日銀の政策金利と投資:日銀は2026年6月に短期金利の誘導目標を0.75%→1.0%、9月に1.25%へ引き上げ。金利が上がると、預金・国債・ローン金利、株や不動産、為替にどう関係するのか
日本銀行の金融政策と投資とのかかわりを、日本銀行「当面の金融政策運営について」(2026年3月19日)、「金融市場調節方針の変更について」(2026年6月16日、2026年9月18日)でまとめました。日銀は、無担保コールレート(オーバーナイト物)の誘導目標を、2026年3月の0.75%程度から、6月16日に1.0%程度、9月18日に1.25%程度へ引き上げました(9月は賛成7・反対2)。あわせて日銀当座預金への付利金利(補完当座預金制度の適用利率)を1.25%、基準貸付利率を1.5%としました。日銀は、景気は中東情勢の影響で一部に弱めの動きもあるが緩やかに回復しているとし、物価面では原油高や円安を挙げています。金利の上昇が、預金や個人向け国債、住宅ローン、株式(銀行株や不動産株など)、為替にどう関係しうるかを、一般的なしくみとして整理します。金利や相場の見通しは書きません。

メル美「日銀が利上げ」ってニュース、また見たよ。わたしの預金や、投資してる株にも関係あるの?

プレ男住宅ローンの金利も上がるって聞いて、ちょっと不安なんだ
今回は、日銀の政策金利と投資とのかかわりです。日本銀行「当面の金融政策運営について」(2026年3月19日)と「金融市場調節方針の変更について」(2026年6月16日・9月18日)で確認しました。
この記事はしくみの説明です。金利や相場の見通しを示したり、特定の商品の売買をすすめたりするものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
日銀は何を決めている?
- 日銀は、政策委員会・金融政策決定会合で、次の会合までの「金融市場調節方針」を決めます
- いまの方針の中心は、無担保コールレート(オーバーナイト物)という、銀行どうしが1日だけお金を貸し借りするときの金利を、何%程度で推移するよう促すかです
2026年の動き
| 決定日 | 無担保コールレート(O/N)の誘導目標 | 採決 |
|---|---|---|
| 2026年3月19日 | 0.75%程度(据え置き) | 賛成8・反対1 |
| 2026年6月16日 | 1.0%程度に引き上げ | 賛成7・反対1 |
| 2026年9月18日 | 1.25%程度に引き上げ | 賛成7・反対2 |
- 9月の変更にあわせて、日銀当座預金への付利金利(補完当座預金制度の適用利率)を1.25%、基準貸付利率を1.5%としました
日銀の景気・物価の見方(2026年9月)
- 景気は「中東情勢の影響もあって一部に弱めの動きもみられるが、緩やかに回復」
- 先行きは、中東情勢が下押し要因となるものの、グローバルなAI関連需要の増加や政府の施策が経済を下支えするとしています
- 物価面では、原油高や為替円安を挙げています

プレ男半年で0.75%から1.25%へ。少しずつ上げているんだね
金利が上がると、何に関係する?(一般的なしくみ)
| 関係するもの | 一般的に考えられる影響 |
|---|---|
| 預金 | 預金金利が上がりやすい |
| 個人向け国債・債券 | 新しく発行される国債の金利が上がりやすい。すでに持っている固定金利の債券は、価格が下がりやすい(→個人向け国債のしくみ) |
| 住宅ローン・借入れ | とくに変動金利の返済額が増えやすい(→不動産の利回りの計算とローンのリスク) |
| 銀行 | 貸出と預金の金利差が広がり、利益が増えやすいといわれる(→三菱UFJフィナンシャル・グループの強みとは) |
| 借入れの多い会社・不動産 | 利息の負担が増えやすい(→J-REITのしくみ) |
| 為替 | 日本の金利が上がると、円が買われやすくなるといわれる(→為替介入のしくみと実績) |
投資するときに気をつけたいこと
- 金利の発表の前後は、株・債券・為替が大きく動くことがあります
- 「利上げだから◯◯株が上がる」と決めつけない。市場はすでに予想を織り込んでいることもあります
- 金利の動きは、預金・国債・ローンなど暮らしのお金にも関係します。投資だけでなく家計全体で考えましょう
物価と資産運用の関係はインフレ(物価上昇)と資産運用へ。
金利の上昇と銀行の利益の関係は三井住友フィナンシャルグループの強みとはへ。
企業の景気の感じ方は日銀短観の見方、国債の利回りの動きは長期金利(10年国債の利回り)はどこまで上がった?も参考にしてください。
アメリカの政策金利の動きはアメリカの政策金利(FRB)も参考にしてください。
銀行の預金金利の動きは銀行の預金金利はどこまで上がった?も参考にしてください。
まとめ
- 日銀は、無担保コールレート(オーバーナイト物)の誘導目標で金融政策を行う
- 2026年は3月0.75%→6月1.0%→9月1.25%に引き上げ
- 日銀は、景気は緩やかに回復、物価は原油高・円安の影響と説明
- 金利は、預金・国債・ローン・銀行株・不動産・為替などに関係しうる。決めつけずに見る
参考文献
- 日本銀行. 当面の金融政策運営について(2026年3月19日). https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2026/k260319a.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
- 日本銀行. 金融市場調節方針の変更について(2026年6月16日). https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2026/k260616a.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
- 日本銀行. 金融市場調節方針の変更について(2026年9月18日). https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2026/k260918a.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。