企業分析2026年10月12日

サンリオの強みとは:「ハローキティ」「クロミ」「マイメロディ」などのキャラクターの物販とライセンス。2026年3月期は売上高1,940億円(+33.9%)、営業利益778億円(+50.3%)で過去最高、営業利益率40.1%

サンリオを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年6月23日、東証の適時開示)で分析しました。売上高1,940億円(+33.9%)、営業利益778億円(+50.3%)、経常利益793億円(+48.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益546億円(+30.9%)で、いずれも過去最高。営業利益率40.1%、ROE41.6%、自己資本比率66.4%。売上の内訳は物販その他976億円・ロイヤリティ964億円。地域別の営業利益は日本538億円(+47.1%)、アジア162億円(+140.4%)、北米97億円、欧州8億円、南米8億円。テーマパークのサンリオピューロランドも増益。元常務取締役が米国子会社から報酬とは別に約2.5億円の経済的利益を受けていた件(2026年5月の特別調査委員会の報告)も。2026年4月に1株を5株に分割、2027年3月期は売上高2,298億円・営業利益895億円・年16円(分割後)の予想。バンダイナムコHDとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

メル美サンリオって、キャラクターのグッズを売っている会社だよね?

プレ男決算短信を見ると、グッズの物販と、キャラクターを使う権利の「ロイヤリティ」がほぼ半分ずつなんだって。営業利益率は40%もあるみたい

企業分析の連載、232社目はサンリオです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年6月23日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のバンダイナムコホールディングスの強みとはで確認した数字を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、サンリオ株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。

1. ひとことで言うと

「ハローキティ」「クロミ」「マイメロディ」「ポムポムプリン」などのキャラクターで、グッズの物販と、ほかの会社にキャラクターを使ってもらう「ライセンス(ロイヤリティ)」で稼ぐ会社。サンリオピューロランドなどのテーマパークも

項目(日本基準・連結) 2026年3月期 前期比
売上高 1,940億円 +33.9%
営業利益 778億円 +50.3%
営業利益率 40.1% 前期 35.8%
経常利益 793億円 +48.4%
親会社株主に帰属する当期純利益 546億円 +30.9%
ROE(自己資本当期純利益率) 41.6% 前期 48.6%
自己資本比率 66.4% 前期 52.9%
配当 年69円(分割前、配当性向30.4%) 前期 53円

2. 何で稼いでいるか

売上の種類 売上高 前期比
物販その他 976億円 +31.7%
ロイヤリティ 964億円 +36.3%
地域 売上高 営業利益 主な動き(決算短信の記載)
日本 1,135億円(+32.1%) 538億円(+47.1%) 国内客が大きく増え、新店も人気。ライセンスは飲料・外食・コスメなど幅広く伸びた
アジア 380億円(+62.6%) 162億円(+140.4%) 物販・ロイヤリティとも大きく増加
北米 275億円(+0.4%) 97億円(+10.0%) ロイヤリティは横ばい
欧州 115億円(+85.4%) 8億円(−47.1%) ロイヤリティは増加
南米 33億円(+84.5%) 8億円(+60.4%) ロイヤリティが増加

3. 強み

会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。

① たくさんの人気キャラクター

② 利益率の高いライセンス

③ 会員サービス

4. 弱み・リスク

① ガバナンスの問題

② 人気の移り変わり

③ 北米の伸び悩み

5. ライバルとの比較

キャラクター(IP)を軸にするバンダイナムコホールディングスと並べます。事業の中身(バンダイナムコはゲームや玩具の比重が大きい)と規模が違うので、おおまかな比較です。どちらも2026年3月期です。

サンリオ バンダイナムコHD
売上高 1,940億円(+33.9%) 1兆3,482億円(+8.6%)
営業利益 778億円(+50.3%) 1,895億円(+5.2%)
営業利益率 40.1% 14.1%
ROE 41.6% 17.0%
自己資本比率 66.4% 72.3%

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

サンリオの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2026年3月期 どこに書いてある
ロイヤリティの売上高 964億円 決算短信(報告セグメント)
地域別の営業利益 日本538億円、アジア162億円 決算短信(報告セグメント)
営業利益率 40.1% 決算短信(経営成績の概況)
会社の業績予想 2027年3月期 売上高2,298億円、営業利益895億円、当期純利益638億円 決算短信のサマリー
配当 年69円(分割前)、2027年3月期予想16円(分割後) 決算短信

プレ男キャラクターの力で、すごく高い利益率なんだね。ガバナンスの立て直しも見ておかないと

まとめ


参考文献

  1. サンリオ. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年6月23日). https://www2.jpx.co.jp/disc/81360/140120260623576716.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
  2. バンダイナムコホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日). https://www.bandainamco.co.jp/files/1_2026E5B9B43E69C88E69C9F_E6B1BAE7AE97E79FADE4BFA1.pdf (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。