幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Ghost StoriesNo.075

岡本綺堂の一幕劇『影』十三夜の晩、石橋山の古戦場に近い炭焼小屋に立ち寄った、人柄のよさそうな東京の旅人。人なつっこい7歳の子は「怖いよう」と父にしがみつき、熱海の芸者は、ランプの消えた暗がりで見た旅人の「影」にぞっとする

岡本綺堂の一幕の戯曲『影』(かげ。1936年7月号『舞台』初出)。現代の秋の夜、相模の国、石橋山の古戦場に近い杉山の炭焼小屋。炭焼の重兵衛と、泊まりにきていた7歳の太吉のところへ、小唄を歌いながら、洋服にリュックサックの若い旅人がやってきます。だれにでもなつく太吉が、なぜかこの旅人だけをこわがって泣く。主人と喧嘩して転がりこんできた芸者のおつやも、風でランプが消えたとき、焚火の前の旅人の影を見て、急に追い出そうと言いだしました。青空文庫の本文で紹介します。

2026年10月12日

目次
  1. 十三夜の炭焼小屋
  2. 東京の旅人
  3. 芸者のおつや
  4. 「トテモ凄いのよ」
  5. 十五夜の晩に
  6. 「何かの影が附いていたのかなあ」
  7. まとめ

プレ男子どもが急に、知らない人をこわがって泣く…。そういうことって、あるよね。

メル美この劇では、それにちゃんと理由があったの…。

今回は、岡本綺堂の一幕の戯曲『影』(かげ)です。青空文庫の本文(底本:メディアファクトリー『飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選』)で読みました。初出は『舞台』1936年(昭和11年)7月号です。本文中の「」の言葉は、青空文庫の本文からの引用です。

※この作品には、人を殺した事件と、自ら命を絶つ場面が出てきます。

十三夜の炭焼小屋

東京の旅人

プレ男やさしそうな人なのに、子どもだけがこわがっている…。

芸者のおつや

「トテモ凄いのよ」

十五夜の晩に

メル美十五夜の晩に家を出た、って言っていたのは…そういうことだったんだ。

「何かの影が附いていたのかなあ」

『影』では、おつやがランプの消えた暗がりで、焚火の前の旅人の影を見て「影が薄いんじゃない、凄いのよ」とおびえます。その影がなんだったのかは、劇の中でもはっきりとは語られません。

まとめ


参考文献

  1. 岡本綺堂. 影(一幕)(底本:『飛騨の怪談 新編 綺堂怪奇名作選』メディアファクトリー). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000082/card49680.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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