オリエンタルランドの強みとは:東京ディズニーランド・東京ディズニーシーのテーマパークと、ディズニーホテル。2026年3月期は売上高7,045億円(+3.7%)、営業利益率23.9%と高い一方、人件費などのコスト増で営業利益1,684億円(−2.1%)。日本を拠点とするディズニークルーズも準備
オリエンタルランドを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月28日、東証の適時開示)で分析しました。売上高7,045億円(+3.7%)、営業利益1,684億円(−2.1%、営業利益率23.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,219億円(−1.8%)、ROE11.7%、自己資本比率67.5%。東京ディズニーシーの新エリア「ファンタジースプリングス」が通期で動き、テーマパークの入園者数は前年並み、ゲスト1人当たり売上高は増加。セグメント利益はテーマパーク1,305億円(−7.1%)、ホテル369億円(+20.9%、ファンタジースプリングスホテルの通期稼働で客室単価が上昇)。人件費や諸経費などのコストが増えました。2026年4月に、日本を拠点とするディズニークルーズの就航を目指す子会社オリエンタルランド・クルーズを設立。年15円の配当、2027年3月期は東京ディズニーシー25周年で増収の一方、賃金改定やホテルの修繕費で営業利益1,608億円(−4.5%)・年16円の予想。バンダイナムコとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

メル美ディズニーランドって、オリエンタルランドっていう会社が運営しているんだよね

プレ男お客さんの数や、1人が使うお金はどうなっているのかな
企業分析の連載、81社目はオリエンタルランドです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月28日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のバンダイナムコホールディングスの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、オリエンタルランド株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
1. ひとことで言うと
東京ディズニーランド・東京ディズニーシーと、ディズニーホテルなどを運営する会社
| 項目(日本基準・連結) | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 7,045億円 | +3.7% |
| 営業利益 | 1,684億円 | −2.1% |
| 営業利益率 | 23.9% | 前期 25.3% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 1,219億円 | −1.8% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 11.7% | 前期 12.9% |
| 自己資本比率 | 67.5% | 前期 67.9% |
| 配当 | 年15円(配当性向20.2%) | 前期 14円 |
- 東京ディズニーシーの新しいテーマポート「ファンタジースプリングス」が通期で動き、テーマパークの入園者数は前年並み、ゲスト1人当たり売上高は増加しました
- 一方、人件費や諸経費などのコストが増え、営業利益は減りました
2. 何で稼いでいるか
| セグメント | 中身 | 売上高 | セグメント利益 |
|---|---|---|---|
| テーマパーク | 東京ディズニーランド・東京ディズニーシー | 5,828億円(+3.0%) | 1,305億円(−7.1%) |
| ホテル | ディズニーホテルなど | 1,197億円(+7.5%) | 369億円(+20.9%) |
| その他 | イクスピアリ、モノレールなど | 219億円 | 5億円 |
- 利益の約8割がテーマパークです
- ホテルは、東京ディズニーシー・ファンタジースプリングスホテルが通期で動き、客室単価が上がりました
3. 強み
会社の資料で確かめられる事実から、強みと考えられる点を挙げます。
① 新しいエリアとイベント
- ファンタジースプリングスの通期稼働、「ダッフィー&フレンズ20周年」、10年ぶりにパレードを刷新した「ディズニー・クリスマス」などのイベントで、ゲスト1人当たり売上高が増えました
② 高い利益率と財務
- 営業利益率は23.9%、自己資本比率は67.5%です
③ 次の成長(クルーズ)
- 2026年4月3日に、日本を拠点とするディズニークルーズの就航を目指す子会社「オリエンタルランド・クルーズ」を設立しました
4. 弱み・リスク
① コストの増加
- 人件費や諸経費が増えました。2027年3月期も、従業員の賃金改定やホテルの修繕費などで、営業利益1,608億円(−4.5%)の予想です
② 入園者数の伸び
- 2026年3月期の入園者数は前年並みでした
5. ライバルとの比較
キャラクター(IP)でエンターテインメントを広げるバンダイナムコホールディングスと比べます。事業の中身(テーマパークと、おもちゃ・ゲーム)が違うので、おおまかな比較です。どちらも日本基準・2026年3月期です。
| オリエンタルランド | バンダイナムコ | |
|---|---|---|
| 売上高 | 7,045億円(+3.7%) | 1兆3,482億円(+8.6%) |
| 営業利益 | 1,684億円(−2.1%) | 1,895億円(+5.2%) |
| 営業利益率 | 23.9% | 14.1% |
| ROE | 11.7% | 17.0% |
- オリエンタルランドは利益率が高い一方、2026年3月期はコスト増で減益でした(→バンダイナムコホールディングスの強みとは)
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
オリエンタルランドの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年3月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| テーマパーク・ホテルのセグメント利益 | 1,305億円・369億円 | 決算短信(セグメント情報) |
| 入園者数・ゲスト1人当たり売上高の動き | 前年並み・増加 | 決算短信(経営成績) |
| 会社の業績予想 | 2027年3月期 売上高7,243億円、営業利益1,608億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年15円、2027年3月期予想16円 | 決算短信 |
- 2027年3月期は、東京ディズニーシー25周年のイベントで入園者数とゲスト1人当たり売上高の増加を見込んでいます
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ。旅行・移動の需要にかかわる会社はANAホールディングスの強みとはも

メル美お客さんの数は前年並みでも、1人当たりの売上が増えたのね。人件費が増えているのと、クルーズの計画も見ておきたいな
まとめ
- オリエンタルランドは、東京ディズニーリゾートのテーマパークとホテルの会社
- 2026年3月期は売上高7,045億円(+3.7%)、営業利益1,684億円(−2.1%)、営業利益率23.9%
- 利益の約8割がテーマパーク、ホテルは+20.9%
- 課題は人件費などのコスト増
- 日本を拠点とするディズニークルーズの会社を設立
参考文献
- オリエンタルランド. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年4月28日). https://www2.jpx.co.jp/disc/46610/140120260427511455.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
- バンダイナムコホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日). https://www.bandainamco.co.jp/files/1_2026E5B9B43E69C88E69C9F_E6B1BAE7AE97E79FADE4BFA1.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。