大人の教養An Evening of Culture

第一幕Act I — Love & Letters

堀辰雄『風立ちぬ』「風立ちぬ、いざ生きめやも」。病気の婚約者・節子と、八ヶ岳のふもとのサナトリウムですごした日々。「二人の人間がその余りにも短い一生の間をどれだけお互に幸福にさせ合えるか」——青空文庫で読む

No.0892026年10月12日

堀辰雄の『風立ちぬ』(1936〜1938年に雑誌に発表、1938年に野田書房から刊行)。夏の高原で出会った「私」と節子。絵を描く節子のそばで、ふいに風が立ったとき、「私」の口をついて出たのが「風立ちぬ、いざ生きめやも」でした。やがて婚約した節子は病気になり、二人は八ヶ岳のふもとのサナトリウムへ。「私」は付きそいながら、二人の幸福を主題にした物語を書きはじめます。そして3年半後の冬、雪にうもれた村の山小屋で、「私」はリルケの「レクイエム」を読みます。序曲・春・風立ちぬ・冬・死のかげの谷の5章を、青空文庫の本文で紹介します。

目次
  1. 序曲:風が立った
  2. 春:婚約と病気
  3. 風立ちぬ:サナトリウムの日々
  4. 冬:二人の物語を書く
  5. 死のかげの谷:雪の山小屋で
  6. まとめ

※この作品には、重い病気と、大切な人を亡くす悲しみがえがかれています。

メル美「風立ちぬ」って、題名はよく聞くけど、原作の小説はどんなお話なんだろう。

プレ男「いざ生きめやも」って、どういう意味なのかも気になってた。

今回は、堀辰雄の小説『風立ちぬ』(かぜたちぬ)です。青空文庫の本文(底本:小学館『昭和文学全集 第6巻』)で読みました。青空文庫の図書カードによれば、序曲と「風立ちぬ」は「改造」1936年12月号、「冬」は「文藝春秋」1937年1月号、「春」は「新女苑」1937年4月号、「死のかげの谷」は「新潮」1938年3月号に発表され、1938年に野田書房から単行本が出ました。本文中の「」の言葉は、青空文庫の本文からの引用です。

序曲:風が立った

風立ちぬ、いざ生きめやも。

プレ男風が吹いて、絵が倒れた。その一瞬を、ずっと覚えてるんだ。

春:婚約と病気

風立ちぬ:サナトリウムの日々

メル美きれいな景色を、いっしょに見ていられる時間が、かぎられているかもしれない…。

冬:二人の物語を書く

死のかげの谷:雪の山小屋で

プレ男最初に風が立って、最後も風の音を聞いてる。悲しいけど、生きていこうとしてる感じがする。

堀辰雄の『風立ちぬ』で、「私」が節子とのサナトリウムの日々に考えつづけた主題は、「二人の人間がその余りにも短い一生の間をどれだけお互に幸福にさせ合えるか」でした。

まとめ


参考文献

  1. 堀辰雄. 風立ちぬ(底本:『昭和文学全集 第6巻』小学館). 青空文庫. https://www.aozora.gr.jp/cards/001030/card4803.html (閲覧日:2026年10月12日)

この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。