しずおかフィナンシャルグループの強みとは:静岡銀行を中核にした地方銀行のグループ。貸出金11兆2,559億円、預金等12兆6,123億円。2026年3月期は金利上昇で経常利益1,303億円(+27.7%)、配当は年80円→98円の予想
しずおかフィナンシャルグループを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日、東証の適時開示)で分析しました。経常収益4,385億円(+28.5%、貸出金利息・有価証券利息配当金・株式等売却益の増加)、経常利益1,303億円(+27.7%)、親会社株主に帰属する当期純利益905億円(+21.2%)、ROE7.5%、自己資本比率7.7%(総資産16兆160億円)。セグメント利益は銀行業1,228億円、リース業16億円。静岡銀行の貸出金11兆2,559億円(+5,208億円、中小企業向け・個人向け)、預金等12兆6,123億円(+4,926億円)、個人の預り資産9兆1,619億円。年80円の配当(配当性向47.7%)、2027年3月期は経常利益1,520億円・当期純利益1,050億円・年98円の予想。千葉銀行・楽天銀行との比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

プレ男地方銀行って、金利が上がるともうかるの?

メル美しずおかフィナンシャルグループの決算短信だと、貸出金の利息などが増えて利益が27%以上増えたんだって。預金の利息の支払いも増えたみたい
企業分析の連載、251社目はしずおかフィナンシャルグループです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載の千葉銀行の強みとは・楽天銀行の強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、しずおかフィナンシャルグループ株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
1. ひとことで言うと
静岡銀行を中核に、銀行業とリース業などを営む地方銀行の持株会社
| 項目(日本基準・連結) | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 経常収益 | 4,385億円 | +28.5% |
| 経常利益 | 1,303億円 | +27.7% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 905億円 | +21.2% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 7.5% | 前期 6.3% |
| 総資産 | 16兆160億円 | 前期 15兆7,149億円 |
| 自己資本比率(貸借対照表) | 7.7% | 前期 7.4% |
| 配当 | 年80円(配当性向47.7%) | 前期 60円 |
- 経常収益は、貸出金利息や有価証券利息配当金などの資金運用収益と、株式等売却益が増えました
- 経常費用は、預金利息などの資金調達費用と、国債等債券売却損が増えました
2. 何で稼いでいるか
| セグメント | 経常収益 | セグメント利益 |
|---|---|---|
| 銀行業 | 3,930億円(+952億円) | 1,228億円(+278億円) |
| リース業 | 332億円(−3億円) | 16億円(−1億円) |
- 利益のほとんどが銀行業です
静岡銀行の主な勘定(2026年3月末)
| 項目 | 残高 | 前年度末から |
|---|---|---|
| 貸出金 | 11兆2,559億円 | +5,208億円(中小企業向け・個人向け) |
| 預金等(譲渡性預金を含む) | 12兆6,123億円 | +4,926億円(法人向け) |
| 個人の預り資産(預金・投資信託・保険など) | 9兆1,619億円 | +2,947億円 |
| 有価証券 | 3兆671億円 | −2,573億円(地方債の減少など) |
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① 貸出金の伸び
- 中小企業向けや個人向けを中心に、貸出金が1年で5,208億円増えました
② 金利上昇の追い風
- 貸出金利息や有価証券利息配当金が増え、経常利益は+27.7%でした
③ 増配の方針
- 配当は年60円から年80円、2027年3月期は年98円の予想です
4. 弱み・リスク
① 預金金利の上昇
- 金利の上昇で、預金利息などの資金調達費用も増えています(→日銀の政策金利と投資)
② 債券の売却損
- 2026年3月期は、国債等債券売却損が増えました。金利が上がると、持っている債券の値段は下がります
5. ライバルとの比較
銀行と並べます。どれも2026年3月期です。規模やビジネスの形が違うので、おおまかな比較です。
| しずおかFG | 千葉銀行 | 楽天銀行 | |
|---|---|---|---|
| 経常収益 | 4,385億円(+28.5%) | 4,450億円(+22.8%) | 2,556億円(+38.4%) |
| 経常利益 | 1,303億円(+27.7%) | 1,388億円(+29.1%) | 1,031億円(+44.1%) |
| 当期純利益 | 905億円(+21.2%) | 941億円(+26.6%) | 731億円(+43.9%) |
| ROE | 7.5% | 7.8% | 21.7% |
| 配当 | 年80円 | 年52円 | 年0円 |
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
しずおかFGの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年3月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 銀行業のセグメント利益 | 1,228億円 | 決算短信(経営成績の概況) |
| 貸出金・預金等の残高(静岡銀行) | 11兆2,559億円・12兆6,123億円 | 決算短信(財政状態の概況) |
| 有価証券の残高 | 3兆671億円 | 決算短信(財政状態の概況) |
| 会社の業績予想 | 2027年3月期 経常利益1,520億円、当期純利益1,050億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年80円、2027年3月期予想98円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

プレ男貸出が増えて金利も上がって、利益が伸びたんだね。預金の利息の増え方も見ておこう
まとめ
- しずおかFGは、静岡銀行を中核にした地方銀行のグループ
- 2026年3月期は経常利益1,303億円(+27.7%)、当期純利益905億円
- 貸出金は11兆2,559億円で、1年で5,208億円増えた
- 金利上昇で、利息の収入も支払いも増えた
- 配当は年80円、2027年3月期は年98円の予想
参考文献
- しずおかフィナンシャルグループ. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日). https://www2.jpx.co.jp/disc/58310/140120260511521724.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 千葉銀行. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月15日). https://www2.jpx.co.jp/disc/83310/140120260514532464.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 楽天銀行. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日). https://www2.jpx.co.jp/disc/58380/140120260511523864.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。