カプコンの強みとは:「バイオハザード」「モンスターハンター」「ストリートファイター」などのゲームを世界で売る。2026年3月期は売上高1,953億円・営業利益753億円で13期連続の営業増益、営業利益率38.5%。販売本数5,907万本の8割以上が過去の作品(リピート)
カプコンを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日)で分析しました。売上高1,953億円(+15.2%)、営業利益753億円(+14.5%、営業利益率38.5%)で13期連続の営業増益、親会社株主に帰属する当期純利益546億円(+12.7%)、ROE22.1%、自己資本比率78.8%。デジタルコンテンツ事業は売上高1,443億円・営業利益706億円で、253タイトルを244の国・地域で販売し、販売本数5,907万本のうちリピートタイトルが4,946万本。2月発売の『バイオハザード レクイエム』は600万本を突破、『モンスターハンターワイルズ』は累計1,100万本を突破。アミューズメント施設事業(61店舗)は営業利益32億円、スマートパチスロなどのアミューズメント機器事業は営業利益100億円(+49.7%)。年45円の配当、2027年3月期は営業利益830億円・年46円の予想。バンダイナムコとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

プレ男モンハンもバイオもストリートファイターもカプコンだよね! 新作が出る年だけもうかるの?

メル美昔のゲームも、セールのときによく買われてる気がするよ
企業分析の連載、55社目はカプコンです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日)で確認しました。比較には、この連載のバンダイナムコホールディングスの強みとはで確認したバンダイナムコの数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、カプコン株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
1. ひとことで言うと
「バイオハザード」「モンスターハンター」「ストリートファイター」などのゲームを世界で売り、ゲームセンターやパチスロ機の事業も持つ会社
| 項目(日本基準・連結) | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,953億円 | +15.2% |
| 営業利益 | 753億円 | +14.5% |
| 営業利益率 | 38.5% | 前期 38.8% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 546億円 | +12.7% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 22.1% | 前期 23.0% |
| 自己資本比率 | 78.8% | 前期 72.3% |
| 配当 | 年45円(配当性向34.5%) | 前期 40円 |
- 13期連続の営業増益です
2. 何で稼いでいるか
| セグメント | 中身(決算短信の記載から) | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|---|
| デジタルコンテンツ | 家庭用ゲーム、PC・モバイル | 1,443億円(+15.3%) | 706億円(+8.4%) |
| アミューズメント機器 | スマートパチスロ | 178億円(+13.9%) | 100億円(+49.7%) |
| アミューズメント施設 | ゲームセンター、キャラクターグッズの店など61店舗 | 257億円(+12.8%) | 32億円(+31.6%) |
| その他 | eスポーツ、映像、キャラクタービジネス |
- 利益のほとんどはデジタルコンテンツ(ゲーム)です
販売本数の中身
| 2026年3月期 | 前期 | |
|---|---|---|
| 販売本数(合計) | 5,907万本 | 5,187万本 |
| うちリピートタイトル(過去の作品) | 4,946万本 | 3,949万本 |
- 販売本数の8割以上が、発売から時間がたった過去の作品(リピートタイトル)です。価格施策や新しいゲーム機への移植、映像作品との連携で売れ続けています
3. 強み
会社の資料で確かめられる事実から、強みと考えられる点を挙げます。
① 売れ続ける過去の作品
- 『モンスターハンターワイルズ』(2025年2月発売)は累計1,100万本、『ストリートファイター6』は累計600万本を突破。過去作も販売が伸びました
② 大型の新作
- 2026年2月発売の『バイオハザード レクイエム』は、全世界で販売本数600万本を突破しました
③ 世界での販売とIPの広がり
- 253タイトルを244の国・地域で販売。Netflixのアニメ『Devil May Cry』、「ストリートファイター」のハリウッド実写映画など、映像化で作品の認知を広げています。会社は年間1億本の販売を目指すとしています
4. 弱み・リスク
① 新作の当たり外れ
- ゲームは作品ごとの売れ行きで業績が大きく変わります。会社は、コンテンツの提供チャネルの増加、デバイスの多様化、生成AIの普及などの技術革新で、事業を取り巻く環境が急速に変化しているとしています
② 開発費と発売時期
- 大型タイトルの開発には時間と費用がかかり、発売時期のずれが業績に影響します
③ 営業キャッシュ・フロー
- 営業活動によるキャッシュ・フローは314億円(前期676億円)と減りました
5. ライバルとの比較
ゲームとキャラクターの会社、バンダイナムコホールディングスと比べます。どちらも日本基準・2026年3月期です。
| カプコン | バンダイナムコ | |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,953億円(+15.2%) | 1兆3,482億円(+8.6%) |
| 営業利益 | 753億円(+14.5%) | 1,895億円(+5.2%) |
| 営業利益率 | 38.5% | 14.1% |
| ROE | 22.1% | 17.0% |
- 規模はバンダイナムコが大きく、利益率はゲームに集中するカプコンがとても高いです(→バンダイナムコホールディングスの強みとは)。ゲーム機も持つ会社は任天堂の強みとはへ
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
カプコンの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年3月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 販売本数(合計・リピート) | 5,907万本・4,946万本 | 決算短信(経営成績) |
| デジタルコンテンツの営業利益 | 706億円 | 決算短信(セグメント) |
| 営業利益の連続増益 | 13期連続 | 決算短信 |
| 会社の業績予想 | 2027年3月期 売上高2,100億円、営業利益830億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年45円、2027年3月期予想46円 | 決算短信 |
- 会社は中期経営目標として「毎期10%営業利益増益」を掲げています
- 会社は年次で業績を管理しているので、業績予想は通期だけを出しています
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

メル美新作だけじゃなくて、昔の作品が何年も売れ続けているのね。それが高い利益率のひみつなんだ
サッカーゲームや遊戯王の会社はコナミグループの強みとはも参考にしてください。
ほかのゲームの会社はスクウェア・エニックス・ホールディングスの強みとはとセガサミーホールディングスの強みとはも参考にしてください。
まとめ
- カプコンは、「バイオハザード」「モンスターハンター」「ストリートファイター」などのゲームの会社
- 2026年3月期は営業利益753億円(+14.5%)、13期連続の営業増益、営業利益率38.5%
- 販売本数5,907万本の8割以上がリピートタイトル
- 新作『バイオハザード レクイエム』は600万本を突破
- リスクは作品ごとの売れ行きと発売時期
参考文献
- カプコン. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日). https://www.capcom.co.jp/ir/data/pdf/result/2026/full/result_2026_full_01.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
- バンダイナムコホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日). https://www.bandainamco.co.jp/files/1_2026E5B9B43E69C88E69C9F_E6B1BAE7AE97E79FADE4BFA1.pdf (閲覧日:2026年10月10日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。