企業分析2026年10月12日

千葉銀行の強みとは:千葉県を地盤とする地方銀行。貸出金14兆円・預金16兆円、金利上昇で貸出金利息が増え、2026年3月期は経常利益1,388億円(+29.1%)・当期純利益941億円(+26.6%)。2027年4月に千葉興業銀行と経営統合し「ちばフィナンシャルグループ」を設立予定

千葉銀行を、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月15日、東証の適時開示)で分析しました。経常収益4,450億円(+22.8%、貸出金利息など資金運用収益の増加)、経常利益1,388億円(+29.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益941億円(+26.6%)、ROE7.8%。預金16兆8,304億円(+5,785億円、個人預金が中心)、貸出金14兆823億円(+8,991億円、中小企業向けが中心)、有価証券3兆4,918億円。貸出金利息は1,937億円(前期1,504億円)、預金利息は522億円(前期322億円)。2026年3月に千葉興業銀行と経営統合契約を結び、2027年4月1日に共同株式移転で株式会社ちばフィナンシャルグループを設立予定(株主総会の承認と当局の認可が前提)。年52円の配当、2027年3月期は経常利益1,543億円・当期純利益1,070億円・年64円の予想、自己株式の取得も実施。りそなホールディングスとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

メル美金利が上がると、銀行はもうかるの?

プレ男千葉銀行の決算短信を見ると、貸出金の利息が大きく増えて、経常利益が29%増えたんだって。でも預金に払う利息も増えているみたい

企業分析の連載、167社目は千葉銀行です。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月15日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のりそなホールディングスの強みとはで確認した数字を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、千葉銀行株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の金融商品をすすめるものでもありません。

1. ひとことで言うと

千葉県に本店を置き、預金・貸出・為替などの金融サービスを提供する地方銀行(銀行グループ)

項目(日本基準・連結) 2026年3月期 前期比
経常収益 4,450億円 +22.8%
経常利益 1,388億円 +29.1%
親会社株主に帰属する当期純利益 941億円 +26.6%
ROE(自己資本当期純利益率) 7.8% 前期 6.3%
純資産 1兆2,573億円 +1,121億円
配当 年52円(配当性向38.8%) 前期 40円

2. 何で稼いでいるか

銀行は、預金などで集めたお金を貸出や有価証券で運用し、その差で稼ぎます。決算短信の主な数字は次のとおりです。

項目 2026年3月期 前期
貸出金(期末) 14兆823億円 13兆1,832億円
預金(期末) 16兆8,304億円 16兆2,519億円
有価証券(期末) 3兆4,918億円 ー
貸出金利息 1,937億円 1,504億円
預金利息 522億円 322億円

3. 強み

会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。

① 貸出と預金の増加

② 金利上昇の恩恵

③ 経営統合と株主還元

4. 弱み・リスク

① 預金金利の上昇

② 地域経済への依存

③ 経営統合の実行

5. ライバルとの比較

銀行のりそなホールディングスと並べます。りそなは大手の銀行グループで、規模がかなり違うので、おおまかな比較です。どちらも日本基準・2026年3月期です。

千葉銀行 りそなHD
経常収益 4,450億円(+22.8%) 1兆3,572億円(+21.5%)
経常利益 1,388億円(+29.1%) 3,909億円(+33.8%)
当期純利益 941億円(+26.6%) 2,587億円(+21.3%)
ROE 7.8% 9.2%
配当 年52円 年29円

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

千葉銀行の決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2026年3月期 どこに書いてある
貸出金・預金の残高 14兆823億円・16兆8,304億円 決算短信(財政状態)
貸出金利息と預金利息 1,937億円・522億円 決算短信(損益計算書)
経営統合の進み方 2027年4月1日に共同持株会社を設立予定 決算短信(注記)
会社の業績予想 2027年3月期 経常利益1,543億円、当期純利益1,070億円 決算短信のサマリー
配当 年52円、2027年3月期予想64円 決算短信

メル美貸出の利息と預金の利息の差が、銀行のもうけになるのね。経営統合がどう進むかも見ておきたいな

ほかの地方銀行のグループはしずおかフィナンシャルグループの強みとは・ふくおかフィナンシャルグループの強みとは・横浜フィナンシャルグループの強みとはも参考にしてください。

まとめ


参考文献

  1. 千葉銀行. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月15日). https://www2.jpx.co.jp/disc/83310/140120260514532464.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
  2. りそなホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日). https://www.resona-gr.co.jp/holdings/investors/ir/kessan/pdf/20260512_1a.pdf (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。