コナミグループの強みとは:「eFootball」「遊戯王」「パワプロ・プロスピ」などのデジタルエンタテインメントが事業利益の9割超。2026年3月期は売上高4,937億円(+17.1%)・事業利益1,436億円(+31.6%)。アーケード、カジノ機器、スポーツクラブも
コナミグループを、2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月8日、東証の適時開示)で分析しました。売上高4,937億円(+17.1%)、事業利益1,436億円(+31.6%)、営業利益1,359億円(+33.3%、営業利益率27.5%)、親会社の所有者に帰属する当期利益1,000億円(+33.9%)、ROE19.1%、親会社所有者帰属持分比率75.4%。事業別では、デジタルエンタテインメント(モバイル・家庭用ゲーム、カードゲーム)が売上高3,710億円(+21.5%)・事業利益1,360億円(+37.5%)。「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER」は世界累計出荷200万本超、「eFootball」はシリーズ累計10億ダウンロード超(2026年4月時点)。アーケードゲーム68億円、ゲーミング&システム(カジノ機器)37億円(−50.4%、米国の関税措置など)、スポーツ(スポーツクラブ・スクール)34億円。配当性向30%で年221.5円、2027年3月期は事業利益1,500億円・年224円の予想。カプコンとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

プレ男コナミって、サッカーゲームや遊戯王の会社だよね。スポーツクラブもやってるって本当?

メル美決算短信には「スポーツ事業」があるよ。でも利益のほとんどはゲームなんだって
企業分析の連載、99社目はコナミグループです。2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月8日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のカプコンの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、コナミグループ株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。特定のゲームをすすめるものでもありません。
1. ひとことで言うと
モバイル・家庭用ゲームやカードゲーム(デジタルエンタテインメント)を中心に、アーケードゲーム、カジノ向けのゲーミング機器、スポーツクラブも運営する会社
| 項目(IFRS・連結) | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 4,937億円 | +17.1% |
| 事業利益 | 1,436億円 | +31.6% |
| 営業利益 | 1,359億円 | +33.3% |
| 営業利益率 | 27.5% | 前期 24.2% |
| 親会社の所有者に帰属する当期利益 | 1,000億円 | +33.9% |
| ROE(親会社所有者帰属持分当期利益率) | 19.1% | 前期 16.4% |
| 親会社所有者帰属持分比率 | 75.4% | 前期 72.5% |
| 配当 | 年221.5円(配当性向30.0%) | 前期 165.5円 |
- 事業利益は、売上高から売上原価と販売費及び一般管理費を引いた、会社独自の利益です
- 配当性向は前期・当期とも30.0%で、利益に合わせて配当が動いています
2. 何で稼いでいるか
| 事業 | 中身(決算短信の記載) | 売上高 | 事業利益 |
|---|---|---|---|
| デジタルエンタテインメント | モバイルゲーム、家庭用ゲーム、カードゲームなど | 3,710億円(+21.5%) | 1,360億円(+37.5%) |
| アーケードゲーム | アーケードゲームの企画・制作・販売 | 264億円(+9.6%) | 68億円(+4.8%) |
| スポーツ | スポーツ施設の運営、スクールの運営 | 495億円(+1.9%) | 34億円(+52.9%) |
| ゲーミング&システム | ゲーミング機器、カジノマネジメントシステム | 431億円(+1.0%) | 37億円(−50.4%) |
- 事業利益の9割超がデジタルエンタテインメントです(4事業の合計1,499億円のうち約91%。計算値)
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① 長く続くシリーズ
- 家庭用・PC・モバイルで配信中の「eFootball」は、シリーズ累計10億ダウンロードを超えた(2026年4月時点)としています。「遊戯王 マスターデュエル」は9,000万ダウンロードの記念施策を行いました
② 新作のヒット
- 「METAL GEAR SOLID Δ: SNAKE EATER」は世界累計出荷本数200万本を突破し、「SILENT HILL f」「桃太郎電鉄2」なども発売しました
③ 高い利益率と財務
- 営業利益率27.5%、ROE19.1%、親会社所有者帰属持分比率75.4%です
4. 弱み・リスク
① デジタルエンタテインメントへの集中
- 利益の9割超が1つの事業です。ヒット作や長く続くタイトルの動きに左右されます
② ゲーミング&システムの減益
- 米国の関税措置や、新しい筐体の発売前の買い控えの影響で、事業利益が50.4%減りました
③ 2027年3月期の伸びの鈍化
- 2027年3月期は、売上高5,050億円(+2.3%)、事業利益1,500億円(+4.5%)と、伸びが小さくなる予想です
5. ライバルとの比較
ゲーム会社のカプコンと比べます。会計基準(カプコンは日本基準)と事業の中身が違うので、おおまかな比較です(どちらも2026年3月期)。
| コナミグループ | カプコン | |
|---|---|---|
| 売上高 | 4,937億円(+17.1%) | 1,953億円(+15.2%) |
| 営業利益 | 1,359億円(+33.3%) | 753億円(+14.5%) |
| 営業利益率 | 27.5% | 38.5% |
| ROE | 19.1% | 22.1% |
- 規模はコナミが大きく、利益率はカプコンが高い形です(→カプコンの強みとは)。ゲーム機の会社は任天堂の強みとは、キャラクターの会社はバンダイナムコホールディングスの強みとはも
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
コナミの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年3月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| デジタルエンタテインメントの事業利益 | 1,360億円 | 決算短信(セグメント) |
| 主なタイトルの出荷本数・ダウンロード数 | eFootball 累計10億DL超など | 決算短信(経営成績) |
| 会社の業績予想 | 2027年3月期 売上高5,050億円、事業利益1,500億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年221.5円、2027年3月期予想224円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

プレ男サッカーゲームや遊戯王が長く稼いでいるんだね。来年は伸びがゆるやかになる予想だから、新作の動きも見ておこう
まとめ
- コナミは、デジタルエンタテインメントを中心に、アーケード・カジノ機器・スポーツクラブも持つ会社
- 2026年3月期は売上高4,937億円、事業利益1,436億円(+31.6%)
- 事業利益の9割超がデジタルエンタテインメント
- eFootball(累計10億DL超)、メタルギアの新作(200万本超)など
- 配当性向30%。2027年3月期は事業利益1,500億円の予想
参考文献
- コナミグループ. 2026年3月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年5月8日). https://www2.jpx.co.jp/disc/97660/140120260508519554.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- カプコン. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日). https://www.capcom.co.jp/ir/data/pdf/result/2026/full/result_2026_full_01.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。