センコーグループホールディングスの強みとは:物流を中心に、商事・貿易、ライフサポートなども行う会社。2026年3月期は営業収益8,996億円(+5.3%)、営業利益370億円(+5.9%)。M&Aを続け、2027年3月期は営業収益1兆円超の予想
センコーグループホールディングスを、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日、東証の適時開示)で分析しました。営業収益8,996億円(+5.3%)、営業利益370億円(+5.9%、営業利益率4.1%)、経常利益352億円(+4.4%)、親会社株主に帰属する当期純利益193億円(+3.8%)、ROE8.7%(中期経営計画の目標は10%以上)、自己資本比率27.6%。セグメントは物流5,744億円(利益341億円)、商事・貿易1,930億円(37億円)、ライフサポート685億円(19億円)、ビジネスサポート176億円、プロダクト458億円。浦和物流センターなど物流拠点を開設、トラック中継輸送の「TSUNAGU STATION」を新富士・広島に開設。丸運、ベリテ、東宝総合警備保障、インド・シンガポールの会社などをグループに。年50円の配当(配当性向44.0%)、2027年3月期は営業収益1兆200億円・営業利益430億円・年56円の予想。SGホールディングス・NIPPON EXPRESSホールディングスとの比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

プレ男センコーって、物流の会社だよね

メル美決算短信だと、物流が中心だけど、商事・貿易や警備の会社などもグループに加えているんだって
企業分析の連載、288社目はセンコーグループホールディングスです。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載のSGホールディングスの強みとは・NIPPON EXPRESSホールディングスの強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、センコーグループホールディングス株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
1. ひとことで言うと
物流事業を中心に、商事・貿易、ライフサポート、ビジネスサポート、プロダクトの5つの事業をもつ会社。M&Aでグループを広げている
| 項目(日本基準・連結) | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 営業収益 | 8,996億円 | +5.3% |
| 営業利益 | 370億円 | +5.9% |
| 営業利益率(決算短信の値) | 4.1% | 前期 4.1% |
| 経常利益 | 352億円 | +4.4% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 193億円 | +3.8% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 8.7% | 前期 9.4% |
| 自己資本比率 | 27.6% | 前期 30.2% |
| 配当 | 年50円(配当性向44.0%) | 前期 46円 |
2. 何で稼いでいるか
| セグメント | 主な動き(決算短信の記載) | 営業収益 | セグメント利益 |
|---|---|---|---|
| 物流 | 拡販、料金改定、M&A | 5,744億円(+4.3%) | 341億円(+5.2%) |
| 商事・貿易 | M&A、価格改定 | 1,930億円(+8.4%) | 37億円(+26.4%) |
| ライフサポート | M&A、新規出店 | 685億円(+8.7%) | 19億円(+61.6%) |
| プロダクト | 節約志向で販売数量が減少、価格改定 | 458億円(−2.9%) | 7億円(+115.8%) |
| ビジネスサポート | M&A、ホテル事業の改善。外注費の増加 | 176億円(+13.3%) | 27億円(−4.0%) |
- 利益の大部分は物流事業です
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① 物流拠点の拡大
- 1年で、グループ最大の「浦和物流センター」など、各地に物流センターを開設しました
② トラックの中継輸送
- トラックの中継輸送の大型施設「TSUNAGU STATION」を、浜松に続いて新富士と広島に開設しました
③ M&Aによる拡大
- 重量物やエネルギー関連の輸送の丸運、宝飾品の小売のベリテ、警備の東宝総合警備保障、インドとシンガポールの会社などをグループに加えました
4. 弱み・リスク
① コストの上昇
- 会社は、物価や人件費などのコスト上昇が続いているとしています
② 財務の負担
- 自己資本比率は30.2%から27.6%に下がりました
③ ROEの目標
- 中期経営計画の目標はROE10%以上ですが、2026年3月期は8.7%でした
5. ライバルとの比較
物流の会社と並べます。決算期・会計基準(NXはIFRS)と事業の中身が違うので、おおまかな比較です。
| センコーGHD(2026年3月期) | SGHD(2026年3月期) | NXHD(2025年12月期) | |
|---|---|---|---|
| 営業収益(売上収益) | 8,996億円(+5.3%) | 1兆6,448億円(+11.2%) | 2兆5,748億円(−0.1%) |
| 営業利益 | 370億円(+5.9%) | 902億円(+2.7%) | 514億円(+4.9%) |
| 営業利益率 | 4.1% | 5.5% | 2.0% |
| ROE | 8.7% | 10.5% | 0.3% |
| 自己資本(親会社所有者帰属持分)比率 | 27.6% | 44.4% | 34.3% |
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
センコーGHDの決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年3月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 物流事業のセグメント利益 | 341億円 | 決算短信(セグメント別の状況) |
| ROE | 8.7%(目標10%以上) | 決算短信(経営成績の概況) |
| 自己資本比率 | 27.6% | 決算短信のサマリー |
| 会社の業績予想 | 2027年3月期 営業収益1兆200億円、営業利益430億円、当期純利益234億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年50円、2027年3月期予想56円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

プレ男M&Aで大きくなっている会社は、自己資本比率やROEがどう動くかも見ておきたいね
まとめ
- センコーGHDは、物流を中心に5つの事業をもつ会社
- 2026年3月期は営業収益8,996億円(+5.3%)、営業利益370億円(+5.9%)
- 物流拠点や中継輸送の施設「TSUNAGU STATION」を開設
- 丸運などのM&Aでグループを拡大、自己資本比率は27.6%
- 2027年3月期は営業収益1兆200億円・営業利益430億円の予想
参考文献
- センコーグループホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日). https://www2.jpx.co.jp/disc/90690/140120260513529472.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- SGホールディングス. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月8日). https://www2.jpx.co.jp/disc/91430/140120260508520546.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- NIPPON EXPRESSホールディングス. 2025年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)(2026年2月13日). https://pdf.irpocket.com/C9147/YpwX/xR9Z/nTUC.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。