ホシザキの強みとは:製氷機・冷蔵庫・食器洗浄機などの機器の会社で、日本・米州・欧州・アジアで展開。2025年12月期は売上高4,859億円(+9.1%)、営業利益519億円(+1.7%)。インドなどアジアが+25.0%の増益
ホシザキを、2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年2月13日、東証の適時開示)で分析しました。売上高4,859億円(+9.1%)、営業利益519億円(+1.7%、営業利益率10.7%)、のれん等の償却と超インフレ会計の影響を除く調整後営業利益611億円(+5.5%)、経常利益563億円(−1.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益381億円(+3.3%)、ROE10.1%、自己資本比率68.2%。セグメントは日本2,341億円(利益304億円、+5.8%)、米州1,219億円(110億円、−2.6%)、アジア817億円(144億円、+25.0%、インド中心)、欧州591億円(15億円、−54.6%、トルコの超インフレ)。国内は飲食市場と飲食外市場(流通販売業など)への拡販、インバウンドによる設備投資需要。年115円の配当(配当性向42.6%)、2026年12月期は売上高5,200億円・営業利益556億円・年115円の予想。三浦工業・リンナイとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

メル美ホシザキって、どんな会社なの?

プレ男決算短信だと、製氷機や冷蔵庫、食器洗浄機を日本だけでなくアメリカやインドなどでも売っているんだって
企業分析の連載、287社目はホシザキです。2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年2月13日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載の三浦工業の強みとは・リンナイの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、ホシザキ株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の商品をすすめるものでもありません。
1. ひとことで言うと
製氷機・冷蔵庫・食器洗浄機・ディスペンサなどの機器を、飲食店などに向けて日本・米州・欧州・アジアで売る会社
| 項目(日本基準・連結) | 2025年12月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 4,859億円 | +9.1% |
| 営業利益 | 519億円 | +1.7% |
| 営業利益率(決算短信の値) | 10.7% | 前期 11.5% |
| 調整後営業利益(会社独自の指標) | 611億円 | +5.5% |
| 経常利益 | 563億円 | −1.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 381億円 | +3.3% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 10.1% | 前期 10.7% |
| 自己資本比率 | 68.2% | 前期 66.4% |
| 配当 | 年115円(配当性向42.6%) | 前期 105円 |
- 調整後営業利益は、営業利益から、買収した会社ののれんなどの償却費と超インフレ会計の影響を除いた、会社独自の指標です
2. 何で稼いでいるか
| セグメント | 主な動き(決算短信の記載) | 売上高 | セグメント利益 |
|---|---|---|---|
| 日本 | 飲食市場と、流通販売業・加工販売業などの飲食外市場への拡販。インバウンドによる設備投資需要 | 2,341億円(+3.9%) | 304億円(+5.8%) |
| 米州 | 第4四半期から買収企業を連結。買収関連やERP導入の一時費用 | 1,219億円(+12.5%) | 110億円(−2.6%) |
| アジア | インドを中心に冷蔵庫などが好調 | 817億円(+18.1%) | 144億円(+25.0%) |
| 欧州 | 競争の激化、トルコの超インフレ | 591億円(+7.4%) | 15億円(−54.6%) |
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① 国内の飲食店と、それ以外の市場
- 国内では、ノンフロン自然冷媒を使った冷蔵庫・製氷機や食器洗浄機などを、飲食市場だけでなく、流通販売業などの飲食外市場にも広げています
② インドなどアジアの伸び
- アジアは、インドを中心に冷蔵庫などの販売が好調で、セグメント利益は+25.0%でした
③ 厚い財務
- 自己資本比率は68.2%です
4. 弱み・リスク
① 買収にともなう費用
- 買収した企業ののれんや無形固定資産の償却が増え、利益を押し下げています
② トルコの超インフレ
- 欧州では、トルコの超インフレによるコストアップと、超インフレ会計の適用の影響で、セグメント利益が−54.6%でした
③ 人件費と競争
- 米州・欧州では、人件費などのコストアップや競争の激化の影響がありました
5. ライバルとの比較
業務用・家庭用の機器をつくる会社と並べます。決算期・会計基準と主な製品が違うので、おおまかな比較です。
| ホシザキ(2025年12月期) | 三浦工業(2026年3月期、IFRS) | リンナイ(2026年3月期) | |
|---|---|---|---|
| 売上高(売上収益) | 4,859億円(+9.1%) | 2,687億円(+6.9%) | 4,704億円(+2.2%) |
| 営業利益 | 519億円(+1.7%) | 309億円(+22.1%) | 505億円(+9.8%) |
| 営業利益率 | 10.7% | 11.5% | 10.7% |
| ROE | 10.1% | 12.4% | 8.6% |
| 自己資本(親会社所有者帰属持分)比率 | 68.2% | 51.0% | 67.3% |
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
ホシザキの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2025年12月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 調整後営業利益 | 611億円 | 決算短信(経営成績の概況) |
| アジアのセグメント利益 | 144億円 | 決算短信(セグメント) |
| 欧州のセグメント利益 | 15億円 | 決算短信(セグメント) |
| 会社の業績予想 | 2026年12月期 売上高5,200億円、営業利益556億円、当期純利益382億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年115円、2026年12月期予想115円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

プレ男営業利益と調整後営業利益の両方が出ているんだね。何を除いた数字なのかを確かめて読もう
まとめ
- ホシザキは、製氷機・冷蔵庫・食器洗浄機などの機器の会社
- 2025年12月期は売上高4,859億円(+9.1%)、営業利益519億円(+1.7%)
- インドなどアジアが+25.0%の増益、欧州はトルコの超インフレで減益
- 買収にともなうのれん等の償却が利益を押し下げ
- 2026年12月期は営業利益556億円・年115円の予想
参考文献
- ホシザキ. 2025年12月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年2月13日). https://www2.jpx.co.jp/disc/64650/140120260213559747.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 三浦工業. 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月14日). https://www2.jpx.co.jp/disc/60050/140120260514533763.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- リンナイ. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日). https://www2.jpx.co.jp/disc/59470/140120260508520936.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。