株の値段の決まり方:成行と指値、板寄せとザラバ、特別気配、ストップ高・ストップ安(制限値幅)。取引時間は9時〜11時30分と12時30分〜15時30分(日本取引所グループ)
株の売買で値段がどう決まるかを、日本取引所グループ(JPX)の「内国株の売買制度」のページ(売買立会時、売買成立の方法、特別気配の更新値幅、制限値幅、呼値の単位)でまとめました。東証の取引時間は午前9時〜11時30分(前場)と12時30分〜15時30分(後場)。注文は、値段を決めない成行注文と、値段を決める指値注文が基本で、価格優先・時間優先の原則で売買が成立します。寄付き・引けなどは板寄せ方式、そのあいだはザラバ方式。急な値動きを抑える特別気配(例:1,000円の次は1,030円まで)と、1日の値動きの幅を決める制限値幅(例:基準値段800円なら上下150円)、ストップ配分、クロージング・オークションも。

プレ男ニュースで「ストップ高」って聞いたけど、株の値段ってどこまでも上がるわけじゃないの?

メル美1日に動ける幅が決まっているみたい。注文の出し方や、値段の決まり方のルールも見てみよう
今回は、株の値段の決まり方です。日本取引所グループ(JPX)の「内国株の売買制度」のページ(売買立会時、売買成立の方法、特別気配の更新値幅、制限値幅、呼値の単位)で確認しました(2026年10月12日閲覧)。
この記事はしくみの説明です。特定の株の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
取引時間
| 立会時間 | 注文の受付 | |
|---|---|---|
| 午前立会(前場、ぜんば) | 9時〜11時30分 | 8時から |
| 午後立会(後場、ごば) | 12時30分〜15時30分 | 12時5分から |
- 土日、祝日・休日、1月1日〜3日、12月31日は休業日で、取引はありません
注文の種類:成行と指値
| 注文 | 中身 |
|---|---|
| 成行注文 | どの値段でもよいから、買いたい/売りたいという注文 |
| 指値注文 | ○○円(以下)で買いたい、○○円(以上)で売りたいという注文 |
- このほか、寄付きや引けに執行することを条件にした注文(寄付条件付注文・引条件注文)、不成注文、IOC注文があります
- 成行注文は「いくらでもよい」注文なので、指値注文より優先されます
売買が成立するルール
- 東証の売買は競争売買で、2つの原則にしたがいます
- 価格優先の原則:売りは安い注文、買いは高い注文が優先
- 時間優先の原則:同じ値段なら、先に出された注文が優先
- 値段の決め方は2つあります
| 板寄せ方式 | ザラバ方式 | |
|---|---|---|
| いつ | 立会の開始時・終了時、売買中断後の再開時など | そのあいだ(寄付きと引けのあいだ) |
| 値段 | 売り注文と買い注文から合致する値段を求め、1つの値段で成立 | 原則にしたがって、合致したものから順に成立 |
- 立会の開始時などは、それまでに出された注文を同時に出されたものとして扱います(同時呼値)
- 終値をわかりやすく決めるため、15時25分から5分間の注文受付(プレ・クロージング)のあと、15時30分に板寄せをします(クロージング・オークション)

メル美朝いちばんと最後は、たまった注文をまとめて1つの値段で決めるのね
急な値動きを抑える「特別気配」
- 東証は、直前の値段から一定の幅(更新値幅)の範囲内のときだけ、すぐに次の売買を成立させます
- JPXの例では、直前の約定値段が1,000円のとき、次の約定が1,050円になりそうな場合、更新値幅は30円なので、すぐには成立させず、1,030円の特別気配を表示して反対の注文を待ちます
- 反対の注文が来ない場合は、3分間隔で特別気配を更新して、少しずつ売買が成立する値段に近づけます
| 気配の値段(一部) | 更新値幅 |
|---|---|
| 200円未満 | 上下5円 |
| 1,000円未満 | 15円 |
| 1,500円未満 | 30円 |
| 5,000円未満 | 70円 |
| 10,000円未満 | 150円 |
1日の値動きの上限:制限値幅(ストップ高・ストップ安)
- 東証は、1日の値動きの幅を値段の水準ごとに制限しています。これが制限値幅です
- 基準は、前日の終値などの基準値段です。制限値幅の上限まで上がることをストップ高、下限まで下がることをストップ安といいます
| 基準値段(一部) | 制限値幅 |
|---|---|
| 100円未満 | 上下30円 |
| 500円未満 | 80円 |
| 1,000円未満 | 150円 |
| 3,000円未満 | 500円 |
| 10,000円未満 | 1,500円 |
- たとえば基準値段が800円なら制限値幅は上下150円で、その日は650円〜950円の範囲でしか売買が成立しません(表からの計算例)
- 2営業日続けてストップ高(安)のまま売買が成立しないなど、決められた条件にあてはまると、翌営業日から制限値幅を広げることがあります
ストップ配分
- ストップ高(安)で注文が大きく偏り、ふつうのルールでは終値が成立しないときは、ストップ配分という方法で、引けに証券会社ごとに株を割り当てます
- 1売買単位でも配分できれば成立するので、配分されない証券会社が出ることもあります。証券会社から個人への割り当ては、各社のルールによります

プレ男ストップ高の株に買い注文を出しても、買えるとは限らないんだね
呼値の単位(値段の刻み)
- 注文できる値段の刻みを呼値の単位といいます。銘柄と値段の水準で決まっています
- たとえば、TOPIX500の構成銘柄なら1,000円以下は0.1円刻み、その他の銘柄は1円刻みです
- 売買の単位は、内国株では100株です(→単元株と単元未満株(1株から買える株)のしくみ)
個人投資家にとって
- 成行注文は早く成立しやすい一方、思っていない値段で成立することがあります。指値注文は値段を決められる一方、成立しないことがあります
- 短い時間で売買をくり返すときの注意はデイトレードのしくみとリスク、株式投資の全体は株式投資の基礎へ
まとめ
- 取引時間は9時〜11時30分と12時30分〜15時30分
- 注文は成行と指値が基本で、価格優先・時間優先で成立する
- 寄付き・引けは板寄せ、そのあいだはザラバ
- 急な値動きは特別気配、1日の値動きの幅は制限値幅(ストップ高・ストップ安)で抑える
- ストップ高でも買えるとは限らない(ストップ配分)
参考文献
- 日本取引所グループ. 売買立会時(立会時間). https://www.jpx.co.jp/equities/trading/domestic/01.html (閲覧日:2026年10月12日)
- 日本取引所グループ. 売買単位. https://www.jpx.co.jp/equities/trading/domestic/03.html (閲覧日:2026年10月12日)
- 日本取引所グループ. 売買成立の方法. https://www.jpx.co.jp/equities/trading/domestic/04.html (閲覧日:2026年10月12日)
- 日本取引所グループ. 特別気配の更新値幅. https://www.jpx.co.jp/equities/trading/domestic/05.html (閲覧日:2026年10月12日)
- 日本取引所グループ. 制限値幅. https://www.jpx.co.jp/equities/trading/domestic/06.html (閲覧日:2026年10月12日)
- 日本取引所グループ. 呼値の単位. https://www.jpx.co.jp/equities/trading/domestic/07.html (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。