りそなホールディングスの強みとは:個人・中小企業向けが中心の銀行グループで、信託の機能も持つ。2026年3月期は貸出の増加と利回りの上昇で資金利益5,920億円(+1,115億円)、純利益2,587億円(+21.3%)。フィー収益は5期連続で過去最高
りそなホールディングスを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日)で分析しました。経常収益1兆3,572億円(+21.5%)、経常利益3,909億円(+33.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益2,587億円(+21.3%)、ROE9.2%。業務粗利益8,088億円のうち資金利益は5,920億円(+1,115億円)で、国内預貸金利益は貸出金残高の増加と利回りの上昇で+578億円。信託報酬と役務取引等利益を合わせたフィー収益は2,305億円で5期連続の過去最高、実質業務純益は2,982億円(+503億円)。株式等関係損益は政策保有株式の売却で1,200億円。部門別の実質業務純益は法人部門2,420億円、個人部門1,285億円。貸出金は47兆6,346億円(+3兆1,001億円)。持分法による投資損失448億円も。年29円の配当、2027年3月期は純利益3,100億円が目標・年37円の予想。みずほFGとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

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プレ男銀行って、金利が上がると利益が増えるのかな
企業分析の連載、74社目はりそなホールディングスです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日)で確認しました。比較には、この連載のみずほフィナンシャルグループの強みとはで確認したみずほFGの数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、りそなホールディングス株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
1. ひとことで言うと
グループの銀行(4行)を通じて、個人と法人(企業)に、貸出・資産運用・信託・決済などのサービスを提供する銀行グループ
| 項目(日本基準・連結) | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 経常収益 | 1兆3,572億円 | +21.5% |
| 業務粗利益 | 8,088億円 | +1,172億円 |
| うち資金利益 | 5,920億円 | +1,115億円 |
| 実質業務純益(本業のもうけ) | 2,982億円 | +503億円 |
| 経常利益 | 3,909億円 | +33.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,587億円 | +21.3% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 9.2% | 前期 7.8% |
| 配当 | 年29円(配当性向25.5%) | 前期 25円 |
- 資金利益のうち国内預貸金利益は、貸出金残高の増加と利回りの上昇で578億円増えました(→日銀の政策金利と投資)
- 信託報酬と役務取引等利益を合わせたフィー収益は2,305億円で、5期連続で過去最高。決済関連や預かり資産(AUM)が牽引したとしています
- 株式等関係損益は、政策保有株式の売却が進んで1,200億円でした
2. 何で稼いでいるか
事業部門別の実質業務純益(2026年3月期)です。
| 部門 | 中身(決算短信の記載から) | 実質業務純益 | 与信費用 |
|---|---|---|---|
| 法人部門 | 企業向け貸出、信託を活用した資産運用、不動産業務、企業年金、事業承継など | 2,420億円 | 107億円 |
| 個人部門 | 個人ローン、資産運用、資産承継などのコンサルティング | 1,285億円 | 0億円 |
| 市場部門 | 資金・為替・債券・デリバティブなどの調達と運用 | −1,194億円 | ー |
- 稼ぎの中心は法人部門です。市場部門は、円債を中心に債券の入れかえをしたことなどでマイナスでした
3. 強み
会社の資料で確かめられる事実から、強みと考えられる点を挙げます。
① 貸出の増加と金利上昇
- 貸出金は47兆6,346億円(+3兆1,001億円)。貸出の増加と利回りの上昇で、資金利益が大きく増えました
② 信託・決済のフィー収益
- フィー収益は5期連続で過去最高。銀行の中で信託の機能を持ち、企業年金や資産承継などのサービスがあります
③ 政策保有株式の売却
- 政策保有株式の売却が進み、株式等関係損益が1,200億円になりました
4. 弱み・リスク
① 費用の増加
- 経費は4,657億円(+216億円)。人財投資で人件費が85億円、機械化関連経費や広告費で物件費が109億円増えました
② 持分法による投資損失
- 持分法による投資損益は−448億円(前期は4億円の利益)でした
③ 先行きの不透明さ
- 会社は、外部環境の不確実性から、連結業績「予想」に代えて連結業績「目標」を示しています
5. ライバルとの比較
みずほフィナンシャルグループと比べます。どちらも日本基準・2026年3月期ですが、規模と事業の中身(海外・大企業向けの比重)がかなり違うので、おおまかな比較です。
| りそなHD | みずほFG | |
|---|---|---|
| 本業のもうけ | 実質業務純益 2,982億円 | 連結業務純益 1兆4,227億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 2,587億円(+21.3%) | 1兆2,486億円(+41.0%) |
| ROE | 9.2% | 11.4% |
| 貸出金 | 47兆6,346億円 | ー |
- 規模はみずほがはるかに大きく、りそなは国内の個人・法人が中心です(→みずほフィナンシャルグループの強みとは、三井住友フィナンシャルグループの強みとは)
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
りそなHDの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年3月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 資金利益(国内預貸金利益) | 5,920億円(+578億円) | 決算短信(経営成績) |
| フィー収益 | 2,305億円 | 決算短信 |
| 実質業務純益 | 2,982億円 | 決算短信 |
| 会社の業績目標 | 2027年3月期 純利益3,100億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年29円、2027年3月期予想37円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

メル美国内の個人と企業が中心だから、金利が上がって貸出の利益が増えたのね。信託のフィー収益も伸びているんだ
信託銀行グループは三井住友トラストグループの強みとはも参考にしてください。
地方銀行は千葉銀行の強みとはも参考にしてください。
まとめ
- りそなHDは、国内の個人・法人が中心で、信託の機能も持つ銀行グループ
- 2026年3月期は純利益2,587億円(+21.3%)、資金利益5,920億円(+1,115億円)
- 増益は貸出の増加と利回りの上昇、フィー収益(5期連続の過去最高)、政策保有株式の売却
- 稼ぎの中心は法人部門
- 2027年3月期は純利益3,100億円が目標
参考文献
- りそなホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日). https://www.resona-gr.co.jp/holdings/investors/ir/kessan/pdf/20260512_1a.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
- みずほフィナンシャルグループ. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月15日). https://www.mizuho-fg.co.jp/investors/financial/tanshin/pdf/data2603_fy.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。