幽々奇譚A Nocturnal Field Guide

Ghost StoriesNo.121

田中貢太郎「竈の中の顔」箱根の湯治場で、毎日碁を打ちにくる痩せた旅の僧。山の上の庵をたずねると、茶釜をかけた竈の下から、蒼ざめた人の顔がすうと出てきた。宿の主人は声をふるわせた——「それを人に話すと、生命がありません」

田中貢太郎の怪談「竈の中の顔」(底本の親本は改造社『日本怪談全集』1934年)。江戸から箱根へ湯治に来た侍・相場三左衛門は、温泉宿の主人と碁を打つうちに、黒い破れた法衣の旅僧と知りあいます。先手が勝ち後手が負ける、互角の好敵手。来るなと言われていた山の庵を訪ねた三左衛門が、竈の下と仏壇の中に見たものとは。青空文庫の本文で紹介します。

2026年10月22日

目次
  1. 箱根の湯治場の碁
  2. 先手が勝ち、後手が負ける
  3. 山の上の庵
  4. 竈の下の顔、仏壇の中のもの
  5. 「それを云ってはなりません」
  6. 江戸への帰り道
  7. 読みどころ
  8. まとめ

メル美今回は、碁の好きなお坊さんの怪談。

プレ男碁を打ちに来るだけなら、いい人そうだけどなあ。

今回は、田中貢太郎の怪談「竈の中の顔」(かまどのなかのかお)です。青空文庫の本文(底本:学研M文庫『伝奇ノ匣6 田中貢太郎日本怪談事典』、底本の親本:改造社『日本怪談全集』1934年)で読みました。本文中の「」の言葉は、青空文庫の本文からの引用です。

※この作品には、子どもが亡くなる場面が出てきます。

箱根の湯治場の碁

先手が勝ち、後手が負ける

山の上の庵

竈の下の顔、仏壇の中のもの

プレ男竈の下から顔、仏壇には首…!それでも布施を置いて帰る三左衛門、肝がすわりすぎ!

「それを云ってはなりません」

江戸への帰り道

メル美僧が江戸まで先回りしていたなんて…。最後の場面は、言葉が出ない。

読みどころ

宿の主人は、怪しい坊さんの噂について「べつに何人が生命を奪られたと云う者もなければ、そのお坊さんを見たと云う者もない」と語っていました。物語は、僧の正体を最後まで明かしていません。

まとめ


参考文献

  1. 田中貢太郎. 竈の中の顔(底本:『伝奇ノ匣6 田中貢太郎日本怪談事典』学研M文庫、学習研究社、2003年。底本の親本:『日本怪談全集』改造社、1934年). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/000154/card45624.html (閲覧日:2026年10月22日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。

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