企業分析2026年10月10日

りそなホールディングスの強みとは:個人・中小企業向けが中心の銀行グループで、信託の機能も持つ。2026年3月期は貸出の増加と利回りの上昇で資金利益5,920億円(+1,115億円)、純利益2,587億円(+21.3%)。フィー収益は5期連続で過去最高

りそなホールディングスを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日)で分析しました。経常収益1兆3,572億円(+21.5%)、経常利益3,909億円(+33.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益2,587億円(+21.3%)、ROE9.2%。業務粗利益8,088億円のうち資金利益は5,920億円(+1,115億円)で、国内預貸金利益は貸出金残高の増加と利回りの上昇で+578億円。信託報酬と役務取引等利益を合わせたフィー収益は2,305億円で5期連続の過去最高、実質業務純益は2,982億円(+503億円)。株式等関係損益は政策保有株式の売却で1,200億円。部門別の実質業務純益は法人部門2,420億円、個人部門1,285億円。貸出金は47兆6,346億円(+3兆1,001億円)。持分法による投資損失448億円も。年29円の配当、2027年3月期は純利益3,100億円が目標・年37円の予想。みずほFGとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

メル美りそな銀行って、3メガバンクとは何が違うの?

プレ男銀行って、金利が上がると利益が増えるのかな

企業分析の連載、74社目はりそなホールディングスです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日)で確認しました。比較には、この連載のみずほフィナンシャルグループの強みとはで確認したみずほFGの数字を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、りそなホールディングス株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

1. ひとことで言うと

グループの銀行(4行)を通じて、個人と法人(企業)に、貸出・資産運用・信託・決済などのサービスを提供する銀行グループ

項目(日本基準・連結) 2026年3月期 前期比
経常収益 1兆3,572億円 +21.5%
業務粗利益 8,088億円 +1,172億円
うち資金利益 5,920億円 +1,115億円
実質業務純益(本業のもうけ) 2,982億円 +503億円
経常利益 3,909億円 +33.8%
親会社株主に帰属する当期純利益 2,587億円 +21.3%
ROE(自己資本当期純利益率) 9.2% 前期 7.8%
配当 年29円(配当性向25.5%) 前期 25円

2. 何で稼いでいるか

事業部門別の実質業務純益(2026年3月期)です。

部門 中身(決算短信の記載から) 実質業務純益 与信費用
法人部門 企業向け貸出、信託を活用した資産運用、不動産業務、企業年金、事業承継など 2,420億円 107億円
個人部門 個人ローン、資産運用、資産承継などのコンサルティング 1,285億円 0億円
市場部門 資金・為替・債券・デリバティブなどの調達と運用 −1,194億円 ー

3. 強み

会社の資料で確かめられる事実から、強みと考えられる点を挙げます。

① 貸出の増加と金利上昇

② 信託・決済のフィー収益

③ 政策保有株式の売却

4. 弱み・リスク

① 費用の増加

② 持分法による投資損失

③ 先行きの不透明さ

5. ライバルとの比較

みずほフィナンシャルグループと比べます。どちらも日本基準・2026年3月期ですが、規模と事業の中身(海外・大企業向けの比重)がかなり違うので、おおまかな比較です。

りそなHD みずほFG
本業のもうけ 実質業務純益 2,982億円 連結業務純益 1兆4,227億円
親会社株主に帰属する当期純利益 2,587億円(+21.3%) 1兆2,486億円(+41.0%)
ROE 9.2% 11.4%
貸出金 47兆6,346億円 ー

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

りそなHDの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2026年3月期 どこに書いてある
資金利益(国内預貸金利益) 5,920億円(+578億円) 決算短信(経営成績)
フィー収益 2,305億円 決算短信
実質業務純益 2,982億円 決算短信
会社の業績目標 2027年3月期 純利益3,100億円 決算短信のサマリー
配当 年29円、2027年3月期予想37円 決算短信

メル美国内の個人と企業が中心だから、金利が上がって貸出の利益が増えたのね。信託のフィー収益も伸びているんだ

信託銀行グループは三井住友トラストグループの強みとはも参考にしてください。

地方銀行は千葉銀行の強みとはも参考にしてください。

まとめ


参考文献

  1. りそなホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日). https://www.resona-gr.co.jp/holdings/investors/ir/kessan/pdf/20260512_1a.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
  2. みずほフィナンシャルグループ. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月15日). https://www.mizuho-fg.co.jp/investors/financial/tanshin/pdf/data2603_fy.pdf (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。