三浦工業の強みとは:ボイラと関連機器、水処理のアクア機器、メンテナンスの会社。2026年3月期は売上収益2,687億円(+6.9%)、営業利益309億円(+22.1%)で過去最高益。米国のCleaver-Brooksも
三浦工業を、2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月14日、東証の適時開示)で分析しました。売上収益2,687億円(+6.9%)、営業利益309億円(+22.1%、営業利益率11.5%)、税引前利益379億円(+29.6%)、親会社の所有者に帰属する当期利益276億円(+20.7%)で、いずれの利益も過去最高。ROE12.4%、親会社所有者帰属持分比率51.0%。セグメントは日本国内事業1,388億円(利益215億円、+7.8%)、米州事業913億円(利益103億円、−13.1%)、アジアその他事業386億円(利益39億円)。国内はボイラ・アクア機器・舶用機器が堅調、有償保守契約の件数も増加。米国のCleaver-Brooks社、ドイツのCERTUSS社の通年の寄与、M&A費用の減少で増益。持分法投資利益65億円(ダイキンアプライドシステムズ)。年72円の配当(配当性向30.2%)、2027年3月期は売上収益2,845億円・営業利益326億円・年74円の予想。リンナイとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

メル美三浦工業って、何をつくっている会社?

プレ男決算短信だと、ボイラとその関連機器、水の機器、そしてメンテナンスなんだって。アメリカやドイツの会社も買ったみたい
企業分析の連載、285社目は三浦工業です。2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月14日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のリンナイの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、三浦工業株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
1. ひとことで言うと
ボイラ及び関連機器、アクア機器、舶用機器と、そのメンテナンスの会社。日本・米州・アジアなどで事業を行う
| 項目(IFRS・連結) | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上収益 | 2,687億円 | +6.9% |
| 営業利益 | 309億円(過去最高) | +22.1% |
| 営業利益率(決算短信の値) | 11.5% | 前期 10.1% |
| 税引前利益 | 379億円 | +29.6% |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 276億円(過去最高) | +20.7% |
| ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率) | 12.4% | 前期 11.9% |
| 親会社所有者帰属持分比率 | 51.0% | 前期 46.4% |
| 配当 | 年72円(配当性向30.2%) | 前期 61円 |
- 持分法による投資利益は65億円(前期43億円)で、税引前利益を押し上げました
2. 何で稼いでいるか
当期から、セグメントの区分を変えています。
| セグメント | 主な動き(決算短信の記載) | 売上収益 | セグメント利益 |
|---|---|---|---|
| 日本国内事業 | ボイラ・アクア機器・舶用機器が堅調、有償保守契約の件数が増加 | 1,388億円(+7.7%) | 215億円(+7.8%) |
| 米州事業 | Cleaver-Brooks社の通年の寄与(前年度は10.5か月) | 913億円(+5.9%) | 103億円(−13.1%) |
| アジアその他事業 | CERTUSS社の通年の寄与(前年度は11か月)、ボイラ販売が堅調 | 386億円(+6.3%) | 39億円(−6.9%) |
- 売上・利益とも、日本国内事業がいちばん大きいセグメントです
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① メンテナンスの事業
- 国内では「まるごとメンテナンス」サービスを提供し、有償保守契約の件数が増えました
② 問題解決の提案
- 国内では、お客さまの問題を解決するトータルソリューションの提案活動を進めています
③ M&Aによる海外の拡大
- 米国のCleaver-Brooks社、ドイツのCERTUSS社の業績が通年で入り、売上が増えました。前期にあったM&A費用が減ったことも増益の理由です
4. 弱み・リスク
① 米州の利益
- 米州事業は、原材料価格の上昇、販売構成の変化、人件費の増加で、セグメント利益が−13.1%でした
② 人件費の増加
- 日本国内事業・アジアその他事業でも、人件費の増加がありました
③ 持分法の利益への依存
- 税引前利益には、ダイキンアプライドシステムズなどの持分法による投資利益65億円が含まれます
5. ライバルとの比較
給湯器などのリンナイと並べます。会計基準(リンナイは日本基準)と主な製品・お客さまが違うので、おおまかな比較です。
| 三浦工業 | リンナイ | |
|---|---|---|
| 売上収益(売上高) | 2,687億円(+6.9%) | 4,704億円(+2.2%) |
| 営業利益 | 309億円(+22.1%) | 505億円(+9.8%) |
| 営業利益率 | 11.5% | 10.7% |
| ROE | 12.4% | 8.6% |
| 自己資本(親会社所有者帰属持分)比率 | 51.0% | 67.3% |
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
三浦工業の決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年3月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 日本国内事業のセグメント利益 | 215億円 | 決算短信(セグメントの概況) |
| 米州事業のセグメント利益 | 103億円 | 決算短信(セグメントの概況) |
| 持分法による投資利益 | 65億円 | 決算短信のサマリー |
| 会社の業績予想 | 2027年3月期 売上収益2,845億円、営業利益326億円、当期利益285億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年72円、2027年3月期予想74円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

プレ男機械を売ったあとのメンテナンスの契約も増えているんだね。米州の利益の戻りも見ておこう
業務用の製氷機・冷蔵庫の会社はホシザキの強みとはも参考にしてください。
まとめ
- 三浦工業は、ボイラ・アクア機器・舶用機器とメンテナンスの会社
- 2026年3月期は営業利益309億円(+22.1%)、当期利益276億円で過去最高
- 日本国内事業がいちばん大きく、有償保守契約も増加
- 米国のCleaver-Brooks、ドイツのCERTUSSが通年で寄与、米州は減益
- 2027年3月期は営業利益326億円・年74円の予想
参考文献
- 三浦工業. 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月14日). https://www2.jpx.co.jp/disc/60050/140120260514533763.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- リンナイ. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日). https://www2.jpx.co.jp/disc/59470/140120260508520936.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。