富士山が噴火したら東京は?:宝永噴火(1707年)なみの想定で、区部の大部分・多摩で2〜10cmほどの降灰。0.05cmで鉄道の地上路線が止まり、雨の日は3cmで車が走れない。降灰30cm未満なら自宅で生活を続けるのが基本
東京都の「大規模噴火降灰対応指針」(2023年12月)によると、富士山は1707年の宝永噴火を最後に約300年静かな状態が続いています。国の中央防災会議のワーキンググループ報告(2020年4月)の、宝永噴火を対象にした西南西風が強いケースのシミュレーションでは、多摩地域をはじめ区部の大部分で2〜10cmほど以上の降灰が起き、都内で除灰が必要な火山灰は約1.2億m³とされています。影響の目安は、鉄道が微量(0.05cm)で地上路線の運行停止、道路が乾燥時10cm以上・降雨時3cm以上で二輪駆動車が通行不能、電力が降雨時0.3cm以上で碍子の絶縁低下による停電の可能性、建物が降雨時30cm以上で木造家屋の倒壊のおそれなどです。内閣府の「首都圏における広域降灰対策ガイドライン(概要)」(2025年3月)では、降灰の命の危険は緊急的・直接的には低いとして、できるだけ降灰域内にとどまり自宅などで生活を続けることを基本とし、日頃からの十分な備蓄が重要だとしています。

メル美富士山が噴火したら、東京にも灰が降るのかな?

プレ男東京都の想定だと、区部の大部分で2〜10cmくらい積もるケースがあるんだって。
今回は、富士山が噴火したときの東京の降灰です。東京都の「大規模噴火降灰対応指針」(2023年12月)と、内閣府の「首都圏における広域降灰対策ガイドライン(概要)」(2025年3月)で確認した内容をまとめました。
富士山は約300年、静かな状態
- 富士山は、1707年(宝永4年)の宝永噴火を最後に、約300年静かな状態が続いています
- 宝永噴火では、2週間にわたる爆発的な噴火で、江戸にも灰が降りました
東京にはどれくらい降る?
国の中央防災会議のワーキンググループ報告(2020年4月)が、宝永噴火を対象に、西南西の風が強いケース(15日間続く)で計算した結果を、東京都が紹介しています。
- 多摩地域をはじめ、区部の大部分で2〜10cmほど以上の降灰
- 停電、道路の交通支障、鉄道の地上路線の運行停止の可能性
- 都内で除灰が必要な火山灰は約1.2億m³(全体では約4.9億m³で、東日本大震災の災害廃棄物の10倍以上)

プレ男都内だけで1.2億m³も灰を片づけないといけないんだ。
降灰の量と影響の目安
| 分野 | 影響 |
|---|---|
| 鉄道 | 微量(0.05cm)で地上路線の運行停止 |
| 電力 | 降雨時0.3cm以上で、碍子(電線を支える器具)の絶縁低下による停電の可能性 |
| 道路 | 乾燥時10cm以上、降雨時3cm以上で、二輪駆動車が通行不能 |
| 建物 | 降雨時30cm以上で、木造家屋の倒壊のおそれ |
| 下水道 | 火山灰が大量に流れこむと、管がつまる可能性 |
どう行動する?
- 内閣府のガイドラインは、降灰は緊急的・直接的な命の危険性は低いとして、できるだけ降灰域内にとどまり、自宅などで生活を続けることを基本にしています
- そのため、日頃からの十分な備蓄が重要だとしています
- 降灰が30cm以上の地域の木造家屋などでは、避難が必要になります
- 屋外では、ゴーグルやマスクをつけることが望ましいとしています

メル美地震と同じで、家での備蓄が大事なんだね。

東京都の指針によると、宝永噴火なみの富士山の噴火では、区部の大部分で2〜10cmほど以上の降灰が想定されています。降灰30cm未満なら、備蓄を使って自宅で生活を続けるのが基本です。
- 地震の想定は首都直下地震の東京の被害想定、マンションの備えはマンションの在宅避難と「東京とどまるマンション」もどうぞ
まとめ
- 富士山は1707年の宝永噴火以来、約300年静か
- 宝永噴火なみの想定で、区部の大部分・多摩で2〜10cmほど以上の降灰
- 0.05cmで鉄道の地上路線が止まり、雨の日は3cmで車が通れない
- 降灰30cm未満なら自宅で生活を続けるのが基本。備蓄を
参考文献
- 東京都. 大規模噴火降灰対応指針(2023年12月). https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/027/928/3_2.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
- 内閣府(防災担当). 首都圏における広域降灰対策ガイドライン(概要)(2025年3月). https://www.bousai.go.jp/kazan/kouhaikyougikai/kyougikai1kai/pdf/sanko1.pdf (閲覧日:2026年10月12日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。