幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Ghost StoriesNo.057

小泉八雲の怪談「忠五郎のはなし」毎晩、屋敷をぬけだす若い足軽。川のほとりで美しい女に「夫になって」とさそわれ、水の底の光かがやく御殿へ。「ぜったい人に話さないで」——その約束をやぶった夜から

小泉八雲『骨董(Kotto)』の「忠五郎のはなし(THE STORY OF CHŪGORŌ)」。江戸小石川の旗本・鈴木家の足軽・忠五郎は、毎晩こっそり屋敷を出て、明け方近くまで帰りません。日に日に青ざめていく忠五郎を心配した年配の同僚に、忠五郎は打ち明けます。江戸川のほとりで美しい女に出会い、深い水の中の御殿で、夫婦の約束をかわしたのだと。でも、それはだれにも話してはいけない約束でした。英語の原文と田部隆次訳で読みます。

2026年10月10日

目次
  1. あらすじ1:毎晩いなくなる足軽
  2. あらすじ2:川のほとりの女
  3. あらすじ3:「だれにも話さないで」
  4. 約束をやぶった夜
  5. 女の正体
  6. まとめ

プレ男美人に「夫になって」ってさそわれて、お城みたいな家につれていかれるの?うらやましい!

メル美うまい話には、ウラがあるんだよ…。小泉八雲の「忠五郎のはなし」を読んでみて。

今回は、小泉八雲『骨董(Kotto)』の「忠五郎のはなし(THE STORY OF CHŪGORŌ)」です。英語の原文(1903年のマクミラン社版)をプロジェクト・グーテンベルクで、日本語訳(田部隆次訳)を青空文庫で読みました。人名・地名は田部隆次訳の漢字を使い、読み(ちゅうごろうのはなし)は青空文庫の図書カードによります。

あらすじ1:毎晩いなくなる足軽

あらすじ2:川のほとりの女

プレ男水の中の御殿って、まさに浦島太郎だ!

あらすじ3:「だれにも話さないで」

約束をやぶった夜

女の正体

メル美「秘密にして」「だれにも言わないで」っていう恋は、いまでも気をつけたほうがいいかもね。

正体の生きものは、英語の原文では「Frog」、田部隆次訳では「蟇」です。

小泉八雲の「忠五郎のはなし」では、約束をやぶった夜から忠五郎は弱り、医者は「この人の血管の中には水しかない」とおどろきました。

まとめ


参考文献

  1. Lafcadio Hearn. Kotto: Being Japanese Curios, with Sundry Cobwebs(New York: The Macmillan Company, 1903). “The Story of Chūgorō”. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/55473 (閲覧日:2026年10月10日)
  2. 小泉八雲(田部隆次訳). 忠五郎のはなし(底本:『小泉八雲全集第八卷 家庭版』第一書房). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000258/card59430.html (閲覧日:2026年10月10日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

Further Reading次に読む

  1. 怪談小泉八雲の怪談「おかめのはなし」病気で死ぬ前、妻おかめは夫にたのんだ。「わたしが死んだら、ほかの人と結婚しないと約束して」。夫は約束した——その日から、夫はやせおとろえていく。毎晩、おかめがとなりに来ていたのだ
  2. 怪談小泉八雲の怪談「雉子(きじ)のはなし」亡くなった舅が夢で「明日、わたしはあぶない。助けてくれ」。その日、狩りに追われた雉子が家にとびこんできた。妻はかくして助けたが、帰ってきた夫は——
  3. 怪談怪談『牡丹灯籠』カランコロンと駒下駄の音、牡丹の灯籠をさげた美しい幽霊。三遊亭円朝の原文を読むと、最後に「幽霊のしわざは、自分がこしらえた」と明かす男が出てくる