企業分析2026年10月10日

みずほフィナンシャルグループの強みとは:個人・中小企業、大企業、海外の企業、市場、資産運用の5つのカンパニー。2026年3月期は純利益1兆2,486億円(+41.0%)。円金利の上昇と非金利ビジネスで連結業務純益1兆4,227億円

みずほフィナンシャルグループを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月15日)で分析しました。経常収益9兆854億円(+0.6%)、経常利益1兆5,731億円(+34.6%)、親会社株主に帰属する当期純利益1兆2,486億円(+41.0%)、ROE11.4%。連結粗利益は国内外の非金利ビジネスの好調と、円安・円金利の上昇の取り込みで3兆4,772億円(+5,568億円)、連結業務純益は1兆4,227億円(+3,238億円)。与信関係費用は中東情勢などを踏まえた引当で1,330億円、株式等関係損益は政策保有株式の売却益などで3,251億円。カンパニー別の業務純益(ETF関係損益等を含む)は、大企業向けのCIBC4,998億円、海外のGCIBC3,677億円、市場のGMC2,600億円、個人・中小企業のRBC2,375億円、資産運用のAMC197億円。年145円の配当、2027年3月期は純利益1兆3,000億円・年150円の予想。MUFG・三井住友FGとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

プレ男3メガバンクの最後、みずほだね。MUFGと三井住友とは、どこが違うんだろう

メル美みずほも純利益が1兆円をこえたってニュースで見たよ

企業分析の連載、72社目はみずほフィナンシャルグループです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月15日)で確認しました。比較には、この連載の三菱UFJフィナンシャル・グループの強みとはと三井住友フィナンシャルグループの強みとはで確認した数字を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、みずほフィナンシャルグループ株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

1. ひとことで言うと

みずほ銀行・みずほ信託銀行・みずほ証券などを持ち、個人・中小企業から大企業・海外企業まで、銀行・信託・証券のサービスを提供する金融グループ

項目(日本基準・連結) 2026年3月期 前期比
経常収益 9兆854億円 +0.6%
連結粗利益 3兆4,772億円 +5,568億円
連結業務純益(本業のもうけ) 1兆4,227億円 +3,238億円
与信関係費用 1,330億円 +814億円
経常利益 1兆5,731億円 +34.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 1兆2,486億円 +41.0%
ROE(自己資本当期純利益率) 11.4% 前期 8.5%
配当 年145円(配当性向28.8%) 前期 140円

2. 何で稼いでいるか

カンパニー別の業務純益(信託勘定償却前・一般貸倒引当金繰入前、ETF関係損益等を含む)です。

カンパニー 中身 業務粗利益など 業務純益
CIBC 国内の大企業など(コーポレート&インベストメントバンキング) 7,393億円 4,998億円
GCIBC 海外の企業など(グローバルコーポレート&インベストメントバンキング) 8,570億円 3,677億円
GMC 市場(グローバルマーケッツ) 6,649億円 2,600億円
RBC 個人・中小企業など(リテール・事業法人) 9,846億円 2,375億円
AMC 資産運用(アセットマネジメント) 736億円 197億円

3. 強み

会社の資料で確かめられる事実から、強みと考えられる点を挙げます。

① 国内の大企業との取引

② 非金利ビジネスと金利上昇

③ 株主還元と政策保有株式の売却

4. 弱み・リスク

① 貸し倒れと景気

② 費用の増加

③ 株価・金利・為替

5. ライバルとの比較

3メガバンクを比べます(すべて日本基準・2026年3月期)。

みずほFG MUFG 三井住友FG
連結業務純益 1兆4,227億円 2兆3,772億円 2兆3,309億円
親会社株主に帰属する当期純利益 1兆2,486億円(+41.0%) 2兆4,272億円(+30.3%) 1兆5,830億円(+34.4%)
ROE 11.4% 11.3% 10.4%

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

みずほFGの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2026年3月期 どこに書いてある
連結業務純益 1兆4,227億円 決算短信(経営成績)
カンパニー別の業務純益 CIBC4,998億円など 決算短信(セグメント情報)
与信関係費用・株式等関係損益 1,330億円・3,251億円 決算短信
会社の業績予想 2027年3月期 純利益1兆3,000億円 決算短信のサマリー
配当 年145円、2027年3月期予想150円 決算短信

メル美3メガバンクとも金利の上昇で利益が増えたのね。みずほは規模は3番目でも、伸び率が大きかったんだ

まとめ


参考文献

  1. みずほフィナンシャルグループ. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月15日). https://www.mizuho-fg.co.jp/investors/financial/tanshin/pdf/data2603_fy.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
  2. 三菱UFJフィナンシャル・グループ. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月15日). https://www.mufg.jp/dam/ir/fs/2025/pdf/summary2603_ja.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
  3. 三井住友フィナンシャルグループ. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日). https://www.smfg.co.jp/investor/financial/latest_statement/2026_3/2026_fy_01.pdf (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。