企業分析2026年10月10日

バンダイナムコホールディングスの強みとは:ガンダム・ドラゴンボールなどのIP(キャラクター)を、おもちゃ・ゲーム・アニメ・施設に横に広げる「IP軸戦略」。2026年3月期は売上高1兆3,482億円・営業利益1,895億円。利益の約6割はガンプラなどのトイホビー

バンダイナムコホールディングスを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日)で分析しました。売上高1兆3,482億円(+8.6%)、営業利益1,895億円(+5.2%、営業利益率14.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益1,407億円(+8.8%)、ROE17.0%。セグメント利益はトイホビー1,269億円(+24.2%。ガンプラ、コレクターズフィギュア、一番くじ、カード、たまごっちなど)、デジタル567億円(−17.3%。ELDEN RING NIGHTREIGNなどがヒットしたがタイトル編成の違いで減益)、映像音楽122億円、アミューズメント101億円。顧客の所在地別の売上は日本57.8%で、2028年3月期に海外売上比率50%以上が目標。2027年3月期は営業利益1,850億円(−2.4%)の予想。任天堂との比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

プレ男ガンプラもゲームもガシャポンも、全部バンダイナムコなんだって! いちばん稼いでるのはゲーム?

メル美たまごっちもそうだよね。キャラクターの会社って、どうやって稼ぐのかな

企業分析の連載、23社目はバンダイナムコホールディングスです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日)で確認しました。比較には、この連載の任天堂の強みとはで確認した任天堂の2026年3月期の数字を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、バンダイナムコ株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

1. ひとことで言うと

ガンダムなどのIP(キャラクターや作品)を、おもちゃ・ゲーム・アニメ・アミューズメント施設に横に広げて稼ぐ会社

項目(日本基準・連結) 2026年3月期 前期比
売上高 1兆3,482億円 +8.6%
営業利益 1,895億円 +5.2%
営業利益率 14.1% 前期 14.5%
親会社株主に帰属する当期純利益 1,407億円 +8.8%
ROE(自己資本当期純利益率) 17.0% 前期 17.3%
自己資本比率 72.3% 前期 71.9%
配当 年73円(配当性向33.6%) 前期 71円

2. 何で稼いでいるか

セグメント 主な中身(決算短信の記載から) 売上高 セグメント利益 前期比(利益)
トイホビー ガンプラ、コレクターズフィギュア、一番くじ、カード、ガシャポン、菓子・食品、たまごっち 6,740億円 1,269億円 +24.2%
デジタル アプリ(ネットワークコンテンツ)、家庭用ゲーム 4,766億円 567億円 −17.3%
映像音楽 ガンダムシリーズの映像作品、ラブライブ!など 955億円 122億円 +3.4%
アミューズメント 施設運営、業務用ゲーム 1,527億円 101億円 +19.8%
地域(顧客の所在地) 売上高 割合
日本 7,799億円 57.8%
アメリカ 2,292億円 17.0%
アジア 1,816億円 13.5%
ヨーロッパ 1,576億円 11.7%

3. 強み

会社の資料で確かめられる事実から、強みと考えられる点を挙げます。

① 1つのIPを、いくつもの事業で

② 大人向けの商品

③ 多彩なIPのポートフォリオ

4. 弱み・リスク

① ゲームの当たり外れ

② 関税

③ 日本の比重

④ 2027年3月期は減益の予想

5. ライバルとの比較

ゲーム・キャラクターの任天堂と比べます(どちらも日本基準・2026年3月期)。

バンダイナムコHD 任天堂
売上高 1兆3,482億円(+8.6%) 2兆3,130億円(+98.6%)
営業利益 1,895億円 3,601億円
営業利益率 14.1% 15.6%
稼ぎ方 IPをおもちゃ・ゲーム・映像・施設に広げる ゲーム機とソフト(Nintendo Switch 2など)

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

バンダイナムコの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2026年3月期 どこに書いてある
トイホビーのセグメント利益 1,269億円(+24.2%) 決算短信(セグメント別)
デジタルのセグメント利益 567億円(−17.3%) 決算短信(セグメント別)
海外売上の割合 日本以外42.2% 決算短信(地域ごとの情報)
営業利益率(目標は継続的に12%以上) 14.1% 決算短信
会社の業績予想 2027年3月期 営業利益1,850億円 決算短信のサマリー

メル美ゲームの会社と思ってたら、利益の中心はガンプラやフィギュア。1つのキャラクターをいろんな形で楽しめるようにしてるんだね

ゲームに集中する会社はカプコンの強みとはへ。

テーマパークの会社はオリエンタルランドの強みとはも参考にしてください。

映画とアニメのIPの会社は東宝の強みとはも参考にしてください。

キャラクターの物販とライセンスの会社はサンリオの強みとはも参考にしてください。

まとめ


参考文献

  1. バンダイナムコホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日). https://www.bandainamco.co.jp/files/1_2026E5B9B43E69C88E69C9F_E6B1BAE7AE97E79FADE4BFA1.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
  2. 任天堂. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月8日). https://www.nintendo.co.jp/ir/pdf/2026/260508.pdf (閲覧日:2026年10月5日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。