西松屋チェーンの強みとは:ベビー・子ども用品の専門店を全国47都道府県に1,181店。プライベートブランド「ELFINDOLL」「SmartAngel」が伸びる。2026年2月期は売上高1,934億円・営業利益99億円、2027年2月期は営業利益125億円(+26.1%)の予想
西松屋チェーンを、2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月2日、東証の適時開示)で分析しました。2026年2月期から連結決算(台湾の子会社を設立)のため前期比はなし。売上高1,934億円、営業利益99億円(営業利益率5.1%)、経常利益106億円、親会社株主に帰属する当期純利益68億円、ROE7.2%、自己資本比率61.3%。新規出店61店・閉店25店で期末1,181店。衣料品「ELFINDOLL」・育児用品「SmartAngel」のプライベートブランドと小学校高学年向け商品が好調。首都圏など人口の多い地域への出店、公式オンラインストア、台湾への出店。現金及び預金725億円。年32円の配当(配当性向28.0%)、2027年2月期は売上高2,050億円・営業利益125億円・年32円の予想。しまむらとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

メル美西松屋って、赤ちゃんや子どもの服を買うお店だよね

プレ男決算短信だと、全国47都道府県に1,181店もあるんだって。いまは首都圏への出店を増やしているみたい
企業分析の連載、236社目は西松屋チェーンです。2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月2日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のしまむらの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、西松屋チェーン株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の店や商品をすすめるものでもありません。
1. ひとことで言うと
ベビー・子ども向けの衣料品や育児用品を、全国47都道府県の標準化した店と公式オンラインストアで売る会社
| 項目(日本基準・連結) | 2026年2月期 |
|---|---|
| 売上高 | 1,934億円 |
| 営業利益 | 99億円 |
| 営業利益率 | 5.1% |
| 経常利益 | 106億円 |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 68億円 |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 7.2% |
| 自己資本比率 | 61.3% |
| 配当 | 年32円(配当性向28.0%、前期31円) |
- 2025年6月に台湾の子会社を設立し、2026年2月期から連結決算になりました。そのため、決算短信には前期の連結の数字と前期比がありません
- 決算期は2月20日までです(2025年2月21日〜2026年2月20日)
2. 何で稼いでいるか
事業は「ベビー・子供の生活関連用品の販売事業」の単一セグメントです。決算短信は、取り組みを次のように説明しています。
| 分野 | 2026年2月期の動き(決算短信の記載) |
|---|---|
| 国内の店 | 首都圏など人口の多い地域を中心に61店を出店、不採算店など25店を閉店。期末は1,181店 |
| インターネット販売 | 自社の公式オンラインストアの売上が大きく伸びた。2025年8月に「店舗在庫表示機能」を始めた |
| 海外 | プライベートブランド商品の卸売り先を開拓。台湾でのチェーン展開のための子会社を設立 |
| 商品 | 衣料品の「ELFINDOLL」、育児用品の「SmartAngel」のプライベートブランドと、小学校高学年向けの商品が好調 |
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① 全国の標準化した店舗網
- 北海道から沖縄まで、標準化した店を広げています。会社は、店が手薄な首都圏などへの出店を加速するとしています
② プライベートブランド
- 自社のプライベートブランドの売上が伸びています。会社は、開発をさらに進め、競争力のある価格にするとしています
③ 店の運営の効率化
- 複数の店を管理する店長の制度や、パートの応援制度、節電・LED照明、取引先との共同出荷センター(2025年10月から首都圏で稼働)などで、経費をおさえる取り組みをしています
④ 厚い現金
- 現金及び預金は725億円、自己資本比率は61.3%です
4. 弱み・リスク
① 業態を超えた競争
- 会社は、物価の上昇で消費者の生活防衛意識が強まる中、業態を超えた厳しい競争が続くとしています
② 人件費・エネルギー価格
- 今後の見通しでも、人件費やエネルギー価格の上昇、金利の上昇などで、景気の先行きは不透明としています
③ 利益率
- 営業利益率は5.1%です
5. ライバルとの比較
子ども向けの「バースデイ」なども展開する衣料品のしまむらと並べます。規模と商品の幅が違うので、おおまかな比較です。どちらも2026年2月期です。
| 西松屋チェーン | しまむら | |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,934億円 | 7,000億円(+5.2%) |
| 営業利益 | 99億円 | 615億円(+3.8%) |
| 営業利益率 | 5.1% | 8.8% |
| ROE | 7.2% | 9.0% |
| 自己資本比率 | 61.3% | 88.1% |
- しまむらのくわしい中身はしまむらの強みとはへ。靴の専門店はエービーシー・マートの強みとはも
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
西松屋チェーンの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年2月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 店舗数(出店・閉店) | 1,181店(出店61・閉店25) | 決算短信(経営成績の概況) |
| 営業利益率 | 5.1% | 決算短信のサマリー |
| 台湾の店の展開 | 子会社を設立 | 決算短信(経営成績の概況) |
| 会社の業績予想 | 2027年2月期 売上高2,050億円、営業利益125億円(+26.1%)、当期純利益84億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年32円、2027年2月期予想32円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

プレ男店を増やしながら、自社ブランドやネットでも伸ばしているんだね。2027年2月期の増益の予想が実現するかを見ておこう
まとめ
- 西松屋チェーンは、ベビー・子ども用品の専門店を1,181店もつ会社
- 2026年2月期は売上高1,934億円、営業利益99億円(この期から連結決算)
- プライベートブランドと小学校高学年向けの商品が好調
- 首都圏への出店、公式オンラインストア、台湾への出店を進める
- 2027年2月期は営業利益125億円(+26.1%)・年32円の予想
参考文献
- 西松屋チェーン. 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月2日). https://www2.jpx.co.jp/disc/75450/140120260326590522.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- しまむら. 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年3月30日). https://www2.jpx.co.jp/disc/82270/140120260329592096.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。