コーナン商事の強みとは:ホームセンターなど669店、売上の約48%がDIY用品。2026年2月期は営業収益5,198億円(+3.7%)だが販管費の増加で営業利益224億円(−10.4%)。アレンザHDへの公開買付けも成立
コーナン商事を、2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月13日、東証の適時開示)で分析しました。営業収益5,198億円(+3.7%)、営業利益224億円(−10.4%)、経常利益208億円(−11.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益123億円(−13.7%)、ROE7.2%、自己資本比率34.4%。販売費及び一般管理費は+5.4%で、売上総利益の+3.4%を上回りました。商品部門別の売上高はホームインプルーブメント(DIY用品)2,402億円、ハウスキーピング(家庭用品)1,589億円、ペット・レジャー703億円、食品167億円(+17.4%)。32店の出店と、福井県のホームセンターみつわ(4店)、インテリアEC会社の取得で店舗数669。2026年4月にアレンザHDが持分法適用関連会社に。年130円の配当(配当性向30.1%)、2027年2月期は営業利益230億円・年140円の予想。DCMホールディングス・アークランズとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

プレ男コーナンもホームセンターの会社だよね。売上は伸びているの?

メル美決算短信だと、売上は増えたけど、費用がもっと増えて減益だったんだって。ほかのホームセンターの会社の株を公開買付けで買ったみたい
企業分析の連載、274社目はコーナン商事です。2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月13日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のDCMホールディングスの強みとは・アークランズの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、コーナン商事株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の店をすすめるものでもありません。
1. ひとことで言うと
ホームセンターを中心に、小売・建築資材などの販売を行う会社。事業は単一セグメント
| 項目(日本基準・連結) | 2026年2月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 営業収益 | 5,198億円 | +3.7% |
| 営業利益 | 224億円 | −10.4% |
| 営業利益率(決算短信の値) | 4.5% | 前期 5.2% |
| 経常利益 | 208億円 | −11.0% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 123億円 | −13.7% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 7.2% | 前期 8.8% |
| 自己資本比率 | 34.4% | 前期 34.6% |
| 配当 | 年130円(配当性向30.1%) | 前期 100円 |
- 売上総利益は+3.4%でしたが、販売費及び一般管理費が+5.4%と、それより大きく増えました
2. 何で稼いでいるか
| 商品部門 | 主な商品(決算短信の記載) | 売上高 | 前期比 |
|---|---|---|---|
| ホームインプルーブメント(DIY用品) | 木材・建材、工具、金物・水道、園芸用品、リフォームなど | 2,402億円 | +3.5% |
| ハウスキーピング(家庭用品) | ダイニング用品、インテリア、日用品、家電など | 1,589億円 | +4.2% |
| ペット・レジャー | カー用品、ペット用品、文具、自転車など | 703億円 | +0.4% |
| 食品 | 食品、酒類 | 167億円 | +17.4% |
| その他 | 100円ショップ、書籍、灯油など | 160億円 | +3.7% |
| 合計 | 5,021億円 | +3.7% |
- 売上の約48%がDIY用品です(計算値)
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① DIY用品が中心の品ぞろえ
- 売上の約半分を、木材・建材や工具などのホームインプルーブメントが占めます
② 出店とM&Aによる拡大
- 1年で32店を出店(閉店3店)し、福井県で4店を展開するホームセンターみつわ(株式の51%)と、インテリア・家具のEC会社を統括するI’nTホールディングスを取得しました。店舗数は669店です
- 2026年2月にアレンザホールディングスへの公開買付けを決め、成立しました。2026年4月6日に持分法適用関連会社になり、株主をコーナン商事とバローホールディングスだけにする手続きを予定しています
③ 中期経営計画の目標
- 第4次中期経営計画(2026年2月期〜2028年2月期)の最終年度に、売上高5,600億円、営業利益290億円、当期純利益165億円を目標にしています
4. 弱み・リスク
① 費用の増加
- 販売費及び一般管理費が売上総利益より大きく増え、営業利益は−10.4%でした
② 借入の増加
- 短期借入金が111億円増えるなど、負債は1年で177億円増えました。インタレスト・カバレッジ・レシオは10.8倍から7.9倍に下がりました
③ 事業環境
- 会社は、人手不足による人件費の上昇や、資源価格の高騰・金利上昇・円安で個人消費が伸び悩む可能性を挙げています
5. ライバルとの比較
ホームセンターの会社と並べます。どれも2026年2月期です。アークランズは外食も含むので、おおまかな比較です。
| コーナン商事 | DCM HD | アークランズ | |
|---|---|---|---|
| 営業収益(売上高) | 5,198億円(+3.7%) | 5,423億円(−0.4%) | 3,572億円(+7.9%) |
| 営業利益 | 224億円(−10.4%) | 310億円(−6.7%) | 142億円(−12.5%) |
| 営業利益率 | 4.5% | 5.8% | 4.2% |
| ROE | 7.2% | 6.2% | 6.5% |
| 自己資本比率 | 34.4% | 44.4% | 36.9% |
| 店舗数 | 669店 | 918店 | ホームセンター141店 |
- くわしくはDCMホールディングスの強みとは・アークランズの強みとはへ
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
コーナン商事の決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年2月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 販売費及び一般管理費の伸び | +5.4% | 決算短信(経営成績の概況) |
| ホームインプルーブメントの売上高 | 2,402億円 | 決算短信(商品部門別売上高) |
| 店舗数 | 669店 | 決算短信(経営成績の概況) |
| アレンザHDの非公開化の手続き | 2026年4月に持分法適用関連会社 | 決算短信(今後の見通し) |
| 会社の業績予想 | 2027年2月期 営業収益5,435億円、営業利益230億円、当期純利益125億円 | 決算短信(今後の見通し) |
| 配当 | 年130円、2027年2月期予想140円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

プレ男ホームセンターの会社どうしで、グループに加えたり、株を買ったりする動きが続いているんだね
まとめ
- コーナン商事は、ホームセンターを中心に669店をもつ会社
- 売上の約48%がDIY用品(ホームインプルーブメント)
- 2026年2月期は増収でも、費用の増加で営業利益224億円(−10.4%)
- 出店とM&Aで拡大、アレンザHDへの公開買付けも成立
- 2027年2月期は営業利益230億円・年140円の予想
参考文献
- コーナン商事. 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月13日). https://www2.jpx.co.jp/disc/75160/140120260413502455.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- DCMホールディングス. 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月14日). https://www2.jpx.co.jp/disc/30500/140120260414503594.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- アークランズ. 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月14日). https://www2.jpx.co.jp/disc/98420/140120260414503331.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。