日銀短観の見方:2026年9月調査の大企業・製造業の業況判断DIは+24(前回比+2)、大企業・非製造業は+35(−2)。先行きはどちらも悪化を見込む。企業の想定為替レートは1ドル154円台(日本銀行)
日本銀行の「全国企業短期経済観測調査(短観)」の見方を、2026年9月調査の概要(2026年10月1日公表)でまとめました。短観は約9,100社の企業に景気の感じ方などを聞く調査で、業況判断DIは「良い」と答えた企業の割合から「悪い」の割合を引いた数字です。2026年9月調査の業況判断DIは、大企業・製造業+24(6月調査から+2)、大企業・非製造業+35(−2)、中小企業・製造業+14(+5)、中小企業・非製造業+15(0)、全規模・全産業+21(+3)。先行きは、大企業・製造業+21、大企業・非製造業+30と、いずれも悪化を見込みます。事業計画の前提となる想定為替レートは、2026年度で1ドル154.23円(全規模・全産業)。回答率99.4%。株式投資で短観をどう見るかと注意点も。

プレ男ニュースでよく聞く「日銀短観」って何?

メル美日本銀行が会社に「景気はどう?」と聞く調査なんだって。数字の意味を見てみよう
今回は、日銀短観の見方です。日本銀行の「短観(概要)―2026年9月―(第210回 全国企業短期経済観測調査)」(2026年10月1日)で確認しました(2026年10月12日閲覧)。
この記事は統計の説明です。特定の株の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
短観とは
- 日本銀行が、全国の企業に、景気の感じ方や売上・利益の計画などを聞く調査です
- 2026年9月調査の対象は9,104社(製造業3,776社・非製造業5,328社)で、回答率は99.4%、回答期間は8月26日〜9月30日でした
- 企業は大企業・中堅企業・中小企業に分けて集計されます
業況判断DIとは
- 業況判断DI = 「良い」と答えた企業の割合(%) − 「悪い」と答えた企業の割合(%)
- プラスなら「良い」が多く、マイナスなら「悪い」が多いことを示します
- 「最近」(今の判断)と「先行き」(先の見通し)の2つがあります
2026年9月調査の業況判断DI
| 6月調査(最近) | 9月調査(最近) | 前回からの変化 | 先行き | |
|---|---|---|---|---|
| 大企業・製造業 | +22 | +24 | +2 | +21 |
| 大企業・非製造業 | +37 | +35 | −2 | +30 |
| 中堅企業・製造業 | +17 | +23 | +6 | +18 |
| 中堅企業・非製造業 | +26 | +24 | −2 | +19 |
| 中小企業・製造業 | +9 | +14 | +5 | +12 |
| 中小企業・非製造業 | +15 | +15 | 0 | +10 |
| 全規模・全産業 | +18 | +21 | +3 | +15 |
- 製造業は、どの規模でも改善しました。非製造業は、大企業・中堅企業で悪化しました
- 先行きは、どの区分でも今より悪化を見込んでいます
業種の例(大企業、9月調査の最近)
| 業種 | DI |
|---|---|
| 建設 | +56 |
| 不動産 | +52 |
| 情報サービス | +51 |
| 非鉄金属 | +45 |
| 生産用機械 | +43 |
| 自動車 | +11 |
| 鉄鋼 | +6 |

メル美同じ大企業でも、業種によって景気の感じ方がずいぶんちがうのね
企業が想定している為替レート
| 事業計画の前提となる想定為替レート(2026年9月調査) | 2026年度 |
|---|---|
| 全規模・全産業(米ドル) | 1ドル154.23円 |
| 大企業・製造業の輸出企業(米ドル) | 1ドル153.79円 |
| 全規模・全産業(ユーロ) | 1ユーロ177.86円 |
- 実際の為替が想定より円安なら、輸出企業の円換算の売上は増えやすく、円高なら減りやすくなります(→外国株と為替、為替介入のしくみと実績)
株式投資で見るときのポイント
- 短観は、企業の感じ方を聞く調査です。株価や会社の決算そのものとは別です
- 「最近」と「先行き」の差や、前回からの変化の向きに注目されることが多い指標です
- 日本銀行の金融政策を考える材料の一つにもなります(→日銀の政策金利と投資)
- 個別の会社の業績は、その会社の決算短信で確かめます

プレ男「改善」と言っても、先行きは悪化を見込んでいるんだね。数字の中身まで見ないと、ニュースの見出しだけではわからないね
経済全体の動きは日本のGDP(2026年4〜6月期)も参考にしてください。
まとめ
- 短観は、日本銀行が約9,100社に景気の感じ方などを聞く調査
- 業況判断DI=「良い」の割合 − 「悪い」の割合
- 2026年9月調査は、大企業・製造業+24(+2)、大企業・非製造業+35(−2)
- 先行きはどの区分でも悪化を見込む
- 企業の想定為替レートは2026年度で1ドル154円台
参考文献
- 日本銀行調査統計局. 短観(概要)―2026年9月―(第210回 全国企業短期経済観測調査)(2026年10月1日). https://www.boj.or.jp/statistics/tk/gaiyo/2026/tka2609.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 日本銀行. 短観(全国企業短期経済観測調査). https://www.boj.or.jp/statistics/tk/index.htm (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。