幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Ghost StoriesNo.079

岡本綺堂「河鹿」梅雨の箱根、谷底の湯宿。真夜中、明かりの消えた隣の座敷から聞こえてきたのは「パパア」「ママア」という悲しい声。床の間に飾られていたのは、亡くなった9歳の娘が待ちわびていた人形だった

岡本綺堂の短編「河鹿」(初出は1921年7月号『婦人公論』、初出時の題は「隣座敷の声」)。毎年箱根の谷底の湯宿に来るS君は、梅雨のころ、隣の座敷に泊まった三人づれの女客と知りあいます。いつも静まりかえった、陰気なほどつつましい人たち。ある夜ふけ、明かりの消えた隣の座敷から「パパア」「ママア」と悲しく呼ぶ声が。女中から聞きだした話によれば、ヨーロッパに赴任した父から9歳の末娘に届いた、手をあげると声の出る人形があったのです。青空文庫の本文で紹介します。

2026年10月12日

目次
  1. 箱根の谷底の湯
  2. 隣の三人づれ
  3. 「パパア」「ママア」
  4. 人形の話
  5. 「やっぱり真実なのでしょうか」
  6. その年の秋の末
  7. まとめ

メル美「河鹿」は、箱根の湯宿で聞く河鹿の声から始まる怪談なの。

プレ男その声を聞くと寂しくなる人がいるんだって。どうしてだろう?

今回は、岡本綺堂の短編「河鹿」(かじか)です。青空文庫の本文(底本:ちくま文庫『怪奇探偵小説傑作選1 岡本綺堂集 青蛙堂奇談』)で読みました。初出は『婦人公論』1921年(大正10年)7月号で、初出時の題は「隣座敷の声」です。本文中の「」の言葉は、青空文庫の本文からの引用です。

※この作品には、子どもが亡くなる話が出てきます。

箱根の谷底の湯

隣の三人づれ

「パパア」「ママア」

プレ男みんな寝ているはずの真っ暗な部屋から、「パパア」「ママア」…。こわすぎる!

人形の話

「やっぱり真実なのでしょうか」

メル美こわい話だけど、それ以上に悲しい話だね…。

その年の秋の末

「河鹿」のS君は、真夜中の声の正体について、河鹿の声の聞きちがいか、奥さんが人形を泣かせたのか、人形が自然に父母を呼んだのか、「それは今に判らない」と語ります。

まとめ


参考文献

  1. 岡本綺堂. 河鹿(底本:『怪奇探偵小説傑作選1 岡本綺堂集 青蛙堂奇談』ちくま文庫、筑摩書房). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000082/card56161.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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