企業分析2026年10月12日

セガサミーホールディングスの強みとは:「ソニック」などのゲームやアニメのエンタテインメントコンテンツと、パチスロ・パチンコの遊技機が二本柱、海外のゲーミングも。2026年3月期は売上高4,875億円(+13.7%)、Rovioなどの減損で当期純損失58億円

セガサミーホールディングスを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日)で分析しました。売上高4,875億円(+13.7%)、営業利益471億円(−2.1%、営業利益率9.7%)、経常利益542億円(+2.1%)、親会社株主に帰属する当期純損失58億円(Rovioののれん・無形資産などの減損損失546億円)、ROE−1.6%、自己資本比率56.5%。セグメントの経常利益は、エンタテインメントコンテンツ344億円(−17.8%、一部タイトルの計画未達とRovioの低迷、映像分野とライセンスアウト収入は好調)、遊技機333億円(+58.8%、パチスロの販売が好調)、ゲーミングは8億円の損失(GAN・Stakelogicの取り込み、ゲーミング機器販売は過去最高)。年55円の配当(DOE3%以上を基準)、約200億円の自己株式取得。2027年3月期は売上高5,100億円・営業利益445億円・当期純利益325億円・年55円の予想。スクウェア・エニックス・コナミとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

目次
  1. 1. ひとことで言うと
  2. 2. 何で稼いでいるか
  3. 3. 強み
  4. 4. 弱み・リスク
  5. 5. ライバルとの比較
  6. 6. 投資プレイヤー的チェックポイント
  7. まとめ

プレ男セガって、ゲームの会社だよね。セガサミーは何をしているの?

メル美決算短信を見ると、ゲームやアニメの事業と、パチスロ・パチンコの機械の事業が二本柱なんだって。海外のゲーミング事業もあるみたい

企業分析の連載、193社目はセガサミーホールディングスです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日)で確認しました。比較には、この連載のスクウェア・エニックス・ホールディングスの強みとは・コナミグループの強みとはで確認した数字を使っています。

この記事は会社のしくみと数字の解説で、セガサミーホールディングス株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。ゲームや遊技をすすめるものでもありません。

1. ひとことで言うと

家庭用ゲーム・F2Pゲーム・アニメ・アミューズメント機器・玩具の「エンタテインメントコンテンツ」、パチスロ・パチンコ機の「遊技機」、海外のオンラインゲーミング・統合型リゾート・ゲーミング機器の「ゲーミング」を手がける会社

項目(日本基準・連結) 2026年3月期 前期比
売上高 4,875億円 +13.7%
営業利益 471億円 −2.1%
営業利益率 9.7% 前期 11.2%
経常利益 542億円 +2.1%
親会社株主に帰属する当期純損益 −58億円 前期 451億円
ROE(自己資本当期純利益率) −1.6% 前期 12.2%
自己資本比率 56.5% 前期 59.1%
配当 年55円 前期 52円

2. 何で稼いでいるか

セグメント利益は経常利益の段階の数字です。

セグメント 主な動き(決算短信の記載) 売上高 経常利益
エンタテインメントコンテンツ 「ソニック」など主力IPの新作、一部タイトルの計画未達、Rovioの低迷、映像とライセンスアウト収入は好調 3,272億円(+1.6%) 344億円(−17.8%)
遊技機 パチスロの各タイトルの販売が好調 1,322億円(+35.9%) 333億円(+58.8%)
ゲーミング GAN・Stakelogicの取り込み、ゲーミング機器販売は過去最高、韓国のパラダイスシティの持分法利益も過去最高 253億円(+362.6%) −8億円

3. 強み

会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。

① 主力IPとトランスメディア展開

② 遊技機の好調

③ 株主還元の方針

4. 弱み・リスク

① 買収した会社の減損

② 遊技機市場の縮小

③ ゲーミングの先行投資

5. ライバルとの比較

ゲームなどのエンタメの会社と比べます。会計基準(コナミはIFRS)と事業の中身が違うので、おおまかな比較です。3社とも2026年3月期です。

セガサミーHD スクウェア・エニックスHD コナミグループ
売上高 4,875億円(+13.7%) 2,977億円(−8.3%) 4,937億円(+17.1%)
営業利益 471億円(−2.1%) 547億円(+34.9%) 1,359億円(+33.3%)
営業利益率 9.7% 18.4% 27.5%
ROE −1.6% 8.7% 19.1%

6. 投資プレイヤー的チェックポイント

セガサミーHDの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。

見ておく数字 2026年3月期 どこに書いてある
エンタテインメントコンテンツの経常利益 344億円 決算短信(事業別の状況)
遊技機の経常利益 333億円 決算短信(事業別の状況)
減損損失 546億円 決算短信(損益計算書)
会社の業績予想 2027年3月期 売上高5,100億円、営業利益445億円、当期純利益325億円 決算短信(今後の見通し)
配当 年55円、2027年3月期予想55円 決算短信

プレ男ゲームと遊技機の二本柱なんだね。買収した会社の業績がどうなるかも見ておこう

まとめ


参考文献

  1. セガサミーホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月12日). https://www.segasammy.co.jp/cms/wp-content/uploads/pdf/ja/ir/20260512_q4_tanshin_j.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
  2. スクウェア・エニックス・ホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月14日). https://www2.jpx.co.jp/disc/96840/140120260514533836.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
  3. コナミグループ. 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月8日). https://www2.jpx.co.jp/disc/97660/140120260508519554.pdf (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。