安藤ハザマの強みとは:ダムやトンネルなどの土木と、ビル・工場などの建築の会社。2026年3月期は売上高4,396億円(+3.4%)、営業利益336億円(−4.6%)、投資有価証券の売却益で純利益297億円(+12.5%)。個別の受注は5,336億円(+24.8%)
安藤・間(呼称:安藤ハザマ)を、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月14日、東証の適時開示)で分析しました。売上高4,396億円(+3.4%)、営業利益336億円(−4.6%、営業利益率7.6%)、経常利益333億円(−2.3%)、投資有価証券売却益104億円などで親会社株主に帰属する当期純利益297億円(+12.5%)、ROE15.7%、自己資本比率50.6%。セグメントは建築2,622億円(営業利益243億円、−9.4%)、土木1,408億円(154億円、+2.0%)、グループ事業265億円、その他99億円。個別の受注高は5,336億円(+24.8%、建築+31.0%)で、山鳥坂ダム本体建設工事や再開発のビルなどを受注。年80円の配当(配当性向42.2%)、2027年3月期は売上高4,900億円・営業利益340億円・当期純利益222億円(−25.4%)・年84円の予想。五洋建設・大林組との比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

メル美安藤ハザマって、どんな工事をしている会社なの?

プレ男決算短信だと、ダムやトンネルの土木と、ビルや工場の建築なんだって。受注が大きく増えたみたい
企業分析の連載、297社目は安藤ハザマ(正式な社名は安藤・間)です。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月14日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載の五洋建設の強みとは・大林組の強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、安藤ハザマ株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
1. ひとことで言うと
ダム・トンネル・道路などの「土木事業」と、ビル・物流施設・工場などの「建築事業」が柱の建設会社
| 項目(日本基準・連結) | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 4,396億円 | +3.4% |
| 営業利益 | 336億円 | −4.6% |
| 営業利益率(決算短信の値) | 7.6% | 前期 8.3% |
| 経常利益 | 333億円 | −2.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 297億円 | +12.5% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 15.7% | 前期 16.3% |
| 自己資本比率 | 50.6% | 前期 46.0% |
| 配当 | 年80円(配当性向42.2%) | 前期 70円 |
- 当期純利益の増加には、投資有価証券売却益104億円などの特別利益が影響しました
2. 何で稼いでいるか
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|
| 建築 | 2,622億円(+0.4%) | 243億円(−9.4%) |
| 土木 | 1,408億円(+6.1%) | 154億円(+2.0%) |
| グループ事業 | 265億円(+11.5%) | 20億円(+90.5%) |
| その他 | 99億円(+37.6%) | 9億円(+46.5%) |
| 個別の受注高 | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 土木 | 1,436億円 | +10.5% |
| 建築 | 3,900億円 | +31.0% |
| 合計 | 5,336億円 | +24.8% |
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① ダム・トンネルなどの土木
- 国土交通省の山鳥坂ダム本体建設(第1期)工事や、伯母峯峠トンネル工事などを受注しました
② 建築の受注の伸び
- 個別の建築の受注高は+31.0%で、武蔵小杉や芝公園の新築工事、防衛省の施設工事などを受注しました
③ 高いROE
- ROEは15.7%、自己資本比率は50.6%に上がりました
4. 弱み・リスク
① 建築の利益の減少
- 建築事業の営業利益は−9.4%でした
② 特別利益の反動
- 2027年3月期の当期純利益は222億円(−25.4%)の予想です。2026年3月期は投資有価証券の売却益などが利益を押し上げていました
③ 資材価格と労務費
- 会社は、資材価格や労務費などの動向に注視が必要としています
5. ライバルとの比較
建設会社と並べます。どれも2026年3月期・日本基準です。規模と事業の中身が違うので、おおまかな比較です。
| 安藤ハザマ | 五洋建設 | 大林組 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 4,396億円(+3.4%) | 7,943億円(+9.2%) | 2兆5,863億円(−0.2%) |
| 営業利益 | 336億円(−4.6%) | 553億円(+154.9%) | 1,947億円(+36.6%) |
| 営業利益率 | 7.6% | 7.0% | 7.5% |
| ROE | 15.7% | 18.7% | 14.4% |
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
安藤ハザマの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年3月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 個別の受注高 | 5,336億円 | 決算短信(当社個別の受注高・売上高・繰越高) |
| 建築事業の営業利益 | 243億円 | 決算短信(セグメント別の業績) |
| 特別利益(投資有価証券売却益) | 104億円 | 決算短信(連結損益計算書) |
| 会社の業績予想 | 2027年3月期 売上高4,900億円、営業利益340億円、当期純利益222億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年80円、2027年3月期予想84円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

プレ男純利益が増えても、本業の営業利益は減っていたんだね。どこで増えたかを分けて見よう
まとめ
- 安藤ハザマは、ダム・トンネルなどの土木と建築の会社
- 2026年3月期は売上高4,396億円(+3.4%)、営業利益336億円(−4.6%)
- 当期純利益297億円(+12.5%)は投資有価証券の売却益も影響
- 個別の受注高は5,336億円(+24.8%)
- 2027年3月期は営業利益340億円・年84円の予想、当期純利益は減益の予想
参考文献
- 安藤・間. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月14日). https://www2.jpx.co.jp/disc/17190/140120260514531951.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 五洋建設. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月8日). https://www2.jpx.co.jp/disc/18930/140120260508519557.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 大林組. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日). https://www2.jpx.co.jp/disc/18020/140120260512524360.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。