の増加で、経常利益は+16.4%でした。2027年3月期も経常利益1,495億円(+24.0%)の予想です
③ わかりやすい配当方針
- 配当性向40%程度を目安に、利益の成長を通じて1株あたり配当を増やす方針です。配当は年135円→180円、2027年3月期は年210円の予定です(→配当方針の読み方)
4. 弱み・リスク
① 債券の売却損
- 2026年3月期は、国債等債券売却損などで経常費用が増えました
② 預金の伸び
- 貸出金は1兆3,365億円増えた一方、預金等の増加は648億円でした
③ 自己資本比率
- 貸借対照表の自己資本比率は3.2%です
5. ライバルとの比較
地方銀行のグループと並べます。どれも2026年3月期です。規模が違うので、おおまかな比較です。
| ふくおかFG | しずおかFG | 千葉銀行 | |
|---|---|---|---|
| 経常収益 | 6,212億円(+36.3%) | 4,385億円(+28.5%) | 4,450億円(+22.8%) |
| 経常利益 | 1,206億円(+16.4%) | 1,303億円(+27.7%) | 1,388億円(+29.1%) |
| 当期純利益 | 854億円(+18.4%) | 905億円(+21.2%) | 941億円(+26.6%) |
| ROE | 8.5% | 7.5% | 7.8% |
| 配当 | 年180円 | 年80円 | 年52円 |
- 1株あたりの配当は株数によって変わるので、配当の金額だけでは比べられません(→しずおかフィナンシャルグループの強みとは、千葉銀行の強みとは)
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
ふくおかFGの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年3月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 貸出金・預金等の残高 | 20兆3,068億円・21兆8,856億円 | 決算短信(財政状態の概況) |
| 経常利益 | 1,206億円 | 決算短信のサマリー |
| 有価証券の残高 | 5兆4,515億円 | 決算短信(財政状態の概況) |
| 会社の業績予想 | 2027年3月期 経常利益1,495億円、当期純利益1,000億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年180円、2027年3月期予想210円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

プレ男貸出が大きく増えて、利益も配当も伸びる予想なんだね。債券の売却損の動きも見ておこう
まとめ
- ふくおかFGは、総資産33.6兆円の地方銀行のグループ
- 2026年3月期は経常利益1,206億円(+16.4%)、当期純利益854億円
- 貸出金は法人部門を中心に1兆3,365億円増加
- 配当は配当性向40%程度が目安、年180円→210円の予想
- 2027年3月期は当期純利益1,000億円の予想
参考文献
- ふくおかフィナンシャルグループ. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日). https://www2.jpx.co.jp/disc/83540/140120260512526431.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- しずおかフィナンシャルグループ. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日). https://www2.jpx.co.jp/disc/58310/140120260511521724.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 千葉銀行. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月15日). https://www2.jpx.co.jp/disc/83310/140120260514532464.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。