企業分析2026年10月10日

三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)の強みとは:三井住友銀行を中心に、大企業向け・個人向け・海外・市場の4部門で稼ぐ。2026年3月期は純利益1兆5,830億円(+34.4%)、連結業務純益2兆3,309億円。金利上昇で国内の資金利益が増加

三井住友フィナンシャルグループを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日)で分析しました。親会社株主に帰属する当期純利益1兆5,830億円(+34.4%)、連結業務純益2兆3,309億円(+6,116億円)、経常利益2兆3,034億円、ROE10.4%。増益は、国内の資金利益の増加、国内ホールセールの手数料収入、資産運用・決済ファイナンスの好調によるもの。与信関係費用は中東情勢の悪化などに備えたフォワードルッキング引当で3,884億円に増え、米州の銀行子会社の事業売却に係る損失も計上しました。部門別の連結業務純益はホールセール9,971億円、グローバル6,558億円、市場5,087億円、リテール4,277億円。年157円の配当、2026年9月30日を基準日とする1株→2株の株式分割と自己株式の取得を決議。2027年3月期は純利益1兆7,000億円の予想。三菱UFJとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

メル美お給料の口座が三井住友銀行なの。銀行ってどうやって稼いでいるのかな

プレ男銀行って、金利が上がるともうかるって本当? 純利益が1兆円をこえてるって聞いたよ

企業分析の連載、41社目は三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)です。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日)で確認しました。比較には、この連載の三菱UFJフィナンシャル・グループの強みとはで確認したMUFGの数字を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、三井住友フィナンシャルグループ株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

1. ひとことで言うと

三井住友銀行を中心に、大企業向け・個人向け・海外・市場(債券や為替など)の4つの部門で稼ぐ、日本の3大金融グループの1つ

項目(日本基準・連結) 2026年3月期 前期比
経常収益 10兆7,908億円 +6.1%
連結業務純益(本業のもうけ) 2兆3,309億円 +6,116億円
与信関係費用 3,884億円 +439億円
経常利益 2兆3,034億円 +34.0%
親会社株主に帰属する当期純利益 1兆5,830億円 +34.4%
ROE(自己資本当期純利益率) 10.4% 前期 8.0%
配当 年157円(配当性向38.0%)

2. 何で稼いでいるか

事業部門別の連結業務純益(2026年3月期)です。

部門 中身 連結粗利益 連結業務純益
ホールセール 国内の大企業・中堅企業向け 1兆2,534億円 9,971億円
グローバル 海外 1兆5,509億円 6,558億円
市場 債券・為替などの取引、資金の運用 6,978億円 5,087億円
リテール 個人・中小企業向け 1兆5,556億円 4,277億円

3. 強み

会社の資料で確かめられる事実から、強みと考えられる点を挙げます。

① 国内の大企業との取引

② 資産運用・決済

③ 株主への還元

4. 弱み・リスク

① 景気と貸し倒れ

② 海外事業

③ 有価証券の値下がり

5. ライバルとの比較

三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)と比べます。どちらも日本基準・2026年3月期です。

三井住友FG MUFG
連結業務純益 2兆3,309億円 2兆3,772億円
経常利益 2兆3,034億円 3兆4,101億円
親会社株主に帰属する当期純利益 1兆5,830億円(+34.4%) 2兆4,272億円(+30.3%)
ROE 10.4% 11.3%

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

三井住友FGの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2026年3月期 どこに書いてある
連結業務純益 2兆3,309億円 決算短信(経営成績)
与信関係費用 3,884億円 決算短信
部門別の連結業務純益 ホールセール9,971億円など 決算短信(セグメント情報)
会社の業績予想 2027年3月期 純利益1兆7,000億円 決算短信のサマリー
配当 年157円、2027年3月期予想は分割前で年180円 決算短信

プレ男本業のもうけは「連結業務純益」、貸し倒れへの備えは「与信関係費用」。銀行は見る数字がほかの会社と違うんだね

国内の個人・法人が中心の銀行はりそなホールディングスの強みとはへ。

まとめ


参考文献

  1. 三井住友フィナンシャルグループ. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日). https://www.smfg.co.jp/investor/financial/latest_statement/2026_3/2026_fy_01.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
  2. 三菱UFJフィナンシャル・グループ. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月15日). https://www.mufg.jp/dam/ir/fs/2025/pdf/summary2603_ja.pdf (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。