
プレ男耳たぶのピアスの穴のまわりが、だんだんふくらんで硬くなってきた。かゆいし、つまむと痛いんだ…。

メル美それ、ケロイドかもしれないよ。早めに皮膚科に行ったほうがいいって聞いたことがある。
こんにちは、Dr. Taro です。 今回は、傷あとが盛りあがるケロイドと肥厚性瘢痕の話です。日本皮膚科学会の「皮膚科Q&A ケロイド」をもとにまとめました。
ケロイドと肥厚性瘢痕のちがい
- どちらも、けがややけどなどの傷が治る最後の段階でできる、皮膚のできものです
- 傷あとがまわりより盛りあがるのが肥厚性瘢痕。そこからさらに広がるとケロイドになります
- つまり、もとの傷と同じ範囲なら肥厚性瘢痕、もとの傷より広く広がるならケロイド、と考えるとわかりやすいとされています
- 肥厚性瘢痕は、原則として治療などで平らにもどるとされますが、ケロイドは治療しても残ることが多く、見た目の問題にもなります。だから診断がとても大切です
- ケロイドは、ギリシャ語で「カニの爪に似たもの」という意味。カニが足を広げたような形になることがあるからです
なぜできる?
- 傷が治るときは、血が固まる → 赤くなる(炎症) → 傷が浅くなる → 皮膚でおおわれたあとも中で作りかえが続く、という段階を進みます
- 最後の「作りかえ」の段階で、コラーゲンなどが作られすぎると、肥厚性瘢痕やケロイドになります
- 作られすぎる原因には、けが・やけど・手術の刺激、細菌の感染や異物への反応、炎症の病気、傷のまわりの皮膚にかかる力などがあり、なかでも皮膚にかかる力がいちばん大きな原因とされています

プレ男傷が治ったあとも、皮膚の中では作りかえが続いてるのか。
できやすい場所と、できやすい人
- ケロイドは、皮膚のすぐ下に骨や軟骨があって、のびたりこすれたりする力がかかりやすい場所に多く、顔、胸の前、おなか(とくにおへそ)、肩、肩甲骨のあたり、上腕にできやすいとされています
- 耳たぶにもでき、ピアスが原因になることも少なくありません
- 症状は、かゆみのほか、痛み、ひきつれ、横からつまむと痛いことなど
- 肥厚性瘢痕は程度の差はあれだれにでもできますが、ケロイドはできやすい体質があると考えられています。家族に多い家系があり、高血圧などが症状を悪くすることが知られています
治療
- ステロイドが第一選択です。塗り薬に加えて、ステロイドをふくむテープを貼ります。症状が強いときは注射をすることもあります
- ほかに、飲み薬、冷凍療法、放射線療法、シリコンジェルシートによる圧迫・固定、手術などを、症状に合わせて組み合わせます
- 手術では、切ったあとがまたケロイドにならないよう、形成外科の手法が選ばれます
- ケロイドは再発しやすいため、最低でも2年間は経過を見る必要があります

傷あとが盛りあがって、もとの傷より広がってくるのがケロイドです。胸、肩、耳たぶ(ピアス)などにできやすく、体質もあります。傷あとがおかしいと思ったら、早めに皮膚科へ相談しましょう。
日常生活で気をつけること
日本皮膚科学会によると、
- 傷あとが残りやすい体質(ケロイド体質)の人は、傷ができたら早いうちから適切な治療を受けることが何より大切です
- 圧迫もとても役に立つので、皮膚科専門医の指示のもとで行います
- そもそも傷をつくらないことが大切で、やけどなどに十分注意します
- ピアスなども、できればひかえたほうがよいとしています
- 虫さされのような、傷と思わないほどの小さなけがからケロイドができることもあります
ピアスや金属のかぶれは腕時計やピアスの下がかゆい…それ「金属かぶれ」かも、ニキビは大人のニキビは皮膚科で治す病気へ。

プレ男家族にもケロイドの人がいるし、皮膚科に行く。新しいピアスはしばらくやめておこう。

メル美早めの治療が大事なんだね。
やけどのあとをケロイドにしないための応急手当は、やけどの応急手当へ。
まとめ
- 肥厚性瘢痕は傷あとが盛りあがるもの、ケロイドはもとの傷より広がるもの
- 傷が治る最後の段階でコラーゲンなどが作られすぎることが原因。皮膚にかかる力がいちばん大きな要因
- ケロイドは胸・肩・おなか・上腕・耳たぶ(ピアス)にできやすく、体質もある
- 治療はステロイド(塗り薬・テープ・注射)など。再発しやすく、2年は経過観察
- ケロイド体質の人は傷をつくらない、ピアスはできればひかえる。おかしいと思ったら早めに皮膚科
参考文献
- 公益社団法人日本皮膚科学会. 皮膚科Q&A ケロイド(Q1〜Q10). https://qa.dermatol.or.jp/qa26/index.html (閲覧日:2026年10月5日)
この記事は一般的な情報提供を目的としたもので、個別の診断・治療に代わるものではありません。 気になる症状や不安がある場合は、医療機関にご相談ください。