しまむらの強みとは:「しまむら」が売上の約74%、アベイル・バースデイ・シャンブル・ディバロも。2026年2月期は売上高7,000億円(+5.2%)・営業利益615億円(+3.8%)、自己資本比率88.1%。2026年2月に1株を3株に分割
しまむらを、2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年3月30日、東証の適時開示)で分析しました。売上高7,000億円(+5.2%)、営業利益615億円(+3.8%、営業利益率8.8%)、経常利益637億円(+5.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益445億円(+6.1%)、ROE9.0%、自己資本比率88.1%。事業別の売上高は、しまむら5,197億円(+4.4%、1,423店舗、PB「CLOSSHI」の機能性商品)、バースデイ814億円(+6.4%、343店舗)、アベイル704億円(+6.6%、323店舗)、シャンブル173億円(+11.7%)、台湾の思夢樂103億円。オンラインストアの店舗受取サービス、ASEANでの生産比率の拡大も。年215円の配当(配当性向35.4%)、2026年2月21日に1株を3株に分割し、2027年2月期は年80円・営業利益668億円(+8.7%)の予想。ファーストリテイリングとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

メル美しまむらって、ほかにどんなお店があるの?

プレ男決算短信を見ると、アベイル、バースデイ、シャンブル、ディバロもしまむらのグループなんだって。台湾にもお店があるみたい
企業分析の連載、214社目はしまむらです。2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年3月30日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のファーストリテイリング(ユニクロ)の強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、しまむら株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定の店や商品をすすめるものでもありません。
1. ひとことで言うと
衣料品の「しまむら」を中心に、「アベイル」「バースデイ」「シャンブル」「ディバロ」と、台湾の「思夢樂」の店を展開する会社
| 項目(日本基準・連結) | 2026年2月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 7,000億円 | +5.2% |
| 営業利益 | 615億円 | +3.8% |
| 営業利益率 | 8.8% | 前期 8.9% |
| 経常利益 | 637億円 | +5.1% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 445億円 | +6.1% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 9.0% | 前期 8.6% |
| 自己資本比率 | 88.1% | 前期 88.3% |
| 配当 | 年215円(配当性向35.4%) | 前期 200円 |
- 会社は、消費者の節約志向が根強く、衣料品の販売は厳しい環境が続いたとしています。記録的な猛暑で夏物は好調だった一方、秋物の動き出しが大きく遅れました
- 2026年2月21日に、1株を3株に分割しました(→株式分割と投資単位)
2. 何で稼いでいるか
| 事業 | 主な動き(決算短信の記載) | 売上高 | 店舗数 |
|---|---|---|---|
| しまむら | PB「CLOSSHI」の機能性商品(吸水速乾・吸湿発熱など)、高価格帯PB、キャラクターとのコラボ | 5,197億円(+4.4%) | 1,423店舗 |
| バースデイ | 新ブランドの展開、25周年企画、EC売上の大幅な増加 | 814億円(+6.4%) | 343店舗 |
| アベイル | 共同開発ブランド(JB)を中心としたトレンド提案、キャラクター商品 | 704億円(+6.6%) | 323店舗 |
| シャンブル | 25周年企画、新レイアウト型店舗 | 173億円(+11.7%) | 125店舗 |
| ディバロ | 靴、10月にオンラインストアを開設 | 10億円(+16.2%) | 19店舗 |
| 思夢樂(台湾) | 事業の再構築 | 103億円 | 45店舗 |
- 売上高の約74%が「しまむら」です(計算値)
- 日本国内の営業利益は608億円(+3.5%)です
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① プライベートブランドと共同開発ブランド
- 主力のPB「CLOSSHI」で、夏の「FIBER DRY」、冬の「FIBER HEAT」などの機能性商品が売上を引っぱりました。高価格帯のPBや、サプライヤーとの共同開発ブランド(JB)を強めたことで、一点単価が上がりました
② 店舗とオンラインの組み合わせ
- オンラインストアの「店舗受取サービス」の利用率が高く、店舗への来店による「あわせ買い」にもつながっています
③ とても厚い財務
- 自己資本比率は88.1%です。商品の調達では、ASEAN地域での生産比率を広げ、原材料価格や為替による仕入原価の上昇を抑えました
4. 弱み・リスク
① 天候と消費の節約志向
- 衣料品は天候の影響を受けます。会社は、消費者の節約志向が根強いとしています
② 原材料・物流費
- 原材料価格や物流費の高止まりを、企業収益を圧迫する要因に挙げています
③ 国内中心
- 売上のほとんどが日本国内です。台湾の思夢樂は事業の再構築を進めています
5. ライバルとの比較
衣料品のファーストリテイリング(ユニクロ)と並べます。会計基準(ファーストリテイリングはIFRS)・決算期・規模が大きく違うので、おおまかな比較です。
| しまむら(2026年2月期) | ファーストリテイリング(2025年8月期) | |
|---|---|---|
| 売上(売上収益) | 7,000億円(+5.2%) | 3兆4,005億円(+9.6%) |
| 営業利益 | 615億円(+3.8%) | 5,643億円(+12.6%) |
| 営業利益率 | 8.8% | 16.6% |
| ROE | 9.0% | 20.2% |
- しまむらは国内中心で、財務がとても厚いのが特徴です(→ファーストリテイリング(ユニクロ)の強みとは)。家具・インテリアの小売はニトリホールディングスの強みとはも
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
しまむらの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年2月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 「しまむら」の売上高・店舗数 | 5,197億円・1,423店舗 | 決算短信(経営成績) |
| 営業利益率 | 8.8% | 決算短信のサマリー |
| 会社の業績予想 | 2027年2月期 売上高7,292億円、営業利益668億円、当期純利益473億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年215円(分割前)、2027年2月期予想80円(分割後) | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

メル美PBの機能性商品とお店での受け取りが伸びているのね。天気で売れ行きが変わるから、季節ごとの動きも見ておきたいな
多くのブランドをもつ衣料品の会社はアンドエスティHD(旧アダストリア)の強みとはも参考にしてください。
ベビー・子ども用品の専門店の会社は西松屋チェーンの強みとはも参考にしてください。
まとめ
- しまむらは、しまむら・アベイル・バースデイ・シャンブル・ディバロなどの衣料品の会社
- 2026年2月期は売上高7,000億円(+5.2%)、営業利益615億円(+3.8%)
- 売上高の約74%が「しまむら」、PB「CLOSSHI」の機能性商品が伸びる
- 自己資本比率88.1%、2026年2月に1株を3株に分割
- 2027年2月期は営業利益668億円(+8.7%)の予想
参考文献
- しまむら. 2026年2月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年3月30日). https://www2.jpx.co.jp/disc/82270/140120260329592096.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- ファーストリテイリング. 有価証券報告書 第64期(2024年9月1日〜2025年8月31日). https://www.fastretailing.com/jp/ir/library/pdf/yuho202508.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。