幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Ghost StoriesNo.077

小泉八雲『怪談』の「蓬莱(HŌRAI)」床の間にかけた「蜃気楼」の掛け軸に見えるのは、死も痛みも冬もない仙人の島・蓬莱。中国の書物の言い伝えは本当ではないけれど、蓬莱には「いちばん不思議なもの」がある、と八雲は書く

小泉八雲『怪談(Kwaidan)』(1904年)の「蓬莱(HŌRAI)」は、怪談というより、短い散文詩のような一編です。床の間にかけた絹の掛け軸の名は「蜃気楼」。青い海と空のあいだに、蓬莱の門と竜王の宮殿の屋根がかすかに見えます。中国の書物には、蓬莱には死も痛みも冬もなく、一度食べれば飢えない果実や、死者を生き返らせる草がある、と書かれています。八雲は「それは本当ではない」と書いたうえで、蓬莱のいちばん不思議なものは、たくさんの世代の魂でできた「大気」だと語ります。そして最後に、西からの悪い風で、その大気は消えかけている、と結びます。英語の原文で紹介します。

2026年10月12日

目次
  1. 掛け軸の「蜃気楼」
  2. 中国の書物が伝える蓬莱
  3. 「それは本当ではない」
  4. いちばん不思議なもの:蓬莱の「大気」
  5. 消えていく蓬莱
  6. まとめ

プレ男「蓬莱」って、昔話に出てくる、仙人が住む島のことだよね?

メル美小泉八雲の『怪談』の最後のほうに、「蓬莱」っていう、すごく短くてきれいな一編があるんだよ。

今回は、小泉八雲『怪談(Kwaidan)』(1904年)の「蓬莱(HŌRAI)」です。英語の原文をProject Gutenbergで読みました。本文中の「」の言葉は、英語の原文から Claude が訳したものです。小泉八雲と『怪談』については、小泉八雲の『怪談』の記事でも紹介しています。

掛け軸の「蜃気楼」

中国の書物が伝える蓬莱

八雲は、当時(秦の時代)の中国の書物には、蓬莱についてこう書かれている、と紹介します。

プレ男へらないご飯と、飲みほせない酒…!行ってみたい!

「それは本当ではない」

メル美夢の島の話をしておいて、「本当ではない」って言っちゃうんだ!

いちばん不思議なもの:蓬莱の「大気」

消えていく蓬莱

「蓬莱」で八雲は、中国の書物の言い伝えを「本当ではない」と書いたうえで、蓬莱のいちばん不思議なものは、たくさんの世代の魂でできた大気だと語り、それが西からの風で消えかけている、と結んでいます。

まとめ


参考文献

  1. Lafcadio Hearn. Kwaidan: Stories and Studies of Strange Things(1904年). “Hōrai”. Project Gutenberg. https://www.gutenberg.org/ebooks/1210 (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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