若築建設の強みとは:土木・建築の建設事業が中心の会社。2026年3月期は大型工事が進み売上高1,047億円(+21.1%)、営業利益66億円(+27.4%)。個別の受注は1,279億円(+23.1%)、繰越高1,496億円
若築建設を、2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月14日、東証の適時開示)で分析しました。売上高1,047億円(+21.1%)、営業利益66億円(+27.4%、営業利益率6.3%)、経常利益64億円(+22.9%)、親会社株主に帰属する当期純利益44億円(+18.4%)、ROE8.5%、自己資本比率44.1%(前期52.6%)。建設事業は売上高1,028億円(+21.2%)・営業利益84億円(+18.3%)、不動産事業は売上高4億円・営業利益2億円。土木・建築ともに大型工事を受注し、個別の受注高1,279億円(+23.1%)、繰越高1,496億円(+21.6%)。販管費はDX・人的投資で+5.9%。年135円の配当(配当性向39.3%)、2027年3月期は売上高1,160億円・営業利益71億円・年145円の予想。五洋建設・淺沼組との比較と、見ておくべき数字も。売買をすすめるものではありません。

プレ男若築建設って、どんな会社なの?

メル美決算短信だと、土木と建築の建設事業が中心なんだって。大型の工事が進んで、売上が2割増えたみたい
企業分析の連載、307社目は若築建設です。2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月14日)で確認しました。会社のサイトは今回の確認方法では読めなかったため、東京証券取引所の適時開示に載っている同じ決算短信を使っています。比較には、この連載の五洋建設の強みとは・淺沼組の強みとはで確認した数字を使っています。
この記事は会社のしくみと数字の解説で、若築建設株の売買をすすめるものではありません。目標株価や「買い時」も書きません。投資判断はご自身の責任でお願いします。
1. ひとことで言うと
土木・建築の「建設事業」が中心で、不動産事業も少しある会社
| 項目(日本基準・連結) | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 売上高 | 1,047億円 | +21.1% |
| 営業利益 | 66億円 | +27.4% |
| 営業利益率(決算短信の値) | 6.3% | 前期 6.0% |
| 経常利益 | 64億円 | +22.9% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 44億円 | +18.4% |
| ROE(自己資本当期純利益率) | 8.5% | 前期 7.8% |
| 自己資本比率 | 44.1% | 前期 52.6% |
| 配当 | 年135円(配当性向39.3%) | 前期 126円 |
2. 何で稼いでいるか
| セグメント | 売上高 | 営業利益 |
|---|---|---|
| 建設事業 | 1,028億円(+21.2%) | 84億円(+18.3%) |
| 不動産事業 | 4億円(−5.0%) | 2億円(+11.6%) |
| 個別 | 2026年3月期 | 前期比 |
|---|---|---|
| 受注高 | 1,279億円 | +23.1% |
| 繰越高 | 1,496億円 | +21.6% |
3. 強み
会社の資料にある事実から、この連載で強みと考えた点です。
① 大型工事
- 土木・建築ともに大型工事を受注し、大型工事の進み具合が高い水準で続いたことで、売上高は+21.1%でした
② 積み上がる繰越高
- 個別の繰越高は1,496億円(+21.6%)です
③ 建築の生産性
- 会社は、建築分野の生産性向上も増益の理由に挙げています
4. 弱み・リスク
① 費用の増加
- DX投資・人的投資の拡大で、販売費及び一般管理費は+5.9%の79億円でした
② 自己資本比率の低下
- 自己資本比率は52.6%から44.1%に下がりました
③ 資材と人手
- 会社は、建設資材価格の高騰や、労働人口の減少にともなう人手不足などの課題を挙げています
5. ライバルとの比較
建設会社と並べます。どれも2026年3月期・日本基準です。規模と事業の中身が違うので、おおまかな比較です。
| 若築建設 | 五洋建設 | 淺沼組 | |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 1,047億円(+21.1%) | 7,943億円(+9.2%) | 1,753億円(+5.0%) |
| 営業利益 | 66億円(+27.4%) | 553億円(+154.9%) | 72億円(+5.0%) |
| 営業利益率 | 6.3% | 7.0% | 4.1% |
| ROE | 8.5% | 18.7% | 10.9% |
6. 投資プレイヤー的チェックポイント
若築建設の決算を見るときに、毎回確かめておきたい数字です(売買の判断基準ではありません)。
| 見ておく数字 | 2026年3月期 | どこに書いてある |
|---|---|---|
| 個別の受注高・繰越高 | 1,279億円・1,496億円 | 決算短信(経営成績の概況) |
| 建設事業の営業利益 | 84億円 | 決算短信(セグメントごとの業績) |
| 会社の業績予想 | 2027年3月期 売上高1,160億円、営業利益71億円、当期純利益44億円 | 決算短信のサマリー |
| 配当 | 年135円、2027年3月期予想145円 | 決算短信 |
- 指標の読み方はPER・PBR・ROE・配当利回りの見方へ

プレ男繰越高も増えているね。2027年3月期の売上の予想とあわせて見ておこう
まとめ
- 若築建設は、土木・建築の建設事業が中心の会社
- 2026年3月期は売上高1,047億円(+21.1%)、営業利益66億円(+27.4%)
- 大型工事で個別の受注は1,279億円(+23.1%)
- 繰越高は1,496億円
- 2027年3月期は営業利益71億円・年145円の予想
参考文献
- 若築建設. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月14日). https://www2.jpx.co.jp/disc/18880/140120260513529499.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 五洋建設. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月8日). https://www2.jpx.co.jp/disc/18930/140120260508519557.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 淺沼組. 2026年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)(2026年5月13日). https://www2.jpx.co.jp/disc/18520/140120260507517772.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は投資についての一般的な情報提供を目的としたもので、特定の銘柄・金融商品の売買をすすめるものではありません。投資判断はご自身の責任でお願いします。