企業分析2026年10月12日

LIXILの強みとは:トイレ・水栓金具などの水まわり(ウォーターテクノロジー)が事業利益の6割弱、窓などの住宅建材、キッチン・洗面も。2026年3月期は売上収益1兆5,107億円(+0.4%)・事業利益385億円(+22.9%)、ROE1.3%

LIXILを、2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年4月30日、東証の適時開示)で分析しました。売上収益1兆5,107億円(+0.4%)、事業利益385億円(+22.9%、事業利益率2.5%、販売価格の適正化・欧州の売上改善・構造改革のコスト削減)、営業利益284億円(−4.3%、追加の構造改革などのその他の費用)、親会社の所有者に帰属する当期利益81億円(前期の4.1倍)、ROE1.3%、親会社所有者帰属持分比率35.3%。セグメント(当期から3区分)の事業利益は、ウォーターテクノロジー454億円(+23.3%、国内のリフォームと欧州・中東の売上改善)、ハウジングテクノロジー267億円(+2.6%、窓の高断熱リフォーム)、リビング78億円(+8.5%)。米国の需要低迷と中国の不動産市況の低迷、新設住宅着工戸数の減少が逆風。年90円の配当(配当性向317.7%)、2027年3月期は売上収益1兆6,000億円・事業利益450億円・年90円の予想。TOTOとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

プレ男LIXILって、トイレも窓もつくっている会社だよね

メル美決算短信を見ると、利益がいちばん大きいのは水まわりの事業なんだって。海外でも売っているみたい

企業分析の連載、135社目はLIXILです。2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年4月30日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のTOTOの強みとはで確認した数字を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、LIXIL株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の商品をすすめるものでもありません。

1. ひとことで言うと

衛生設備・水栓金具・バスルームなどの水まわり製品を日本と海外で売り、国内では窓などの住宅建材やキッチン・洗面も手がける会社

項目(IFRS・連結) 2026年3月期 前期比
売上収益 1兆5,107億円 +0.4%
事業利益(会社独自の指標) 385億円 +22.9%
事業利益率 2.5% 前期 2.1%
営業利益 284億円 −4.3%
親会社の所有者に帰属する当期利益 81億円 前期の4.1倍
ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率) 1.3% 前期 0.3%
親会社所有者帰属持分比率 35.3% 前期 33.7%
配当 年90円(配当性向317.7%) 前期 90円

2. 何で稼いでいるか

当期から、報告セグメントを2つから3つに変えています(前期の数字も組み替えて比較)。

セグメント 中身(決算短信の記載) 売上収益 事業利益
ウォーターテクノロジー 衛生設備、水栓金具、バスルームなど(日本と海外) 8,111億円(+0.8%) 454億円(+23.3%)
ハウジングテクノロジー 窓などの住宅建材(主に国内) 5,257億円(−0.3%) 267億円(+2.6%)
リビング キッチン、洗面、インテリア建材(主に国内) 2,076億円(+1.0%) 78億円(+8.5%)

3. 強み

会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。

① 国内のリフォーム需要

② 海外の水まわり事業

③ 構造改革と価格改定

4. 弱み・リスク

① 低い利益率とROE

② 新築住宅の減少

③ 米国と中国

5. ライバルとの比較

水まわり製品のTOTOと比べます。会計基準(LIXILはIFRS、TOTOは日本基準)と事業の範囲が違うので、ここでは営業利益で並べたおおまかな比較です。

LIXIL TOTO
売上 1兆5,107億円(+0.4%) 7,374億円(+1.8%)
営業利益 284億円(−4.3%) 538億円(+10.9%)
営業利益率 1.9% 7.3%
ROE 1.3% 7.7%

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

LIXILの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2026年3月期 どこに書いてある
事業利益と営業利益の差 385億円と284億円 決算短信のサマリー
ウォーターテクノロジーの事業利益 454億円 決算短信(セグメント別の概況)
会社の業績予想 2027年3月期 売上収益1兆6,000億円、事業利益450億円、営業利益375億円 決算短信(次期の見通し)
配当 年90円、2027年3月期予想90円 決算短信

メル美売上は大きいけど、利益率はまだ低いのね。構造改革で事業利益がどこまで増えるかを見ておきたいな

まとめ


参考文献

  1. LIXIL. 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年4月30日). https://www2.jpx.co.jp/disc/59380/140120260428513524.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
  2. TOTO. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月30日). https://www2.jpx.co.jp/disc/53320/140120260430514673.pdf (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。